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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

『読売新聞』で、ドラマ「ピースボート」についてコメント

2011年07月20日 | メディアでのコメント・論評

『読売新聞』の、日本テレビのドラマ「ピースボート―Piece Vote―」に関する記事の中でコメントしました。

このドラマ、データ放送との連動を行っているのですが、これまでの“連動”とはひと味違う、より積極的なトライであり、試みだと思っています。


データ放送連動ドラマ 
投稿を瞬時にテロップ表示
日テレ系「ピースボート」


4日にスタートした日本テレビ系の深夜ドラマ「ピースボート―Piece Vote―」(月曜後11・58)は、データ放送と連動して放送中に視聴者が投稿するコメントを瞬時に画面表示するドラマ初の試みに挑んでいる。

24日の地上デジタル放送完全移行を控え、通信と連携する次世代型ドラマとなるか。(井上晋治)

企画した福井雄太プロデューサーは、入社3年目の24歳。データ放送は、身近な若者の生活スタイルやテレビ離れを考慮した上で、ドラマに取り入れたという。

「今の若者は録画視聴などの影響で、かつてのように放送時に番組を見て、その話題を共有し、翌日盛り上がるということが少なくなった。ならば、番組を見た感想を即時に画面上で交換できれば、視聴者同士がテレビの話題で共有感を持てるのでは、と考えた」と狙いを話す。

データ放送の連動は、2007年に開発された独自技術「TVメッセンジャー」を活用。視聴者から寄せられる投稿コメントを番組に反映させるシステムで、プロ野球などのスポーツ中継やバラエティー番組での利用事例がある。

同システムは公序良俗に反する不適切な言葉の検索が可能で、今回のドラマでは約1100~1200語を登録。放送時は二重三重のチェックの網をかけ、表示の可否を判断する。

投稿文は20字以内で、通信機能を備えたデジタルテレビ、パソコン、携帯電話などから送信可能だ。投稿数は初回の1500件から2回目は2000件に増え、反応は上々だ。

うち採用されたのは初回で150件、2回目で300件。初回の画面には「ワクワクします」「採用された!」など前向きな声のほか、「ドラマに集中できん!」といった指摘も。記者もパソコンから3度投稿を試みたが、残念ながら不採用に終わった。

福井プロデューサーは、「制作者の意図を反映させたくないので、ドラマの内容批判など遠慮のない意見を多少の誤字脱字も含めて流している。ドラマを楽しむ道具の一つとして利用されれば」と話す。

こうした試みについて、上智大の碓井広義教授(メディア論)は、「匿名の投稿故に内容の真偽の判別が困難というのは弱点だが、ネット世代の作り手を起用した局や、同世代の若者の関心をテレビに呼び戻そうという作り手の意欲は評価したい」と話している。

(読売新聞 2011.07.19)




