今まで、小学校時代から含めて、取り組んできたことをかなりまとめてきています。いつか本にでもできたら・・・と夢見ています。
これで、次の世代の先生たちが何かヒントになればと考えています。ときどき、ブログにも載せていきます。
はじめに
最近、OECD学力試験の結果などから、日本の学力水準が低いという値が出ています。その結果やいろんな最近の子どもたちの学習の様子から、学力低下問題がクローズアップされています。そして、文部科学省では、全国学力テストを復活させ、教育全体の在り方や授業の改善点を求めたり、ゆとり教育から知識重視傾向型へと移行されようとしています。小学校では、平成23年度から、中学校は、平成24年度から新学習指導要領が実施されます。今は、移行期間となっています。
わたしは、そんなに教育における改革を早急にすることはないと考えます。今の学習の型が実施され始めてそんなに年月が経っていません。結果がすぐに出てくるものもあれば、もう少し時間が必要なものもいると思います。教育ってすべてが即効果があるわけではありません。
総合的な学習の時間、生活科などを学校に入り込んだときも、たくさんの時間をかけて話し合いや研修がもたれました。時間が経過して現れるものもあります。いろんなとまどいがありました。
教育のシステムが「ゆとり型だ」「知識偏重傾向型だ」と揺らいでいるようでは、子どもたちや現場が一番混乱をきたします。日本の教育がどういうものであればいいのか、どんな日本の子どもたちになって欲しいのかなど子どもの姿を国民みんなが考えるべきです。
今の教育の中にもその像が存在をしていると思いますが、一般の人たちには、明確に理解できていません。ただ、改革されている情報だけが伝わってきます。子どもたちの目指す像のイメージの上に立って、逆算の論理ですが、具体的な施策を講じていけばいいのです。
OECDのテストの結果が悪かった。しかし、そのテストの型に日本の教育が行われているかどうかも十分に論議していかなければならないと思います。「結果が悪かった。」だから、次々に教育の現場にいろんなものを導入するのでは服のつぎはぎにしかすぎないのかも知れません。
不登校生徒の増加、問題行動の凶暴化などが社会的課題となっています。わたしは、OECDのテストや学力テストなどを否定するものではありません。学力をつけることの大切さも感じます。しかし、あまりにも急激な教育改革により、学習にそして、教育活動全体に大切な子どもとしっかり向き合う時間がすごく希薄になっていることを感じます。先生たちの間でも「昔は生徒といろんな活動をして楽しかった。」という言葉を聞きます。
一方では、心に病をもち、病気休暇に追い込まれる先生も多くいます。唐突かも知れませんが、現在は、時代の違いと言えばそうかもしれませんが昔の教育が消し去られ、新たなシステムが導入されようとしているような気がします。昔のよさと現代の国際化の中で必要なものをうまく融合させた教育のシステムが確立していく必要があります。
「先生、学校に行きたい。」
「先生、学校好きだよ。」
と言えるような学校づくりを私たちは実践していかなければなりません。先生たちも逆に「子どもが好きだ」「学校が好きだ」と思えるようになるのが一番です。

その中から、現在課題となっている学力をつけるといった努力を惜しまなく続けていくことが重要でありますし、つけていくことが義務でもあります。
またある特定の子どもたちだけでなく、クラス全員の子どもの力を高めていかなければなりません。わたしは、そのような実践をめざし取り組んできたつもりです。そこで、実践をまとめる意味から、
「クラスの子ども全員の学力をつける~かったかくん方式~」
というテーマでまとめてみました。一部でも役に立つところがあると思います。
わたしは、教員になってから、30年近くの月日がたちました。いろんな失敗や成功を繰り返しました。生徒と一緒に活動をする中で、笑ったり泣いたりしました。生徒を真剣に叱りました。激励をしました。その試行錯誤の中で、いろんなものを自分なりに確立させました。でも多くは、失敗を生かしながら、修正をしながら、創っていったものです。それは、
◇ 楽しい学級経営
◇ クラスの子どもたち全員の学力を伸ばす
です。この2つをマッチさせていれば、どのように教育が変わろうが、翻弄されることはありません。
もしよければ、次の実践を参考にしてみて下さい。どちらかと言うと、私は、直感型で行動し、気持ちで押していくタイプであると思います。間違いなく理論派ではありません。だから指導のあり方が、違うこともあるでしょう。意見があれば、是非、指導を下さい。「それは、おかしいよ。」と思えばそこをオリジナルな先生方のやり方に変えればいいでしょう。いいところは、またそれをベースに工夫を凝らし、教室で取り組んでみて下さい。
「学力をつける」それは、行き止まりがありません。でもそれが押しつけではなく、生徒たちが主体的に身に付けていくべきものであると思います。そのために、この本が少しでも先生方の参考になれば、幸いと思います。

