J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

カリスマの存在152

2013-11-07 00:17:52 | カリスマの存在

 生観戦レポです。
 11/2ナビスコ決勝後編です。まずは、柏レイソルを取り巻く皆さん、ナビスコカップ優勝おめでとうございます。2010年のJ2優勝、2011年のJ1リーグ優勝、2012年の天皇杯優勝に続いての3大タイトル連続優勝です。ネル監督は今年いろいろありましたが、やはり名将、智将でしたね。
    
 両チームの選手入場です。国歌斉唱は前告知どおり、あの「愛のメモリー」松崎しげる氏です。国歌斉唱も立ち上がってしました。カンスタではなく、代表戦とかでしか体験できない事なので、相変わらず新鮮でした。
 前編で触れましたが、試合開始直前にJリーグの官製コレオが計画され、バックスタンドに座った両チームのファン・サポーターに実施協力の告知があったようです。コレオの内容は「2013 FINAL」というものだったとか。でも、見事に失敗しています。ゴル裏でみていてもグチャグチャの潰れたマスゲームもどきでした。赤い字での演出だったので、浦和側の方が積極的になりそうなところが、実際は柏側はややそれらしくやっている人はいましたが、浦和側は全く無視の状態です。確かにこの度の2ステージ制騒動で、多くのファン・サポーターから気持ちがJリーグフロントから心が離れているから、しょうがないかなと。
   
 この試合では、ネットで主力5人欠場と出ていましたが、指折り数えてみて、タニ主将は別格、他は鈴木くらいで他はそれ程深刻でもないでしょと勝手に思っていました。天皇杯岡山戦からずっと試し続けている3バックですが、この日も同様に3バックのミラーゲームになりました。
 浦和と同じ3-4-3-1-のシステムを採用し、オールコートのマンツーマンで応戦していました。ネル監督は最初から「今日は守って、カウンター狙いでいく」と言って、選手を送り出したようですが、ズバリ采配が当たったようですね。当ブログ的には「戦術家」「策士」タイプの指揮官が好きなのですが、ネル監督はまさにそういうタイプです。1週間前のリーグ戦で、肉を切らせて骨を断つという感じです。
     
 藤田が「狙いはファーサイドだった。偵察の方から、浦和はファーサイドが空くという情報があったので」と明かしたように、ブロックを作ってコンパクトなゾーンの中に浦和の選手を閉じ込め、マークを受け渡していくという守備を重んじる戦い方でした。基本的にはクレオ、レアンドロ ドミンゲス、工藤壮人が3バックにプレスを仕掛け、パスの出どころを封じ、クリとバラが浦和のダブルボランチを捕まえ、浦和の1トップと2シャドーを3バックがケアするという構図だったようです。浦和の5トップ状態に対して、5バック状態で当てて、すべてマンツーマンディフェンスになっていたのかな。クドーの試合後のインタビューでわかりましたが、ケガで欠場したキム・チャンスのユニを、出場選手達が自分のユニフォームの下にを着てプレーをしていました。

 攻められるシーンが多かったですが、何とか守ってはカウンター攻撃で、前半ロスタイムで藤田のいいクロスから、エキセントリック工藤がヘディングシュートを決める。後半も何度か危ないシーンが続きましたが、何とか持ちこたえる。後半終盤に一度ゴールが決まりかけますが、オフサイドに救われる。この時に「これで同点か・・・」と思いましたが、オフサイドと聞いて、「これで勝った」と思えました。
 ホイッスルとともに黄色い歓喜の輪ができる。またしても優勝しちゃいました。3大タイトルを3年続けて獲得した訳ですが、何と当ブログとしてはその3回とも現地で立ち会っている事になります(笑)。やはり優勝シーンというのはいいですね。
   
 この辺りで何と、浦和ゴル裏にデカいダンマクが登場しました。絶妙のいいタイミングなので、インパクトありました。大きな文字なのでしっかり読めました。「史上最低チェアマンとして名を刻みたいのか? 現行の1ステージ制維持の英断を!!」というもの。後でネット情報で知りましたが、柏側にもダンマクが登場していたようです。「大東さん、あなたのおかげです。柏のホームは日立台。お間違えなく。ACLの結果は良くも悪くも俺たちの実力。大東、お前達が何をした?」という辛辣な内容でした。この内容には、スルガ銀行カップの事や、ACLの時の過密日程などが複雑に混ぜ込められているのかなぁと個人的に思いにふけってしまいました。
     
