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優勝の味78

2023-12-17 00:05:43 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 大変遅くなりましたが、神戸さんJ1初優勝おめでとうございます。神戸さんのルーツは川崎製鉄水島であり、実は岡山県がルーツのクラブが頂点を極めたのは個人的にうれしいですね。今季はシーズン当初から神戸さんの調子が良く、早くから「優勝」がささやかれていました。途中マリノスさんに追い上げられましたが、何とか振り切って栄冠を手にしました。見方を変えれば、数年前からポドルスキー選手やイニエスタ選手など、大物外国人選手を獲得してきて、そのうちに優勝まで届くのではないかとは思っていたので、大型補強策がついに実を結んだのかと。
   
【サッカーJ1ヴィッセル神戸が初優勝 大迫ら擁し創設29年目で悲願】
「サッカーの明治安田生命J1リーグは25日、第33節があり、首位のヴィッセル神戸が本拠ノエビアスタジアム神戸(神戸市)で名古屋グランパスを2―1で破って初優勝を決めた。神戸はクラブ創設29年目での悲願達成。国内3大タイトルの獲得は2019年度の天皇杯以来、二つ目。
 神戸は前半、MF井出遥也のゴールで先制し、直後にはFW大迫勇也からのクロスを武藤嘉紀が決め、2点目を奪った。その後、1点を返されたが、逃げ切った。神戸は22得点でJ1のランキングトップを走る大迫を筆頭に、武藤、山口蛍、酒井高徳の日本代表経験者を擁する。」
「13位と低迷した昨季途中に就任した吉田孝行監督(46)のもと、守備を重視した戦術でチームを立て直し、今季は開幕3連勝と順調に滑り出した。前節までで1試合平均0・9失点の堅い守備を土台に、連敗を一度も喫しない安定した戦いぶりで、9月3日に首位に再浮上した。同29日には横浜マとの首位攻防戦も制して優位に立つと、そのまま初の頂点をつかんだ。」

 

サッカーJ1ヴィッセル神戸が初優勝 大迫ら擁し創設29年目で悲願:朝日新聞デジタル

 サッカーの明治安田生命J1リーグは25日、第33節があり、首位のヴィッセル神戸が本拠ノエビアスタジアム神戸(神戸市)で名古屋グランパスを2―1で破って初優勝を決めた。 ...

朝日新聞デジタル

 

 思えば4年前に天皇杯を獲得した頃に、ある程度強くなっていたのではないでしょうか。一発勝負ではないリーグ戦での優勝は簡単ではなく、それから4年かかったという訳ですか。昨季13位に低迷してしまった時に、交代して就任した吉田監督が上手くチームを立て直す事に成功した訳ですが、堅守で連敗が一度も無いのもすごいと思います。開幕3連勝でスタートダッシュができた事が大きいと思います。イニエスタ選手の代わりに、大迫選手などビッグ4(元日本代表)が頑張ったという事かな。

 

2023明治安田生命J1リーグ優勝のお知らせ

ヴィッセル神戸に関する最新情報をご覧いただけます。

ヴィッセル神戸オフィシャルサイト

 
 

ヴィッセル神戸 2023シーズン明治安田生命J1リーグ優勝記念特設サイト

クラブ創設29シーズン目となった2023年、ヴィッセル神戸は遂にJリーグの頂点に辿り着きました。優勝を記念し、スペシャルムービー、マッチフォト、試合ハイライトなどヴィ...

ヴィッセル神戸オフィシャルサイト

 

