普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

引退。

2013-05-20 23:14:17 | 普通な人々<的>な
ボクは、今のところ一生リタイアできないことになっている。死ぬまで働き続けることになっている。

だから、多少老いの背中を追いかけるというレベルでの、老いとの付き合い方で済んでいる。


一昨日の夜、親しい友人の一人E氏から電話があった。飲まないかというお誘い。

こういうお誘いの、断り方をボクは知らない。

お誘いから1時間後には、E氏の新宿の事務所にいた。

そこで、もろもろの話をしたのだが、最後の最後に、しこたま酔って「実は…」と彼が切り出したのが、「リタイアしようかと思うんだ」という言葉。

E氏も、確かに60歳代の半ばを越え、70歳の声を聞く年齢。

気持ちはわかるが、まだ早いと答えた。

その場にいた他の二人も、異口同音に「引退はまだ早い」と言った。

理由は簡単なのだ。まだ老いて欲しくないのだ。引退は老いを早める。それは確実なこと。

例え足を引きずってでも、体のあちこちに痛みがあったとしても、休むことは老いることと同義だと認識して、仕事を続けることが肝要だ。

「仕事と、自分の楽しみを見つけたり謳歌したりという割合を、入れ替えても構わない。それでも仕事は続けるべき」と答えた。


ひとつの側面として。

例えばボクも、仕事の話ができる相手は、もうわずかになってきている。価値や、共感する意識を共にできる人が、どんどんと減っていく。歳をとるということは、一面そういうことでもある。

正直なところ、そういう人があまり減って欲しくないのだよ、ワガママとは思うけど……。なにせボクは死ぬまで働き続けることになっているから。
コメント
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