事例紹介コラムです。
先頃にJ1復帰とJ2優勝を決めたG大阪ですが、新スタジアム建設に関する情報が流れてきています。来月から着工されるとか。昨年のJ2降格でどうなることかと言われた新スタジアムですが、ブレる事無く着々と前へ進んでいるようです。最近の情報ですが抜粋して紹介します。
G大阪の新しいスタジアムの建設工事は、費用を調達するメドが立ち、予定地の安全確認もできたとして来月にスタート。大阪・吹田市に建設される新スタジアムは、サッカー専用で4万人を収容可能で、W杯の試合を行う規格を満たす予定。
建設費用として140億円が計上。その8割を企業と個人からの募金で賄う事になっていたが、当初の計画通り集まらなかった上、去年12月に予定地の地下に旧日本海軍の弾薬庫の跡が見つかり、それを埋め戻す作業が加わったため、予定していた工事着工予定時期の今年6月から延期に。
関係者の話では、およそ112億円の建設費用が集まった他、スタジアムの屋根に太陽光発電の設備を取り付けるなど、二酸化炭素の排出量を削減する対策をした結果、国から補助金が出ることになり、140億円に達しなくてもおおむね想定していた仕様で建設できるメドが立ったとか。予定地の地下を埋め戻す作業も順調に進み、安全性に問題はないとして来月15日に起工式が開催されます。
新スタジアムはサッカー専用で、4万人収容規模。大型映像装置や巨大ソーラーパネルの屋根などを備え、国際試合も開催可能。飲食物なども備蓄し、総合的な防災施設にもなる。
建設の背景には、サッカーの国際化があり、’08年に開催されたスルガ銀行カップが、FIFAの幹部を迎え入れるVIPルームが完備されていないなど規格に合わなかったことが理由で、G大阪のホームの万博記念競技場ではなく、C大阪のホーム・長居スタジアムで行われた事が遠因を言われています。
建設費はサッカーくじなどの助成金約30.5億円を除く、109.5億円を寄付で賄う計画だったが、景気低迷やJ2降格など成績不振の影響で、約82.3億円。来春で締め切られる募金が目標額に届かない場合は、大型映像装置の数を減らすなど計画変更の可能性もあるとか。完成後は吹田市に寄贈され、G大阪が指定管理を受け持つ方向。
選手も協力し、駅頭募金の他に11月4日に「スタジアムつくろう。ディナーショー」を開催。「募金あと28億円 プライスレス企画」として総勢171名のご参加の皆さまとガンバ大阪選手25名(明神・大森・宇佐美の3選手を除く)が参加し、盛大に開催。<選手とデュエット><テーブル対抗カラオケ対決!>今回のイベント諸経費を除いた収益1,041,090円のすべてはスタジアム建設募金団体へ寄付。1円、百円、千円からでも募金可能。5万円以上の寄付者の名前をスタジアムに掲出。
G大阪公式HP該当記事:http://www.gamba-osaka.net/news/news_detail.php?id=5342
【スタジアム起工式】
・日時:2013年12月15日(日)
10:00~ 受付開始及び関係者のみの神事/10:40~ 起工イベント開始(予定)/12:00 イベント終了(予定)
・場所:スタジアム建設予定地内 万博記念公園南駐車場跡地
・内容:寄付者が建設地へ集い、建設工事の安全を祈念するイベント
・参加:寄付者(法人、個人)
【建設スケジュール】
2013年 9月:環境アセスメント手続き 終了
2013年10月:スタジアム建設にむけて「開発申請」の手続き中。
開発申請の手続き完了後、建築確認申請の予定。
2013年12月 :スタジアム着工(予定)
2014年 3月 :スタジアム建設募金 終了
2015年10月頃:スタジアム竣工(予定)
スタジアム建設募金団体公式HP:http://www.field-of-smile.jp/
〃 「ガンバ大阪新スタジアム完成イメージ」動画:http://www.youtube.com/watch?v=cpDAtw49t4k
totoの助成も異例。totoはスポーツ分野での様々な助成活動を行っているが、新築に対する規約がなかったため、スタジアムの改修ならともかく、新設されるスタジアムに助成するケースは今まで実績はなく、 G大阪の申し入れに対してすぐに助成に関わる規約を改定し、今夏30億円を拠出を英断した形。
また、建設寄附金の募集の他に、着工が決まった今秋からは、新スタジアム内の看板スポンサー、VIPルームの販売なども併せて実施予定。VIPルームは新スタジアムの目玉商品の一つで、ホーム側ゴール裏を除いて法人向けに相当数用意される。VIPルーム内で法人同士の商談などを行ってもらい、その後の試合観戦はVIPルーム前のバルコニーシートにて。
またタイアップ企画も実施されています。商品の購入やイベントへの参加などを通じてスタジアム建設のために寄付す企画で、スタジアム建設に賛同した企業・団体が企画する様々な方法に参加するだけで、気軽にスタジアム建設のために寄付が可能。申出書に「対象商品」または「サービス内容」実施予定期間、告知および報告予定(媒体や方法等)、募金率、募金総額(目標)を記入して申し込む。
スタジアム建設募金団体公式HPタイアップ募金ページ:http://www.field-of-smile.jp/contribution/index8.html
スタジアム建設募金団体への寄付が1円、百円、千円からでも募金可能というのがいいですね。よくこれくらい以上欲しいと最初から限度額を設定して募集する場合もあるようですが、ガンバさんは子ども達がおこずかいを貯めて持ち合える金額でもOKだそうです。140億円の費用を作る募金なのに、そのギャップが素晴らしいです。限られたコアな人が資金提供するのではなく、ホームタウンの市民みんなで作る素晴らしいスタジアムですね。
2015年シーズンに完成予定という事ですが、その翌シーズンくらいにはJ1の試合を観に、新スタジアムに参戦しているところでしょう。W杯の試合も開催できる専スタが大阪にできる。夢のある話ですね。
G大阪新スタジアム関連⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130116
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120627
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100813
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090713
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090430
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080719