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研修会で熊本県二大問題について勉強①

2008年07月23日 | 議会活動

国労議員団九州ブロックでは年に1回、議員が所在する県あるいはその市町への研修会を1泊2日で開催し、相互理解を深めるとともに交流をかねて行われています。
それで今回の担当である岩中県議にご案内していただき、熊本県が抱える『荒瀬ダム』『肥薩オレンジ鉄道』について、 学んできました。
1日目は、『荒瀬ダム』(藤本発電所)について。・・・・・・・・『続きを読む』でどうぞ

八代地域振興局に集合し、担当課長補佐から平成14年に撤去の発言をされた潮谷元知事、そして本年5月に撤去を凍結すると言った蒲島知事。
昭和29年から発電事業を開始した『荒瀬ダム』の概要、建設されたいきさつから今日までの経過について詳しく説明があり、そして撤去凍結発言によって地元住民から、漁業者から、また環境保護に取り組まれている方々からの猛烈な抗議の声が寄せられている事の紹介がありました。
撤去凍結した知事の理由は、解体撤去費用を60億円と見込んでいたところ72億円はかかると判明した事で、現在の県の財政状況を鑑みた時に大変厳しいとの判断からということ。財政が厳しい時に撤去費用を捻出するよりも、むしろ有効利用すべきとのことが言われています。
この『荒瀬ダム』は、利水や治水のためのダムではなく、発電を目的につくられたダムです。
参加した議員からは、『何故、撤去できないのか』『撤去できないならば水門をあけっぱなしにはできないのか』『ダムの耐用年数は?』などなど、時間が許すならば何時間でも質問をしそうな勢いでありましたけれども、質問は一端終了し現地を確認するために移動。
振興局から20分ほどで到着。
『このダムだったのか』と、20数年ぶりに見るこのダムが問題となっていたのかと確認。緑に囲まれた風光明媚な中にある『荒瀬ダム』。大変に古く感じましたが、補修をし続ければまだまだ大丈夫の施設とのこと。72億円の撤去費用がかかるものなのかとも思いましたが、端から端まで212m。大変に大きいです。
ダムの脇には、魚が溯上するための魚道が設けられていましたが、ダムを撤去せずとも水門を常時開放しておくだけでも自然環境保全に繋がるのではと思いました。
また、現在もダムの上流にある砂を海に撒く覆砂事業が行われ、そのことでアサリが取れているとの話もあることから、開門は必要です。
財政の事を言われると言い辛い部分はありますが、撤去を今はできなくても将来に向けて水門を常時開放するぐらいの取り組みは検討していくべきだと思います。