 表彰式です。まずは浦和の選手達が表彰場所に向かって階段を上がって行く。余りうれしくなさそうですね。入れ替わりに柏の選手達が階段を上って行く。そして、お立ち台で歓喜の万歳をすると何と! ゴールドシャワーが舞い上がりました。これって、天皇杯の時はなかったのですが、協会とJリーグの違いなんですか? ネット情報で知りましたが、TV画面に「2ステージ制っておかしいだろ? 柏サポはどう思う? 声をあげよう!!」というフリップが映っていたようです。浦和サポさん、やるねぇと。
 MVPはエキセントリック工藤です。天皇杯の時は試合欠場でお立ち台に立てなかったので、ひときわうれしそうです。インタビューを受ける声も裏返っていました(笑)。ゴル裏からは「ヤマト」チャントから、「ボーイズオンリー」、そしてよく南米や欧州で聞く「カンピオーレ」です。これはほぼ初めて聞きましたね。替え歌ではなく、カンピオーレそのままです。そして、ゆっくりと場内一周で、アウェー側のスタンドを周る。絶えず先頭はネル監督です。今シーズンは人間臭いトラブルもあっただけに、喜びも大きいのでしょう。ゴル裏で優勝バナーボードを前にしてサポーターと記念撮影です。何と!ここでもゴールドシャワーが起こる。Jリーグ、演出やるねぇと。

 表彰式の後は場内一周という事で、アウェー側でまずはバックスタンドから挨拶をして、ゴル裏に回ってきますが、ネル監督から各選手が観客席の最前列から出ているサポーターの手を一人一人タッチしていきます。ファンサービスを大事にしている黄色いチームらしい光景です。
 マスコミ相手に記念撮影ですが、ここでもゴールシャワーが舞い散り、ゴル裏も金の紙?吹雪でいっぱいになりました。掃除大変だよなと思いながら、まあいいかと。その後にはネル監督の胴上げです。ネル監督も喜びもひとしおでしょう。もう、お祭り騒ぎです。こういう光景は、1年でほんの数チームしか経験できない事なので、その場にいられる事は本当に貴重で、Jリーグサポーターとしていい思い出を得る事ができました。ありがとうございます。 
     
 まずは工藤が観客席の中に入って行き、サポーターの群集の真ん中で、トラメガ片手に吠える。すごい光景ですが、柏らしい素晴らしい光景です。こういうシーンはよそにはないでしょう。「選手の身の安全のため」とか言ってストップがかかるのかな。一通り選手達と喜びを感じ合った後に、選手達がメインに向かいますが、一人の選手がまたサポーター群衆の中で立ち上がる(笑)。スゲでした。「この人はこういうの好きなんだな」とちょっと思ってしまうくらいに、楽しそうにトラメガで吠えていました。戻る前に何か脱ぎだしました。ユニフォーム、グローブ、スパイクをその場に進呈で置いていったのですが、どんどん脱いでいくので、まさか全部いっちゃうのかとハラハラしていました(笑)。その後、コルリーダーが「おーいスゲ、忘れ物だぞ!」と声をかけて、スゲが振り返る。何と優勝トロフィーも置いていたのです。慌てて取りに戻っていましたが、思わず笑いがこぼれる光景でした。いつも笑いが絶えない黄色いゴル裏ですが、この日は特にそう思いました。

 早速に日立台で優勝報告会があるそうです。当方は慌てて、翌日の勤務先への移動に戻らなければならないのですが、うろたん氏は迷っていました。高速バスの変更もそれほど負担が大きくないようでしたが、結局、途中まで観て高速バスに乗ったそうです。
 これからですが、黄色いチームは今シーズンは優勝は狙えませんので、リーグ3位までに入ってのACL出場はあきらめざるを得ません。しかし、まだ天皇杯が残っています。そういえば16日に岡山で4回戦がありますね。ひょっとしたら、最後の最後の国立を黄色いチームが見届ける事になるかもしれません。今後の相手予想は川崎さんとマリノスさんと、決して相性が悪いチームではありません。愛称の悪い鹿島さんとは決勝まで当たりませんから。皆さまお疲れ様でした。
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コメント
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