J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

選手・現場の声50

2018-01-09 00:01:11 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトブログです。
 J2岡山元主将の岩政選手の著書「ピッチレベル」ですが、ちょうど1ケ月前に読み終えて、紹介記事にしようと思っていましたが、すっかり遅くなりました。また、ベラベラと内容を詳しく書いても、これから楽しみに読まれる方に叱られるので、本の内容で個人的にアンテナに引っかかった部分だけ、抜粋して紹介させていただきます。当方はサッカー経験は無いため、細かい技術論などはわからないので、1人のビジネスマン、Jリーグサポーターの視点で見て、目に留まった事から紹介したいと思います。あくまで内容のごく一部で、他にもたくさんの内容がありますので。
   
【気持ちの強さ】
 内に込めるようにして力を「抜く」ことが、本当の強さに繋がるということ。
【判断】
 複数の選択肢を用意し、そのどれを選択しても自分のプレーができるようにしておくこと。選手としてのプレーの幅を持つという事。その幅を右にも左にも大きくする努力をしておいて、状況に応じて「判断」し、その幅の中を自由に行き来すればいい。それが「中途半端」と「バランス」の違い。
【経験】
 つまるところ「サンプル集め」。経験とは、断片的に見ていたものを複合的に見られるようになること。大事な事は、経験した事をどう生かすか。一つの出来事をあらゆる角度から考えてみる事が大切。失敗をしながらその「あらゆる角度」がどこか自分の中で一つに繋がる感覚を持てるようになった時、花開いていくもの。

 経験のサンプル集めはそうだよなぁと思います。当ブログで言うと「事例」集めであり、それを吸収するのが「リスペクト」。リスペクトブログのリスペクト記事なので。このブログは「サンプル=事例」の宝庫。確かに初めて見て戸惑うよりも、「前にこういう事あったなぁ」とか、事例同士がつながっていき、ストーリーになり、それが価値観や行動になっていきます。この辺りは仕事にもそのままつながっていく話だと思います。読者の皆さんも、サンプル=事例を集めて、リスペクトしていけば、何かの花が咲くのではないでしょうか。

【J1鹿島の戦い方】
 相手に一度主導権を渡しながら、徐々に勝ち筋を見つけていくスタイル。相手の勢いが止まるまで、ジタバタせずに我慢し、後半からリズムが取り戻せるように。リズムが取れないなら守備からやり直し、我慢をすることで勝ちへの筋道を立てる。
 勝負所の試合に勝つ確率を上げるためには、「自分たちのスタイル」と呼べるものに「表」と「裏」を用意しておくことが大切。「表」は主導権を握り、相手を圧倒すること。「裏」は相手や流れのよっては守備から入り、我慢をしながら流れを引き込んでいくこと。大事な事は、戦い方に多様性を持っておくこと。そのことにより、自分達の理想的な展開にならない時でも、慌てる事なく勝ち筋を見つける事ができ、プレッシャーのかかる状況でも常に自分達のリズムの持っていく事ができる。勝負強くあるためには、自分達や自分達の戦い方にプライドを持つことより、勝つ事こそがプライドである事が大事。
【ミスジャッジもサッカーの一部】
 レフェリーは試合を公正平等に進めていくと同時に、できるだけその試合を円滑に進めていく役割があり、その点では、レフェリーと選手は、裁く側、裁かれる側という関係だけでなく、ともに試合を創っていく関係である。

 Jリーグサポーターとして、頷く内容もありますね。確かにJ1柏のホーム鹿島戦はそんな試合でした。先制できても、いつの間にか主導権を握られ、気が付いたら逆転されて負けていました。鹿島さんはリーグ戦のような長丁場は普通でも、一発勝負に強いイメージがありますが、まさに一発勝負の戦い方なのかもしれません。そんな鹿島さんも、昨季のリーグの最後の方の試合はそういう勝ち筋を掴むことなく、優勝を逃していました。
 このミスジャッジは当ブログでもよく思う事です。よく代表戦とかで、「敗因は誤審」というような言い方をされますが、当ブログではそういうのを上回る勝ち方ができなかったのが敗因だと思います。微妙なプレーや判定は時の運。それを上回って勝ちきれるチームが勝者にふさわしいと思っています。そういう面では、早くVARを導入して欲しいと思います。
   
【ラインの高低】
 ・常に、ラインの高さにもメリットとデメリットがあること。
 ・それは選手達が責任を持って判断をしていくものだということ。
 ・そしてサッカーとは常に判断のスポーツだということ。
 ラインの高さより、高さの振り幅を大きくすること。
【サポーターと選手の関係】
 サポーターは空気により選手達の「いいプレー」の基準を示す存在で、クラブの進む方向を指し示す存在。ブーイングをすべきか、しないべきか、どちらも正解。

 「ライン」については、岩政選手がJ2岡山所属時に取り上げられた部分で、素人なのでよくわかりませんが、岩政選手在籍時はラインが低いシーンが多く、失点が少なかったが、昨季はラインが高いシーンが多かったので、失点も多かったという声を聞いた事があります。それについて。 ラインは高低で語るべきでなく、その判断と振り幅の大きさが大事という事ですか。どうなのかなぁ。
 また、サポーターのブーイングの有無についても、岡山サポはブーイングをしない事で知られています。「ブーイング」については、このページに書いてありますが、柏サポの考え方が当ブログは近いと考えています。つまり、ブーイングと野次の違いがあり、単に試合結果などの結果の抗議で叫ぶのは「野次」ですべきでないが、チンタラプレーについての「ブーイング」はすべきと。
 昨季J1優勝したJ1川崎のサポーターはブーイングをしない事で知られていますが、もし川崎サポがブーイングしていれば、タイトル獲得ももう少し早かったかもしれないという声も聞いた事があるし、Jリーグの試合で、監督や選手が「もっと厳しく接して欲しい、ブーイングを遠慮なくやって欲しい」とコメントする時もあります。この「ブーイング」論は難しいですね。当ブログでは、このページの考え方です。
 こういう風に、アンテナに引っかかった部分として、書籍紹介する記事は、昔のオシム監督以来です。偶然にも2人とも数学の教育者で共通点がありました。岩政選手は、来季以降のセカンドキャリアがまだ未定との事ですが、どういう形かはわかりませんが、また岡山に来て欲しいですね。当ブログ的にはいつか、選手出身のクラブ社長になって欲しいと思っています。

コメント
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