普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

クラクション?

2010-10-28 09:50:45 | 極端な人々<的>な
 車に乗るのを止めようかなと思っている。
 なぜかというと、車を運転していると、自分が本当に嫌な奴だと思えてくるのだ。それこそ、自分以外の誰も彼もの運転がド下手に思えてくる。そう思うと、わずか100m走る間にも突っ込みどころ満載で「何やってんだ!?」「おいおい…」「どうしてそうする?」「ド下手!」と、際限もなく口を吐いて出てくる。
 断っておくが、ボクは40歳過ぎて免許を取得した。いろいろいきさつもあって免許を取らなかったのだが、それは置いておいて…。たまにはスピードを出したりもするが、遅くに免許を取ったから、普段はあまり無理な運転はしない。それほど上手いとも思わない。
 それが、突っ込みどころのある運転手に出遭うと、性格も運転も荒くなり、アドレナリンが噴出するような気もする。ということは、いまの感じだとのべつ幕なし運転が荒いということになる。
 これは問題だ。自覚はあるが、止められない。
 この間、裏道の細い道と交差するやや太めの道に出る手前で、横丁から軽ワゴンがフワッと出てきた。慌てて急ブレーキを踏み込み、クラクションを鳴らした。軽ワゴンは何事もなかったかのように交差点の手前で右折のウィンカーを点す。その交差点に信号はない。左右の見通しも悪くない。その時、左右からの車の姿は見えなかった。右から自転車が来ていたが、交差点まで40mはある。ところが前の軽ワゴンは一向に動く気配がない。
 既にイラついている僕は、イラついたクラクションを鳴らした。それでも動かない。が、突然運転席の扉が開き、ピアスを3つくらいした若い小柄のお兄ちゃんが降りてきて、こちらに向かってくる。
 ボクは頭にきた。こちとら、急いでいるのだよ。お兄ちゃんは「なんだ? なに鳴らしてんだよ」とボクを威嚇し始めた。ボクもイラついている。「早く行けよ」。すると「自転車が来てるだろ?」「いま通り過ぎたところじゃないか。いくらでもいけただろう。とにかくさっさと行ってくれ」「降りろよ」「嫌だよ、急いでいるんだ。文句があるなら後で電話でもしてこいよ」「なんだ、この野郎?」「それなら、オレがいまから電話するから、警察に」といって窓を閉め、携帯に手をかけ電話をかける素振りを見せると、「馬鹿野郎」と捨て台詞を残して、自分の車に戻っていった。なんのこっちゃ? というやりとり。
 ここで問題は、どちらが悪いかとか言うことではない。ボクの態度だ。なんだか嫌な奴の感じがしないか? 自己嫌悪だ。
 とにかく車を運転していると、こうした自分のロクでもないファクターが顔を覗かせる。それが嫌でしょうがない。だから、運転を止めたいのだが、当分は止められそうにない。なんというか、運転そのものは、大好きなのだ。なにせ東京~神戸くらいならノンストップで運転できる。それも緊張感を失わずに。ようするに、運転が好きなのだ。
 どうしたらいいんだろうね、このジレンマ?
コメント
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