わたしも実践の途中です。一緒になって生徒一人ひとりを大切にした学級経営を、授業を考えていきたいと思います。いつのときでも生徒から、保護者から信頼される教師をめざしたいです。
2010年 かったか
これで、次の世代の先生たちが何かヒントになればと考えています。ときどき、ブログにも載せていきます。
はじめに
最近、OECD学力試験の結果などから、日本の学力水準が低いという値が出ています。その結果やいろんな最近の子どもたちの学習の様子から、学力低下問題がクローズアップされています。そして、文部科学省では、全国学力テストを復活させ、教育全体の在り方や授業の改善点を求めたり、ゆとり教育から知識重視傾向型へと移行されようとしています。小学校では、平成23年度から、中学校は、平成24年度から新学習指導要領が実施されます。今は、移行期間となっています。
わたしは、そんなに教育における改革を早急にすることはないと考えます。今の学習の型が実施され始めてそんなに年月が経っていません。結果がすぐに出てくるものもあれば、もう少し時間が必要なものもいると思います。教育ってすべてが即効果があるわけではありません。
総合的な学習の時間、生活科などを学校に入り込んだときも、たくさんの時間をかけて話し合いや研修がもたれました。時間が経過して現れるものもあります。いろんなとまどいがありました。
教育のシステムが「ゆとり型だ」「知識偏重傾向型だ」と揺らいでいるようでは、子どもたちや現場が一番混乱をきたします。日本の教育がどういうものであればいいのか、どんな日本の子どもたちになって欲しいのかなど子どもの姿を国民みんなが考えるべきです。
今の教育の中にもその像が存在をしていると思いますが、一般の人たちには、明確に理解できていません。ただ、改革されている情報だけが伝わってきます。子どもたちの目指す像のイメージの上に立って、逆算の論理ですが、具体的な施策を講じていけばいいのです。
OECDのテストの結果が悪かった。しかし、そのテストの型に日本の教育が行われているかどうかも十分に論議していかなければならないと思います。「結果が悪かった。」だから、次々に教育の現場にいろんなものを導入するのでは服のつぎはぎにしかすぎないのかも知れません。
不登校生徒の増加、問題行動の凶暴化などが社会的課題となっています。わたしは、OECDのテストや学力テストなどを否定するものではありません。学力をつけることの大切さも感じます。しかし、あまりにも急激な教育改革により、学習にそして、教育活動全体に大切な子どもとしっかり向き合う時間がすごく希薄になっていることを感じます。先生たちの間でも「昔は生徒といろんな活動をして楽しかった。」という言葉を聞きます。
一方では、心に病をもち、病気休暇に追い込まれる先生も多くいます。唐突かも知れませんが、現在は、時代の違いと言えばそうかもしれませんが昔の教育が消し去られ、新たなシステムが導入されようとしているような気がします。昔のよさと現代の国際化の中で必要なものをうまく融合させた教育のシステムが確立していく必要があります。
「先生、学校に行きたい。」
「先生、学校好きだよ。」
と言えるような学校づくりを私たちは実践していかなければなりません。先生たちも逆に「子どもが好きだ」「学校が好きだ」と思えるようになるのが一番です。

その中から、現在課題となっている学力をつけるといった努力を惜しまなく続けていくことが重要でありますし、つけていくことが義務でもあります。
またある特定の子どもたちだけでなく、クラス全員の子どもの力を高めていかなければなりません。わたしは、そのような実践をめざし取り組んできたつもりです。そこで、実践をまとめる意味から、
「クラスの子ども全員の学力をつける~かったかくん方式~」
というテーマでまとめてみました。一部でも役に立つところがあると思います。
わたしは、教員になってから、30年近くの月日がたちました。いろんな失敗や成功を繰り返しました。生徒と一緒に活動をする中で、笑ったり泣いたりしました。生徒を真剣に叱りました。激励をしました。その試行錯誤の中で、いろんなものを自分なりに確立させました。でも多くは、失敗を生かしながら、修正をしながら、創っていったものです。それは、
◇ 楽しい学級経営
◇ クラスの子どもたち全員の学力を伸ばす
です。この2つをマッチさせていれば、どのように教育が変わろうが、翻弄されることはありません。
もしよければ、次の実践を参考にしてみて下さい。どちらかと言うと、私は、直感型で行動し、気持ちで押していくタイプであると思います。間違いなく理論派ではありません。だから指導のあり方が、違うこともあるでしょう。意見があれば、是非、指導を下さい。「それは、おかしいよ。」と思えばそこをオリジナルな先生方のやり方に変えればいいでしょう。いいところは、またそれをベースに工夫を凝らし、教室で取り組んでみて下さい。
「学力をつける」それは、行き止まりがありません。でもそれが押しつけではなく、生徒たちが主体的に身に付けていくべきものであると思います。そのために、この本が少しでも先生方の参考になれば、幸いと思います。

わたしも実践の途中です。一緒になって生徒一人ひとりを大切にした学級経営を、授業を考えていきたいと思います。いつのときでも生徒から、保護者から信頼される教師をめざしたいです。
2010年 かったか