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カリスマの存在203

2016-05-03 00:01:30 | カリスマの存在

 事例紹介コラムです。
 某黄色いチームですが、ついこの間までJ2降格圏を抜け出せずにいたのに、現在は何と4位です。ものすごいジャンプアップです。とにかく下平監督の手腕以外にはありません。誰かコラムを書いたら、紹介しようと待っていたのですが、やっと出てきました。でも、まだ完ぺきに下平レイソルを分析までは行っていません。とりあえず紹介します。まずは、web Sportivaのコラムです。以下、抜粋して紹介。
     
【監督交代で4連勝。柏レイソルの強さは「日本のアトレティコ」か:web Sportiva】
 J1柏の躍進は本物なのだろうか? 今シーズン開幕前から落ち着きを欠き、吉田監督の突然の解任、主力選手の多くが移籍。次のメンデスは素人同然で、選手たちの混乱の中で第3節を終えて、実質上の解任。下平ヘッドコーチが急遽、監督に昇格して不安は拭えなかったが、下平体制で混乱は収束。新潟、鳥栖に引き分けた後、F東京、G大阪、鹿島を相手に無失点で3連勝。ナビスコカップ2試合を含めて無敗というV字回復。
 生まれ変わった柏は辛抱強く、チームとしての練度も高くなった。就任早々、下平監督が最初に見せたプレービデオは戦闘集団のようなアトレティコ・マドリードの守備セレクション。ボールサイドに素早く組織的に寄せ、敵ボールホルダーをすかさず“ケージに入れる”。各選手の出足は鋭く、球際も激しいサッカー。
 前節のホーム神戸戦でも、采配も臨機応変だった。後半は3-4-3から4-1-4-1に変更し、中盤を厚くして盛り返す。2得点目の後は、気落ちした相手を苛立たせるボール回しで退けている。大谷主将は「柔軟な監督だと思う。自分たちのやりたいのはポゼッションだけど、それだけにこだわりすぎず、相手のやり方次第で人もシステムも変更」とコメント。
 下平監督は果断な勝負師かもしれない。例えば3連勝の立役者だったセンターバック増嶋選手を、神戸の戦い方を見極めてベンチスタート。それは一つの賭けで、もし負けていたら、ロッカールームに不信感が生じかねない采配。現役時代に「削り屋」で鳴らした指揮官は、戦える集団を作り上げるべく、流麗なパスワークはクラブの伝統だが、相手に食らいつくような攻守も浸透。4連勝で4位まで順位を上げ、先発11名の平均年齢は22.91才と若く、なんと8名がアカデミー出身者。チームのオートマチズムはさらに成熟するだろうと締めくくっています。
web Sportiva該当ページ:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2016/05/02/post_1122/index4.php

 個人的には、下平監督の戦術は、2011年に優勝した時のネル監督と似ている事が多いと思っています。ポゼッションサッカーでありながら、縦に攻める。強いプレッシング。先発レギュラーを固定せず、その時の調子のいい選手を先発に使う。結果的に若手が多いが、若手同士の競争心も盛り上がり、ベテラン勢の気持ちにも火が付く。
 吉田監督のサッカーはポゼッションで支配するが、横ばかりですぐに相手に守りを固められてしまう。メンデス監督は早く攻めるというスタイルで、吉田時代のポゼッションサッカーに戻しながら、メンデス監督の縦に早いサッカーをも踏襲しているようにも個人的に思います。次はサッカーダイジェストWEBでのあの岩本暉雄氏のコラムです。

