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Bリーグについて53

2018-01-03 00:01:56 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 リスペクトコラムです。
 今日はBリーグの話題です。というか、少しBリーグネタが溜まっていたので、そろそろ紹介しようかなと。Bリーグは年末年始は関係ありません。大晦日から今日まで試合やってます。報道では2年目に入ったBリーグの営業的数値は余り悪く内容です。元々は若者中心の人気スポーツであり、エンターテイメント性も高く、一度ブレイクしたら一気に盛り上がると思います。そういうプロスポーツなので、当然他のプロスポーツ球団が参画するのも無い話ではありません。去年東芝の経営不振のニュースが流れていましたが、その余波がスポーツ界にやって来ました。昨季のBリーグ準優勝チームである川崎が、同じ神奈川県のプロ野球団に身売りするとか。以下、引用して紹介。
   
【東芝がBリーグの名門・川崎をDeNAへ譲渡。身売り価格300万円の理由とは】
「東芝は、連結子会社のTELSサービスが運営していたプロバスケットBリーグの川崎ブレイブサンダースをDeNAに譲渡することを6日、発表した。」
「今回の譲渡価格は、たったの300万円。DeNAのスポーツ事業本部戦略部の西谷義久・部長は「資産、負債の帳簿価格を(譲渡の)対価として支払うということ」と補足した。プロチームの資産価値として、ほぼゼロ評価である。
 先日、Bリーグが発表した2016-2017年シーズンの決算表によると川崎の営業収入は、約9億5400万円ほどあり、経常利益は、約2億5000万円になっているが、営業収入のうち約6億5000万円がスポンサー収入で、実は、そのほとんどが東芝本社からの補填。実質は赤字経営で本社の経費削減の対象となっていた。」
「赤字を重ねていくチームを手放せてスポンサーとして今後も新しいチームを支援することで工場もある川崎市への地域貢献を続けられるのならば、ゼロ評価の300万円で譲渡しても大きなリスクはないというわけか。選手やスタッフには、昨夕、オーナー変更が伝えられたという。
 一方のDeNAは、当初、ベイスターズと同じ横浜圏内にあるBリーグの横浜ビー・コルセアーズに興味を示し、こちらに経営権の譲渡を持ちかけていた。だが、その話が9月上旬に潰れたため急遽方針を転換した。キュレーションサイトの問題で大きな企業ダメージを受けたDeNAは、ベイスターズの成功からスポーツ事業を中核におく企業経営方針に転換しており、さらにスポーツの新規事業を進める必要に迫られていた。鳴り物入りで始まったプロバスケットのBリーグは魅力的だったようである。」
「元沢氏は、具体的に3つのテーマを掲げた。
1、チームを強化する。「勝敗が重要」。
2、来場客が勝敗に関わらず「楽しかったね、また来たいね」と満足を得る総合的なエンターテイメント空間を作る。
3、川崎に住む地域の子供達が心身共に健康に育つためのアプローチとしてスクール事業の強化。
「元沢氏は、「ベイスターズで培った2つのメゾットがある」という。スポーツビジネスにおけるマーケティングメゾットだ。
1.徹底したリサーチ。
2.質にこだわったファンサービスなどの実践。 
 ただ壁は大きい。川崎は伝統のあるチームだが、企業チーム時代から「東芝の社員が応援する」という風土が強く、地域のマーケットを一から掘り起こしていく作業を行わねばならない。」
引用:THE PAGE

 という内容でした。Bリーグ川崎といえば、昨季の栃木とのファイナルを思い出します。その時はまさか300万円の値段しかつかないクラブとは思ってもみなかったです。DeNAもいいですが、ぜひJ1川崎ともコラボして欲しいですね。お隣の横浜には岡山と違って、「横浜熱闘倶楽部」というプロスポーツの連携組織あるし、そういう土地柄です。そういえば東芝といえば、J1札幌も元々は東芝なのですが、関係ないっか。ちなみにBリーグ川崎は今日現在東地区3位につけています。
 気になるのがいわゆるネット企業のプロスポーツ界への進出。思いつくままピックアップしてみました。他にも企業はあるのですが、まあ、こんなところであると。まだまだこれから増えていくかも。楽天のバルサ胸スポンサーがその極致ですね。

DeNA:     親企業   =DeNAベイスターズ(プロ野球)、横浜DeNAランニングクラブ(陸上)、川崎ブレイブサンダース(Bリーグ)
楽天:       親企業    =楽天イーグルス(プロ野球)、J1神戸(Jリーグ)
           スポンサー=バルセロナ(スペイン1部)、ゴールデンステート・ウォリアーズ(米NBA)
ソフトバンク: 親企業     =福岡ソフトバンクホークス(プロ野球)
          スポンサー=Bリーグ
サイゲームス:スポンサー=J1鳥栖(Jリーグ)、ユヴェントス(イタリア1部)
   
