J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

カリスマの存在204

2016-05-18 00:01:14 | カリスマの存在

 生観戦レポです。以前に行った観戦レポが出てきました。
  先日、山梨中銀スタで開催されたJ1柏のアウェー甲府戦の観戦に行ってきました。山手線で新宿に差し掛かった時に、連れがちょっと面白い所へ行ってみるかいと突如言い出す。ミステリーツアーという事で行き先は言わず、中央本線をひたすら西に行く。高尾辺りから岡山っぽい景色になり、下車すると甲府駅でした。そうでした、こやつも黄色サポだった。

  初めての山梨県。武田信玄の甲斐の国にやってきました。規模的にも雰囲気的にも倉敷みたいな駅と街。こういうシチュエーションでないと一生来ることのない街。山梨中銀スタ(中国銀行ではなく、中央銀行)までシャトルバスに揺られる。アルウィンの時を思い出すが、バスが中型。社内放送で3選手のメッセージがアナログ音声で流れていました。
   
  中銀スタに到着。緑(人工的ではなく、本当に自然な感じ)溢れたスタジアムという印象。うろうろしてみました。「鯉のぼりにメッセージを描こう」というイベントがありました。アイディアですね。
 スタグル良かったですね。相手にちなんだメニューは皆無。「甲州名物 鳥もつ煮」が美味でした。食べた後に「鳥もつカレー」を発見。こっちも食べたかったなと。やはり、ご当地メニューののれん街がスタグルのスタンダードだと実感。
   
   他、エコスタジアムづくりが本当に目立っていました。ゴミ分別だけでなく、こちらはリユース食器の回収活動も熱心です。ビン・カンを持参者にリユースカップに移し替えて、試合終了後に回収して100円を返金するシステム。更に前をいくJクラブという印象を持ちました。「エコステーションのみ」は既に一昔前の古いスタイルなのか。「小瀬エコスタジアム宣言」。「持ち込んだゴミは持って帰ります」「ビン・カンは持ち込みません」「小瀬ゴミゼロ宣言」という表示に目が留まりました。
 格好ばかり気にするホスピタリティよりも、こういう心で人を動かすホスピタリティがスタンダードであることを実感。甲府さんのイベント運営は地味さもありますが、ほのぼの感満点で好印象でした。格好だけこだわっても永久に地域には根ざせませんから。
 「選手会オークション」も開催されていました。ブースに「ダンマクトート」というものが掲示されていました。スポンサーの横断幕をリサイクルでトートバッグを作り、「魂のこもったダンマクトート」として販売するもの。
       
   ゴル裏から入場。すでに黄色い人達でごった返していました。まーさん達とも合流。バックスタンドに目をやると、噂に聞いた県内全市町村の旗がたなびいていました。さすが甲府さん。お手本を探しているクラブさんは、ぜひ甲府さんがいいと思います。お手本を間違えないように。スタジアムイベントも、ハーフタイム抽選会などほのぼの感満点でした。ヴァン君のダンス上手かったです。東京ドロンパに全然負けていなかったですよ。ダンスも頭が大きすぎるマスコットには無理か。
   選手チャントも新しい選手のものが多く、まーさんと時々「わからんね」と言い合う。でも面白かったです。コースケ選手の桜田純子、IJ選手の元気が出るTVと面白すぎです。短くわかりやすく、ノリがいい曲ばかりなのですぐに口ずさめるものばかり。監督のチャントも最後に出ました。監督のって珍しいですね。
   
 スタジアム前広場は賑やかでした。でも、どことなしにほのぼの感が漂っている。格好を重視して作った雰囲気ではなく、自然と味わえるいい空間でした。イベント関係です。まずは「鯉のぼりにメッセージを描こう」、これはアイディアですね。ゲートフラッグを作ろうというイベントをされていましたが、主催がヴァンフォーレ後援会でした。クラブが設置したファンクラブではできない主催企画。こうしてみると、やはり後援会はスタンダード。無いところはどうして作れないのか不思議です。何か言えない思惑があるからなのかとふと思ってしまう。
   
