農業を考える会(農考会)では、荒尾市農林水産課の職員を講師としてお招きし、『荒尾市農業の現状と政策』と題して講演していただきました。
本市の現状は、
★総農家数 1990年 1571戸 ⇒ 2010年 887戸(内、専業農家は231戸。65歳以下がいる世帯は101戸)
であり、衰退の一途をたどっています。
『人・農地プラン』『認定農業者制度』などなど、国の法律改正や県と市もあわせた補助金、助成金制度により企業の参入や新規の若手就農者があっていますが、その数は微々たるもので耕作放棄地の課題解消が求められています。
農地を集積することで、活用する企業や個人に売買や貸借をする、いかに農地を遊休地にしないかの取り組みもなされています。
安定した収入があれば、昨今の雇用不安の中でさらに就農者があると思いますが、自然災害などのリスクが伴い、その年では大変な思いをされている方のお話も聞きます。
家庭菜園を取り組んでいる世帯が増えてきていますが、自給率の向上のためにも農業の普及は喫緊の課題としてあり、そのためには手厚い政策が必要なのかなと思っています。
農地を転用し住宅建設が進んでいる中、荒尾市の農業をいかにしていくか、農業委員会をはじめとした関係者の協議の中で、実効性のある取り組みを期待するところです。