【バスケBリーグ「グッズ購入倍増」の仕掛け人、27歳マーケ女子の素顔】
「男子プロバスケットボールリーグ・B.LEAGUE(Bリーグ)が、新リーグ発足2季目を迎え、2020年までに来場者数300万人目標に向け、勝負をかけている。カギを握るのが、未開拓とされてきた女性ファン層だ。「女性ターゲット」というとピンクで演出したり、インスタ映えを意識した“フォトジェニック”を狙ったりしがちだが、Bリーグの女性向けマーケティングのキーカラーはブラック、オリジナルブランドはストリート系ファッションと、一味違う。旧2リーグ合算比で入場者数は1.4倍の226万人と、昨シーズンの順調な滑り出しを支えたのは、化粧品メーカーから転身した27歳のマーケッターだった。」
〔キラキラインスタ映え女子は「2割」〕
「『インスタばりばりやって、全部ピンクがいいキラキラ女子って、感覚的に世の中の2割くらいなんじゃないかと思います。あとの8割はそれを見て『いいね!』をしている。その8割を狙っていきたい』そう話すのはBリーグのマーケティング・商品企画担当、菅原瑠美さん(27)だ。
 菅原さんは、日本バスケットボール協会とBリーグが出資し、Bリーグや日本代表のマーケティングや権利ビジネスを担当する B.MARKETING (Bマーケティング)へ1年前に転職。来場者数拡大はもとより、興行収入の柱となるグッズの販売や、Bリーグのイメージアップを狙ったブランディングを担当している。」
「菅原さんがBリーグに参加して1年超。Bリーグのグッズ売り上げは試合会場と公式オンラインショップの合計で初年度目標の1億円を40%上回り、通常なら来場者数の10%とされる購入率を20%に引き上げた。入場者数1人当たりの売り上げ単価は1000円だが、これも「他スポーツと比較しても異例の実績」(Bリーグ広報)という。好発進の大きな要因は、女性ファンを開拓したことだ。」
〔1. “女性向け”にしない〕
「女性も黒は好きです。女性向けといえばピンク!とした方がメディア受けしますが、あまり引っ張られたくない。女性女性しているものは、逆に(女性は)引いてしまう」 あえて男性向け、女性向けと分けずに、Bリーグのブランディングの軸にある「クールでかっこいい」路線をぶれずに行こうと決めた。」
〔2. いわゆるグッズの概念をなくす〕
「応援グッズやユニフォームをただ売るのではなく「Bリーグで売っているものは身近なアパレルブランドと並べても引けを取らない、というイメージをつくりたい」
「サイトのデザインも黒を基調に効果的にBリーグのロゴをあしらい、さながらアパレルブランドだ。」
〔3. 普段使いで波及させる〕
「『帰ってからも着てもらいたい』 だからこそ、Bリーグオリジナルブランドの洋服は、シルエットや肌触りにこだわり抜いた。」
「その理由は明確だ。『交通広告を出すよりも、(Bリーグオリジナルの)Tシャツを着ている人を増やす方が効果があると思っています』」
〔「一生の仕事」をみつける〕
「27歳にして、プロバスケ界のマーケティングを一手に担う菅原さんのベースには、新卒で入社した前職の化粧品会社の経験がある。」
〔モノを買わない時代の購買動機は〕
「人口減少社会に加え「モノを買わない」時代の消費者とどう向き合うか。今の消費者の購買動機について「質と、特別な体験に付随していることは絶対条件。ファイナル試合を見ると、会場が黄色い Tシャツで埋まっていたりする。配っているわけではありません。一体感の中に自分が入っているという特別な体験を買っている。」
引用:ビジネスインサイダー

 この話を聞いて、現在JOCへ出向中のJ1川崎の天野部長の事を思い出します。昨季のJ1優勝の回りまわった功労者だと思える人です。当ブログでも大昔から、Jクラブの応援Tシャツなどアパレルグッズはチームロゴは極力目立たないような普段着のカジュアルなデザインであるべきと思っていました。Jクラブの中にはどこまでそういうグッズがあるでしょうか。当ブログでもいくつか紹介しましたが、J1を中心にそういうところが増えているとは思います。正直ファッション性では、サッカーよりバスケの方がストリートファッションなど、優れていると思いますね。
 女性ファンの開拓なのに、女性向けにせず、かっこいい路線を貫くというのは素晴らしい姿勢だと思います。いつか、Jリーグ側がこういう部分で、Bリーグに教えを乞う時代が来るのが近いのかもしれません。それくらい、「バスケ」というのは潜在力が強いと、バスケのプロ化の話を聞いた時から思っていました。早く岡山にもBリーグできませんかねぇ。
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