 甲府さんには、AED専門のスタッフがスタジアムに分かれて配置されていると聞いており、スタッフに聞くとあそこですと指を差される。おられました。AEDナップサックを傍らに置かれて、ずっと直立不動のように立っておられました。観客席から少し離れて、一段下がっているのでもちろん試合は観れない。過去に出動した事はなるのかと聞くと、ほとんど無いとの事。医療関係の関係者さんが順番に担当されていると思いますが、本当に素晴らしいです。最近のスタジアムにはどこにもAEDは設置されており、運営現場に置いてある事も普通にあるでしょう。でも、甲府さんは更に実戦的に、ファンサービスの価値を高めています。どこにも真似ができない事でしょう。いくらAEDがあっても、いざという時にフロントスタッフがどこまで使えるのか。甲府さんだけでなく、柏や川崎さんなどはフロントやボランティア、選手にまでしっかり講習を受けてもらっています。山雅さんもしかり。違いますね。フロント社員がちょこっと講習受けて終わりとは全然違うと思います。
    
   試合ですが、初めて生で観る下平レイソルでした。調子が悪かった時との大きな違いは強いプレッシングと、選手の距離間とバランスの良さかな。若い選手達が躍動していました。コースケ選手もスーパープレーの連続。輪湖選手の幻のゴールもありましたが、この日のヒーローは2得点のディエゴ選手。やっと本領発揮でしょうか。まーさんと、「アレンダビーバって何?」という会話もありましたがまあいいや。得点後は、サポーターの近くまでやってきて、喜びを爆発させていました。
   
 ネットの戦評です。【スカパーハイライト
 甲府さんは先制点を許すも、守備の意識は高く維持。ブロックと球際への厳しさで中央を守り、柏は攻撃がサイドへ追いやられる。前半途中から柏は主導権を奪う時間が増えるが、積極的に前線からのプレスを行うことでキープしていた。好機を与えた回数は少なかったが、後半25分に2点目を決めて勝負あり。甲府さんは5試合ぶりの敗戦。一方、柏は激しいコンタクトで自陣では相手の自由を許さず、5試合連続無失点で5連勝。
   
  試合後、選手達とサポーターで勝利のダンス(一緒にレッツゴーを熱唱)をやりました。久しぶりでしたね。どっちがリードする訳でなく、その日活躍した選手がトラメガで「せーの!」と音頭を取って、一緒に歌う。単純ですがたぶん10年以上は軽く続いている勝利の儀式です。たぶん、Jクラブの中で元祖の部類に入っています。最近ではラインダンスなどをやるチームもあるようですが、柏はずっとこれ。
 この日勝ったのにまだ4位でした(現在は5位)。ここから上には簡単に上がれません。勝ち続けるしかないと。まーさんと、年間優勝は高望み過ぎるから、目標は年間3位以内かと。前期優勝とかは訳わからんから却下と(笑)。5試合連続完封はJ1制覇した2011年の4試合連続を上回る、クラブ新記録だとか。下平レイソル素晴らしい。
 
   甲府さんが素晴らしかったのが、帰りのシャトルバスです。負け試合なので、甲府サポが一斉にバス乗り場に向い、こちらはひと通り観てから行くのでハンディがある。1時間待ちかなと思って並んでみると、何と列で立ち止まり時間が0分。すごい数のバスが次から次へとサポを運んで行く。広い道路でもなく、当然信号もあるのに、ややスピードは遅いですが普通に駅まで行きました。感動しましたね。この日の観客は1万一千人以上で普通に混むはずのに。こういうのが真のホスピタリティかと。いつ、どこだったか忘れましたが、シャトルバスを長く待つと聞いたのを思い出しました。こうだから1万人以上来るのかも。甲府さんはその昔、平均3千人で存亡の危機に達した事もあり、そこから今のレベルに這い上がって来られたので、地方クラブとしてレベルの高さを感じ、J1クラブのレベルの高い運営を体験させていただきました。お疲れ様でした。

コメント
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