【勢いだけじゃないレイソルの盤石の強さ。引き出しの多い指揮官はチームをどう機能させているのか:サッカーダイジェストWEB】
〔一連の配置転換は流動的でスムーズだから、相手からすれば守備の的が絞りにくい〕
 J1柏は、少し前までは4-1-4-1、ナビスコ杯を含めた直近3試合では4-4-2を採用。ただ、常時このシステムで戦っているわけではなく、攻撃時はアンカーか2ボランチの一人が下がるか、両SBの片方のポジションを高くし、最終ラインを3バックっぽくして、3-4-2-1のような形になるのが特長。
 シャドーに入る選手は足元が上手くて、ゲームメイクできるタイプが重用。彼らがボランチの近くでボールを受けながら、ポゼッションを高めて主導権を握り、高い位置を取ったサイドの選手がガンガン仕掛けていく。一連の配置転換は流動的でスムーズだから、相手からすれば守備の的が絞りにくい。
 ボールを奪われたら、近くにいる選手がすぐにプレッシャーをかけに行く。攻守の切り替えは速く、下平監督の現役時代のように、局面での球際はかなり激しい。4-4-2のシステムで特筆すべきは、4-1-4-1では右SBだった伊東選手がSHにコンバートされていること。抜群のスピードを誇る伊東をアタックに専念させ、右SBにはCBタイプの鎌田選手を起用することで、攻守のバランスを整備。結果的に、伊東選手は得点を重ね、下平監督の采配は見事に的中。試合中のシステムチェンジなど、下平監督にはいろんなオプションがあり、自分の理想からはまだまだ程遠いのだろうけど、結果が伴っているのは見事な結果。勝っている中でも、課題の修正にすぐ取り掛かる。現在のレイソルの好調ぶりは、勢いだけではない。

〔監督の“存在感”が良い。たとえ勝てなくても、良い意味で、まったく慌てていなかった〕
 今の柏はいろんな戦い方ができているが、気になるのは、サイドの選手が中に絞り過ぎる傾向。相手のSBがフリーになる場面が多く、そこからクロスを入れられていた。SBも含め、守備時のポジショニングは今一度、確認した方が良い。
 今は勝ちが続いているから、チーム全体の雰囲気は良く、個々の動きもキレている。選手たちはおそらく自信を持ってプレーできていて、だからこそ守備でも攻撃でも、迷いがなく、最初の一歩が早い。細かい部分かもしれないけど、そうしたことの積み重ねで90分を終えた後に勝利という結果。
 下平監督の存在感が良い。非常に落ち着いて指揮を執っており、勝てなくても、良い意味で、まったく慌てていなかった。それは開き直りではなく、本人に確固たる自信があるから。監督がバタついていると、それが変にチームに影響。ここにきてレイソルはチームが一丸となって戦えている印象で、今後のさらなる巻き返しを期待したいと締めくくっています。
サッカーダイジェストWEB該当記事:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=15613

 とにかく、このチームの強さを実感したのは、先日の鹿島戦です。とにかく鹿島さんとは相性が悪く、勝った記憶がほとんど無い。ネル監督時代にも確か1点差で辛くも勝った試合だったと思います。それが2点差のゼロ封って。これはすごいぞと思いました。鹿島さんだけはずっと苦手な相手でしたが、これで負けそうな相手は思いつかなくなりました。年間優勝とは言いません。前期優勝?後期優勝? 単なる前期1位、後期1位で論外です。まずは年間3位以内に入って、来年のACLに出場しましょう。「柏から世界へ」です。2011年も同じ事を言っていましたが。
 今シーズンは何か一つくらい決勝、いやタイトルを獲得するかもしれませんね。でも、あくまで今の段階の感想ですので。とにかく結果です。サッカー自体はいいサッカーをしていると思います。メンデス時代まで頭を痛めていた失点癖も完治して、言う事がありません。

 思うにサッカークラブの強さは、「フロント経営」「監督の戦術」「適格な選手」のバランスだと思います。2011年の時はネル監督の注文をひたすらフロントが聞いていました。監督は自由にリアクションサッカーを実施し、ニーヤン選手やワグネル選手など適格な選手を獲得できていました。本当にバランスが良かったと思います。フロント経営など、今のネルシーニョヴィッセルはよくわかりません。
 今の下平レイソルも、手早く短い期間に3人目の監督に替えて、当てはまりました。監督の戦術も今のところ、はまっておると思います。選手も2011年に比べたら外国人選手がやや見劣りしますが、その分若手選手が躍動しています。しかも監督がユース時代の愛弟子ばかり。このバランスが続いて欲しいですね。

 サポーターサイトや、日本一面白いサッカーブログである「みゃ長さんブログ」も相変わらず面白いですね。2011年の途中から自粛されていたサポミも、最近は動画配信するまでになりましたね。個人的にはまた、みゃ長さんの面白前説や「柏バカ一代」が復活して欲しいです。最近はTJの他に最速のIJがいます。

コメント
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