政府は9月17日、万田坑跡や宮原坑跡、三池港などの三池炭鉱関連施設を含む「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」を、世界文化遺産としてユネスコに推薦することを発表しました!
8県11市の28資産で構成する「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」は、日本が西洋地域以外では初めて約50年という、非常に短期間で飛躍的な近代化を遂げたという点において、世界史的にも特筆すべき事例であるとして高い評価を得ています。
今後、来年夏に海外の専門機関(イコモス:国際記念物遺跡会議)によって実施される現地調査を経て、順調にいけば2015年に、世界文化遺産として登録されます。
平成9年3月30日に三池炭鉱が閉山となり、その後、いつ頃でしたでしょうか。万田坑保存を望む声が上がったのは。
『荒尾市民から多大なる恩恵を受けてきた三井が、無償譲渡なら分かるが有償でとなると、どこまで儲ければ気が済むのか』と、市民感情が爆発ということもありました。
当時、過酷な労働を強いられてきた今のご年配者の中には、思い出すことから『見たくもない』という方がいることも確かです。
結局は有償で買い取り、腐食が進まないように補修を施し、3年前から一般に有料見学を実施。そして、いよいよ世界遺産登録へ。
登録されれば経済効果がかなり期待できます。荒尾市民の気運を高めていきましょう。