J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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選手等による復興支援活動

2014-02-07 00:05:42 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)
 事例紹介コラムです。
 スポナビコラムの中に一つ面白いものを発見しました。Jリーグ関係の震災復興支援活動はいろいろとありますが、今回紹介するのはやや地味でインパクトも弱い内容なのかもしれませんが、なぜか心に響きました。「相馬に“夢”を植えたJリーガーの活動 8人の思いが込もった手作りのイベント」というタイトルで、こういう活動もあるんだなと。こういう部分からの活動が、実は本当の活動なのかもしれないと思いました。以下、抜粋して紹介。
               
 【フットボールフェスタそうま」とは】
 J2大分の阪田選手を中心に8人のJリーガーが企画したもので、選手達がアイデアを出した「手作り感」のあるイベント。先月11日に福島県相馬市で「フットボールフェスタそうま2014」が開催し、Jリーガーが県内の小学生を招待して、一緒にサッカーをしたり、運動会をしたり、ご飯を食べたりと、サッカー選手と一日思いっきり遊ぼうという企画。

  このイベントには、阪田選手の他にJ2大分から木島、西、後藤の3選手、J2京都の三平、J2長崎の古部、J2群馬の夛田、、J3町田の修行の4選手で総勢8人のJリーガーが参加。キーワードは「手作り感」。選手達は、大分で普及コーチを務めた宋副務とともに、イベントの進め方や種目、景品などについてアイデアを出し合い、自ら運営。「サッカーをしている子だけじゃなくて、女の子や、あまり運動が得意じゃない子も、みんなで楽しめるようにとメニューを考えました。あと、僕たちはサッカー選手なので、チームワークを大事にできる内容にしようと」と夛田選手のコメント。
 ミニゲームだけではなく、リレー、しっぽ取り、そしてボール転がしなどさまざまな種目を導入。どうすれば子どもたち「みんな」が楽しめるようになるのかを考え、イベント内容には、自主的に「参加したい」という意志でやって来たJリーガーのアイデアが反映。

 【阪田を動かした2つのきっかけ】
 このイベントのリーダーである阪田選手は、特に東北に縁があるわけではなかったが、今回のイベントを企画しようと思った2つのきっかけがある。
①'12年のシーズンオフにスペインに短期留学した時に、外国人の友人から日本の復興の様子を気遣う声をかけられた。震災から1年半が経っているのに、遠いスペインから被災地を気にかけてくれた事に、ありがたさ以上に衝撃を受けたとか。
②昨シーズンに「ちょんまげ隊」として被災地での活動を続けているサポーターのツンさんが、大分でJリーグを観戦後、大分サポーター向けに被災地報告会を開催。そこに個人的に足を運び、被災地の現状を知るとともに、「自分にできることは何か?」を考えるようになった事。

 日本代表等一部の有名選手とは違って、高収入ではない一般のJリーガーはできる事は限られる。「自分たちには何ができるのだろう?」というもどかしい思いを、阪田たちサッカー選手も抱えている。阪田選手が企画したのは、被災地の未来を担う子どもたちに対し、元気が出るようなお祭りを行う事。「震災被害に起因する差別やいじめで家に引きこもるようになった子や、心の傷を誰にも話せずに抱え込む子、そうした子どもたちが外で体を動かし、彼らに活力を与えるような手伝いをしよう。自分たちにはそれしかできない」と阪田選手。そういう経緯で、Jリーガー自らが前夜まで、ああでもない、こうでもないとミーティングを重ねた“手作り感”のあるイベントになっていったとか。

【サポーターが選手を支えイベントは大盛況】
 
 この日、集まった子どもの数は予想以上の146名。このイベントが必要とされていたことの何よりの証明になったのではないか。このイベントの手作り感を、より一層楽しいものにしてくれた裏方の存在も大きかったとか。今回、ボランティアとして参加したのは、前述の「ちょんまげ隊」と、大分サポーター「BUSTA」、相馬高校サッカー部の生徒達。
 このようなイベントは、一人の力で成し遂げられるものではない。サポーターが選手の取り組みを支える様子は、さながらJリーグの試合のようにも感じられる心地良い光景。
    
【FIFA・JFA支援の相馬市光陽サッカー場】
 
 被災沿岸地域に対するFIFAと日本協会の支援事業として、すでに完成していた宮城県のMFA松島フットボールセンター、岩手県の釜石球技場松原グラウンドに続き、福島県でリニューアルオープンされたのが、今回の会場となった相馬市光陽サッカー場。サッカー場として前からあったが、震災によってピッチが海水をかぶり、駐車場も冠水。利用者には放射線への不安から、芝の全面張り替えが要望されていたが、復興事業を優先する事情から先送りになっていたとか。
 再びサッカー場の必要性が叫ばれるようになり、FIFAやJFAから支援の申し出があり、相馬市はFIFAの支援を受けて天然芝コートを3面、さらにJFAやtotoの助成金から人工芝コート2面を整備。新たな相馬市光陽サッカー場としてキックオフし、今年中には、ナイター設備やクラブハウスも作られる予定。相馬市は気候に恵まれているために福島県の他地域や山形県などの豪雪地域から来る利用者も多いとか。地元のスポーツ活性化はもちろんのこと、公式戦や合宿など、サッカー愛好家が集まる新たな相馬の拠点として、福島活性の一助となる期待も大きいそうです。また、サッカーとともに教育や医療サービスを受けることができるフットボールセンターという役割も期待できるとか。

【他のJリーガーにも呼びかけていきたい】
 
 今回参加した8人のJリーガーは、前日のうちに相馬市に入り、市役所や仮設住宅など、被災地の現状を見聞きして回ったそうです。イベント名に「2014」を付けたという事で、阪田選手は今後もこの活動を続けていきたいと考えているそうです。
 「Jリーガーで何かしたいと思っていても、なかなか自分で行動できない選手もたくさんいると思います。そういう選手も一緒に、しゃべったことはなくても、そういうところでサッカーしたらつながりもできるだろうし、呼びかけていきたいと思う」と阪田選手のコメント。
スポナビ該当コラム:http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/jleague/2014/columndtl/201401230007-spnavi?page=1
「Footballers for FUKUSHIMA」FBページ:https://www.facebook.com/footballersforfukushima


 阪田選手が立ち上げた「Footballers for FUKUSHIMA」が福島復興支援プロジェクトとして主催し、市や市教育委員会の後援を受けたそうです。イベントの内容としては、「プロ選手と対戦 サッカーミニゲーム」「選手と一緒に大運動会」「選手と一緒にランチパーティー」「選手に突撃インタビュー!」「みんなで記念撮影&サイン会」などだったそうです。
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