かったかくんのホームページ

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ある教えた生徒の電話から

2008年02月26日 | Weblog
 「先生、本をありがとうございました。」
とかつて中学校で担任をした生徒から電話がありました。その人は中学校の先生をしています。その職場の先生に頼んで、かったかくんが書いた「たいせつなもの」を送りました。先生をしているということ、そして、その人自身の小学校時代のことも載せているということで送りました。

 その人は、小学校6年生、中学校1,3年生の担任でした。中学校2年生の時は、学年担当をしていたので、クラス担任はしていませんでしたが、同じ学年でした。かったかくんが最後にクラス担任をした生徒の一人です。縁が深いです。

 その人が進路を決定するときのことを思い出します。電話でも話をしました。バレー部に所属をしていました。セッターで主将。しかし、身体能力はあるのだけれど、バレーをするには、身長が低いので、違うスポーツをしたいというのです。

 一緒になっていろいろ考えました。大分県で強いスポーツの中でも、国体にもつながっていく部を探しました。あるスポーツに興味を示し、お家の方と一緒に3人で大分市の高校に部活動の見学に行きました。監督の先生のアドバイスもあって、その監督のもとで、部活動を始めることにしました。

 しかし、いざ願書提出の直前に、職員室にやってきました。不安だということで進学を変更したいと涙を流しました。当時、サッカー部の顧問の先生(もと大分トリニティ主将)が、

「せっかくのチャンスだから、夢を追わないか。それは、みんなができるというものではないんだから。」

などという言葉もあり、受験。サッカーを通じていろんなことを経験している先生の言葉には重みがありました。合格。そして、進学をしていきました。

 いくどか試合や練習を見に行きました。3年間やり抜きました。相手がやりにくいように、右利きからサウスポーに変更もしました。大学進学、そして、昨年、

「先生、日田の中学校に臨時講師で勤めます。」

との突然の話。

 「日田は、遠いけれど、頑張ってね。」

しかし、数日後、なんとかったかくんも日田に赴任が決まりました。今は、日田の中学校に勤務しながら、大分国体に向けてトレーニングを積んでいます。勤務している学校のグランドに立って、体育を指導している姿を時々車から見かけることができます。自分のスポーツの練習も毎日頑張っているそうです。12月の全日本大会では、ベスト8に入っています。

 将来のことをその人なりに一生懸命に考えていることを聞きました。また職場などで多くの人に支えられていることも聞きました。目標をもって、努力を突き進んでいることに羨望を感じました。

「先生、中学校の頃楽しかったなあ。みんな思春期なんにまとまっちょったね。自分が先生になって、いろいろ大変なこともあるけれど、やっぱり先生を続けていきたいよ。」

 明るく元気のいい声で、話してくれました。うれしい電話でした。教えた生徒が同じ先生としての土俵にいることも幸せに感じます。