【神戸の歴史変えた】
「阪神大震災に見舞われた始動日から、クラブはずっとこの日を目指してきた。経営難による消滅危機や2度のJ2降格、昨季の残留争い。選手時代も含めて苦難の歩みを知る吉田監督は『今日で歴史は変わった』と高らかに言った。」
「Jリーグへの準加盟が決まり、新チームで初練習の予定だった1995年1月17日。早朝の激震が高揚感をかき消した。選手らは無事だったが、震災の影響は深刻で、運営会社の大株主だったダイエーが撤退。2月に倉敷市内で練習再開した直後、当時強化責任者の安達貞至氏(85)が『チームはつぶさない。頑張ってくれ』と涙ながらに決定を伝え、選手も涙ながら聞いた。」
「経営面で苦戦が続く中、神戸市は98年度から2003年度まで計35億円超を融資。消滅危機で民事再生法の適用を受け、04年に神戸市出身の三木谷浩史氏(58)が率いる楽天グループに経営権が譲渡されるまで支援した。その恩返しもあり、当時所属していた三浦知良(56)=オリベイレンセ=が始めた小学校訪問は20年続いている。」
「母体は倉敷市が本拠だった川崎製鉄水島サッカー部。神戸とは縁は薄かったが、震災を契機に強い絆を紡いだ。」
【ひと 神戸監督 吉田孝行さん 苦労人 いちずな思い実る】
「神戸がJ2降格の危機にあった昨年6月、自身3度目の監督就任要請を受けた。『正直、やりたくなかった』という。過去2度も低迷時に引き受け、次の監督までのつなぎのように使われては任を解かれた。はかない立場を嘆きながら、苦悩する選手を見て『俺しかない』と覚悟を決めた。」
「兵庫県川西市出身。滝川二高3年時の1995年1月、阪神大震災が発生。『そのまま学校に行けずにプロになった』。FWとして加入した横浜フリューゲルスではクラブ消滅を経験。」
「横浜M、大分に移っても『チームがなくなるわけじゃない。思い切ってやろう』と腹が据わった。『苦しい時に力を発揮するタイプ』と自負する原点だ。神戸入りは30歳。横浜Mを戦力外となった自分を拾い、指導者への道も開いてくれた感謝は忘れない。36歳での現役引退時に悟った『いつか神戸を日本一に』との夢は、10年後にかなった。」
出典:山陽新聞

 さすが山陽新聞、いい記事を書いていますね。阪神大震災から復活したドラマ性を見事に表現されています。震災の年に練習をしていたのが倉敷とは。一度民事再生を申請したのは知らなかったですね。こうして見ると、いろいろ言われている三木谷氏ですが、ホワイトナイトとして一度は経営破綻したクラブを救ってくれた恩人なのですね。だから、優勝の胴上げが監督よりも先にされたのかと。
 吉田監督もドラマがありますね。震災とその後のフリューゲルスですか。選手時代に、入団した横浜フリューゲルスの99年元日の天皇杯決勝で、1-1の後半に決勝弾を決めたそうです。吉田監督のサッカー歴もドラマチックさを感じます。30歳で神戸さんに入団し、36歳まで現役を続けられたという事はいい選手でもあったと思います。その10年後に神戸優勝の夢がかなったのですね。
   
【なぜヴィッセル神戸はJリーグ初優勝できたのか? イニエスタでさえメンバー外に追いやる競争力「うちは経験豊富な選手ほど、練習でも試合でも手を抜かない」】
〔「うちは経験豊富な選手ほど練習でも試合でも、手を抜かない」〕
「昨年6月末に3度目のヴィッセル監督に就任した吉田孝行のもとでスタートした2023シーズン。開幕にあたり吉田がテーマに掲げたのが『競争・共存』だった。」
「昨季の就任後、3連勝でスタートした後、3戦勝ちなしという苦しい状況下で、選手と膝を突き合わせて話し合い、前から圧力をかける、縦に速いサッカーにシフトチェンジ。今シーズンはその戦いをベースに、攻守をより際立たることに力を注いできた。」
「結果的に、チームスタイルを勝利につなげるために設けられたハードワークの『基準』は、チームに過去にはないほどの熾烈な競争を生み出す。アンドレス・イニエスタでさえメンバー外に追いやられるほどに、だ。その事実は、選手たちの『もっと、もっと』という意欲を駆り立て、チームにアラートな緊張感を漂わせた。牽引したのは、前述の大迫や武藤をはじめ、山口蛍や酒井高徳といったベテラン勢だ。
『うちは経験豊富な選手ほど、練習でも試合でも手を抜かない。その姿を見て僕たちがやらないわけにはいかない』
そう話したのは今季、ここまで出場停止の1試合を除く全試合に出場してきた初瀬亮だが、その言葉通り、ベテラン勢がいっさい手を緩めずに戦い続ける姿は、若い選手に伝播し、シーズンが進むにつれてチームはより結束を強くした。」
〔「自分たちのサッカー」と胸を張れるスタイルがもたらした優勝〕
「指揮官が今シーズン、もっとも口酸っぱく言い続けた『先を見ずに目の前の1試合、1試合』との言葉通り、どんな結果にも驕ることなく、常に『課題』に目を向け、成長を求めて愚直に積み上げてきた33試合の答えがそこにはあった。」

