kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

ヒトとして。。。

2013-07-26 | 考える事
毎日繰り返されるニュースの中で、

真実を誠実に語るものはなく、

常に誰かのフィルターを通して伝わる出来事。

コメンテーターと言ってもいつも決まった人が

決められた台本を読む。。。

あの笑点だって放送作家がいて台本があるんだから、

事前に言うべき事は決まっている。

都合の悪いこと(誰にとって?)は言わないし、

時々的外れなことを言う(台本なし?)けど、

それだって当事者じゃない事は確かだ。


今回の山口県の事件も、

私がここで何かを書く事は事実に反する憶測であるから止めておくが・・・


ヒトって何だろう。

ヒトはヒトの中で生まれ、育ち、成長するものだ。

ヒトがヒトの中で育つから人間として歩んでいける。

人間としての役割は何なのか?

国の高齢社会白書によると、

人と話す機会が2~3日に1回以下という高齢者は、

なんと6.9%。14.5人に1人が該当するのだ。

さらに一人暮らしの男性に限ると、

人と話すのは2~3日に1回以下という人が41.9%にも上る。

その事を望んでいる!と言われれば何も手出しは出来ないが、

本当に誰とも話さず一人で居ることを望んでいるヒトは

ほんの一握りのヒトだとおもう。


隣にいるのに気配を感じず、言葉を交わさず、

生き死にさえ、虐待さえわからない今。

確かにおかしな社会の中で、

何時刺されるかわからない現実を見聞きすれば、

否応にもあいさつを交わす隣にいるヒトにさえ、

警戒しなければならない怖い世の中だが、

他の動物と違って言葉を持ちくらすヒトが、

だれとも言葉を交わさず暮らしている世の中は

そうとう歪んでいるとおもうな~~~。

その歪みは地震大国の日本列島のように、

少しずつどこかで不具合を引き起こし、

やがて大きなうねりとなって私たちヒトに襲いかかってくる

そんな違和感を抱いていのは私だけだろうか。


共に暮らす集落で孤立するということ、

本人の性格もありなかなかコミニュケーションをとりづらい

そういう人物であったとしても

何らかの手だてがなかったのだろうか。。。

今回の事件も何度も繰り返す事で

ヒトとの交流を躊躇してしまうヒトが出るのか、

それともこれを機にそこに住むものとして考えるのか・・・

とにかく野中の一軒家で仙人のような暮らしをしておらず、

何らか社会の恩恵を受けているのであれば、

ヒトとして

ヒトと向き合うことをおろそかにしてはいけないと感じた。。。


結局、無視したツケが命を落とすことになってしまっては、

ますます誰かを信用する事なんてできにくくなってしまい、

良いことなんて一つもないなんて

今までの人生をも否定しかねないから。。。


とにかく理由はどうであれ、

尊い命が犠牲となった今回の事件。

改めて合掌させていただき、ヒトとの中で暮らす意味を

家族で話し合いたいと思います。