kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

本日 お彼岸の入り

2006-03-18 | Weblog
お墓参りは 本当はいつ行ってもいいんですよ。。

お彼岸に参る機会を逃さず  有効に活用して下さい。

せっかくなので ことばから仏教を味わってみましょう。

【諦め】あきらめ

「あきらめが悪いやつだな」

「だって、あの人のこと、あきらめきれないよ」

みなさんも口にすることがあると思います。

辞書には・・・

「あきらめること。思い切ること。断念」と

書かれています。

しかし、この【諦め】とは 本当は凄いことばなんです。

そもそも仏教語であることは 御存じですか?

その本当の意味は。。

「明らかに見極める」つまり「明らかに真実をみる」

ということです。

 さとりを開かれたお釈迦さまが、

初めて法を説かれた内容が四つの諦め、

『四諦』(したい)です。

1)苦諦(くたい)人生は苦である

2)集諦(じったい)苦を招き集める原因は
             自分の煩悩

3)滅諦(めったい)その煩悩を滅することで
             苦のない境地に 

4)道諦(どうたい)悟りの境地にいたるには
             正しい行を実践する

の四つです。

明らかに真実をみていくと、人生は苦であり、

その苦を作っているのは自らの煩悩であると

みることができます。

そして、その煩悩を滅し、

さとりを得るのが仏教の教えなのです。

見極めるということが大事なんですね。

「じ~~んせい楽ありゃ く~もあるさ~

自分自身を明らかにする人生は、

時には身を裂かれるおもいで

見つめなければならないときもあると思います。

そんなときは どうか この場所に来て下さい。

「王様の耳はロバの耳~~」に拝借した

大きな穴を用意してお待ちしています。

お彼岸がみなさんにとって 明らかになる日に

なって欲しいと思います。