 

なぜヴィッセル神戸はJリーグ初優勝できたのか? イニエスタでさえメンバー外に追いやる競争力「うちは経験豊富な選手ほど、練習でも試合でも手を抜かない」 | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしい

今年のJリーグはヴィッセル神戸の初優勝で幕を閉じた。今夏には世界的名プレイヤーの元スペイン代表、アンドレス・イニエスタが退団。名手が抜けた神戸が優勝できた理由を選...

 

 ハードワークによるハイプレスと縦へのサッカーですか。確かにそういう戦い方だったですね。強化のポイントはイニエスタ外しであり、思い切った大物外国人選手外しが功を奏した訳ですか。元スペイン代表で欧州CLを2度制した司令塔だったマタ選手が現在所属していますが、出ていません。三木谷オーナーの意志に反して、せっかく来てくれた大物外国人を外すというのはやりにくかった事でしょう。代わりに活躍したのが元日本代表のベテラン勢か。特に大迫選手は今季得点王でリーグMVPですからね。武藤選手など日本人の大物選手が若手の底上げを成し遂げたのでしょう。「経験豊富な選手ほど、練習でも試合でも手を抜かない」というのはいいですね。
 地元岡山でも昔加地選手がものすごく早く練習に来て、ウォーミングアップを念入りにしている姿を見て、若手選手が感化されたという話を思い出しましたが、そんな感じなのかな。
   
【2023年J1リーグ、ヴィッセル神戸優勝の要因を探る(1) 賛否両論ある中で見せた吉田孝行監督が貫いた「割り切り」と、それに呼応した大迫勇也ら“ビッグ4”のフル稼働】
「最終ラインの手薄感は大いに懸念された。こうした中、吉田孝行監督は京都サンガから補強した本多勇喜らを有効活用。攻守の切り替えの速いタテを意識したスタイルへのシフトを図ったのだ。
 イニエスタがいなかったからこそ、思い切って推し進められたことなのかもしれないが、バルサ化を目指していたクラブ内では賛否両論があった模様。それでも指揮官は”いい意味での割り切り”を見せ、自分の考えを貫いた。かつて神戸を解任され、V・ファーレン長崎もJ1昇格へと導けなかった失敗を経験している吉田監督は「結果が出なければ何の意味もない」と痛感していたのだろう。ダイレクトにゴールに向かうスタイルが勝利に一番近いと判断し、自分たちの戦い方を確立させていった。」

 

【2023年J1リーグ、ヴィッセル神戸優勝の要因を探る(1)】賛否両論ある中で見せた吉田孝行監督が貫いた「割り切り」と、それに呼応した大迫勇也ら“ビッグ4”のフル稼働 | 概要 | Jリーグ・国内 | ニュース | サッカー批評Web

12月3日のJ1最終節で2023年Jリーグ全日程が終了。ご存じの通り、ヴィッセル神戸が1試合を残してリーグ初…

サッカー批評Web

 

 大迫、武藤、山口、酒井という「ビッグ4」がシーズン通してフル稼働し、吉田監督の目指す形を追求していったことが大きかったとあります。そういえば元代表など豪華な顔ぶれが所属した時期が地元岡山にもありましたが、確かにその年にJ1昇格プレーオフに出場していますから。やはり大物ベテラン選手という存在は大きいのですね。若手選手とバランスが取れずに成績が低迷するパターンもありますが、神戸さんは上手く取り運べたという事ですね。

