1997年、国は農業振興などでの干拓事業を推進していくために、国民や地元の反対がありながらも諫早湾の一部をギロチンによって閉め切った。
そして、その後にやってきたのは有明海での深刻な漁業被害。
ここ荒尾市においても、魚・貝・海苔の収穫は減少し、・・・・・・・・『続きを読む』でどうぞ
漁業関係者は怒りが爆発し、陸上・海上デモ行動や干拓工事をさせない座り込み、毎年閉め切られた日に現地での抗議集会、ムツゴロウなど海の生き物に対するの供養行事などがあり、舞台は裁判闘争へ。
そして6月27日、佐賀地裁では、画期的な判決が言い渡された。
有明海諫早湾干拓事業に伴う漁業不振・のり不作。このことの因果関係を認め、『排水門を5年間の開門する。堤防の防災機能を代替するための工事に要する3年間は、開門を猶予する』との判決が出されたが、農水省はこれを拒否。控訴してしまった。きわめて遺憾なことである。佐賀・熊本・福岡の県知事は控訴断念を申し入れていたが、長崎県はこれに反対。
私は、画期的な判決に喜んでいましたが、しかし漁業で生活を営む者への期待を裏切る国の行為は、許されません。
国は上告を取り下げ、そして豊饒の海、宝の海といわれた有明海の再生に、また漁業関係者の生活ができる有明海を取り戻せるように力を注いでいくべきです。漁業関係者に謝罪すべきです!