【2023年J1リーグ、ヴィッセル神戸優勝の要因を探る(2) 前川黛也、佐々木大樹、山川哲史ら中堅台頭の一方で懸念される来期……浦和レッズが示した掛け持ちに必要なもの】
「今季初リーグ制覇を果たしたヴィッセル神戸。どうしても大迫勇也や武藤嘉紀、山口蛍、酒井高徳の元W杯プレーヤーに注目が集まりがちだが、今季はそれ以外のメンバーの成長も光った。」
「井出遥也、初瀬亮らを含めた20代メンバーが成長し、チームとしての輪が一段階二段階大きくなったことが、タイトル獲得の原動力になったのは確か。酒井高徳も『以前は自分から周りに要求することが多かったけど、今は彼らから要求されることも増えたし、自分がいろいろ言うことも少なくなった』と強調していた。そうやって選手層が厚くなって初めてタイトルに手が届く。そこも今季の神戸が如実に示した点だろう。」
「神戸の場合も補強を進めるとは見られるが、親会社・楽天グループの経営難もあって、高年俸の大迫や武藤らが減俸を強いられそうな気配もあるだけに、簡単にはいかないかもしれない。」

 

神戸初優勝に見る「2023年J1リーグ3つの傾向」 G大阪やFC東京に洗礼、帰還組の活躍やプレー強度の“落差”で明暗【コラム】

J1は最終戦を残してヴィッセル神戸が初優勝した。6年間、川崎フロンターレか横浜F・マリノスの優勝だった時代に終止符を打ったことになる。神戸の優勝は2023年J1のいくつか...

 

 気になる文言がありますね。楽天グループの経営難で、今までのように豊富な人件費が割けないという事ですか。それこそビッグ4も安泰ではなくなるという事でしょうか。移籍する選手が出るかもしれませんね。それにしても、今回の勝因の一番は吉田監督のように思えています。今までは余り名前が出なかった監督ですが、神戸さんの優勝で株を上げた事になります。

【初優勝に男泣き吉田孝行監督「最高です」降格で「クビ」もあった13年前から強い監督へ】
「信念を貫いた。FW出身らしくゴールにこだわる。細かいパスをつなぐ『バルサ化』を掲げてきたクラブで、ハイプレスから素早くゴールに迫る戦いを選択。」
「必要なのは走り続けられる選手。明確な基準があったから年俸が自身の50倍近くといわれる同20億円(推定)MFイニエスタを外すことができた。5季で110試合に出た世界的名手が今季わずか4試合で夏に涙の退団。『クラブの王様』を外して勝てなければ、自身の進退に直結する。それでも決してぶれなかった。」
「神戸で3度、監督に就任。すべてシーズン途中で解任された監督の後釜だった。『就任したいかどうかと言われれば、したくなかった。神戸愛。地元クラブに』。大物監督が来れば、その座を明け渡した。主役ではなく『中継ぎ』だった。
それでも3度目は違った。『クラブやファンからこうして欲しいっていうのはあるかもしれないけど、結局、去るのは監督だけ。妥協できなかった』。昨夏には選手との考えが一致し、ハイプレスの戦術にスイッチ。『覚悟を決めた』。イニエスタの代役で夏に加入したMFマタは1試合出場のみ。欧州CLを2度も制した司令塔を使わないで、勝ち続けた。現実から逃げず、あらがい続け、強い監督に生まれ変わった。」

 

【神戸】初優勝に男泣き吉田孝行監督「最高です」降格で「クビ」もあった13年前から強い監督へ - J1 : 日刊スポーツ

初優勝を告げる笛がなると、ガッツポーズとともにしゃがみこんだ。ヴィッセル神戸の吉田孝行監督は、次々とスタッフに抱きつかれた。三木谷会長と抱き合い、涙を浮かべた… -...

nikkansports.com

 

 吉田監督は苦労人のようですね。3度監督に就任し、すべてシーズン途中で解任された監督の後釜で、次の監督が決まるまでの中継ぎだったとか。そういう役目なのでしょうか。J1優勝なので、今回は中継ぎではなくなりましたね。神戸さんの黄金時代がしばらく続くのか、それとも楽天グループの経営難から補強が上手くいかずに、少しダウンしてしまうのか、注目ですね。個人的には新しいクラブが頂点を極めるのはいい事だと思います。Jリーグはメガクラブを作って、常勝チームにずっと優勝して欲しいのかもしれませんが、ファン・サポーターはいろいろなクラブがトップを極めていた方が面白いし、リーグが活性化すると思います。神戸さん、ACLとか大変ですが、次のシーズンも頑張ってください。
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