・・・・まさに「こうした試み」は、肝心のドラマ自体(中身)が面白くないと、本末転倒な、トホホなことになるので(笑)、制作陣はぜひ頑張ってください。

「女子ワールドカップ」の生中継

2011年07月19日 | テレビ・ラジオ・メディア

なでしこジャパンの女子ワールドカップ優勝。

点を取られても、必ず取り返す、決勝戦での粘り。

いやあ、すごかったです。



ドイツからの生中継という、遠い場所からのリアルタイム映像。

こういう時は、まだまだテレビのチカラを感じます(笑)。


音楽秘話としての『上を向いて歩こう~日本人の希望の歌 その真実』

2011年07月19日 | テレビ・ラジオ・メディア

NHK『上を向いて歩こう~日本人の希望の歌 その真実』を見た。

坂本九さんが歌った「上を向いて歩こう」は、昭和30年代半ばの大ヒット曲だ。

作詞:永六輔、作曲:中村八大。



平成の世になってからも、「阪神淡路大震災」や今度の「東日本大震災」で、つらい思いをした人たちを励ます歌として生き続けている。

番組では、作詞の永六輔さんを始め、当時を知る関係者の証言を得ながら、この歌の半世紀にわたる軌跡にスポットを当てていた。

久しぶりで、永さんのお元気な姿も拝見できた(笑)。

この歌が60年安保と深く関わっていたことも納得。





アメリカ取材や、初公開の映像を含みながら、全体がシンプルな構成で見やすかった。

何より、一つの歌で、一本のドキュメンタリーが成立していることがよかったです。


ヴィジュアルはお見事『SKYLINE―征服―』

2011年07月18日 | 映画・ビデオ・映像

映画のB級SFとか、B級パニック物とかが嫌いではない。

というか、結構好きだ(笑)。

「たぶんトホホな気分で終わるだろうなあ」とわかっていながら、つい観てしまう。

とはいえ面白いのは、予想のまんまトホホで映画館を出るものばかりじゃなく、逆に「いやあ、観てよかった。拾い物だあ」と得した気分になれる作品もあることだ。

今週観た『SKYLINE―征服―』は、ぎりぎり後者です(笑)。

製作・監督は、グレッグとコリンのストラウス兄弟。

「地球の支配者が交代する3日間」というフレコミはずいぶん大きな話で、でも、中身はほんの5~6人が異星人の攻撃を受けた高級マンションから脱出するという小さな話なのだ。

ただ、この小さな話も、『アバター』や『2012』のVFXチームが手掛けると、“地球征服”を目撃しているような気がしてくる。

それくらいヴィジュアルは凄い。

いわゆるハリウッド型大作じゃなく、独立系であっても、ここまで出来ちゃう、ってことに驚く。

ただ映画はまずストーリーなので、VFXだけ、ヴィジュアルだけが突出していても、という面はある。

さすがに客の入りは悪く(笑)、短い公開だったけど、「間に合ってよかった」という1本でした。



世界が私を待っている「前衛芸術家 草間彌生の疾走」

2011年07月17日 | テレビ・ラジオ・メディア

BSプレミアムで、草間彌生のドキュメンタリーを見た。

タイトル:世界が私を待っている「前衛芸術家 草間彌生の疾走」。

午後8:30~午後11:30という180分だったが、途中で止められず(笑)
全部見てしまった。

最も興味深かったのは、その制作風景だ。



ほとんど迷いもなく、キャンバスに筆を入れていく。

世界を巡回する個展のために、100枚の新作を描く過程は圧巻だった。



また、絵画もいいけど、立体もいい。

アルミニウム製の「かぼちゃ」なんて欲しくなった。

3000万円だけど(笑)。

そうそう、こうした「アートの値段」もきっちり伝えていた点も、良かったなあ。

オークションで1960年代の作品が落札されたけど、約3億円だった。

持ち主が買った時の値段は500ドル(笑)。

当時はまだ草間彌生も知られていなくて、だから純粋にこの作品を気に入って購入したのだ。

亡くなるまでの約50年間、どこに引越しても、家の中に飾っていたという。

この絵が売れたおかげで、遺族は家を手放さずに済んだそうだ。

草間作品くらいになれば投機対象になるのは仕方ないけど、こういう“ちょっといい話”もあっていい。

いやあ、草間彌生で3時間(笑)。

NHKBSならではの番組でありました。



今週の「読んで書いた本」 2011.07.16

2011年07月16日 | 書評した本たち

ずっと大沢在昌さんの『新宿鮫』シリーズを読んできた。

新作が出るのを、いつも楽しみに待ち続けてきた。

今度の『絆回廊 新宿鮫Ⅹ』(光文社)、やはり待っただけのことはある。

鮫島の警察官としての苦悩、一人の男としての辛さ、いずれも物語の中で渋く光っている。

傑作です。

おススメです。

書評を書くつもりでしたが、同じ誌面で、すでに大森望さんの執筆が決まっていたため、読むだけにしました(笑)。


「今週、読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。

荻原 浩 
『誰にも書ける一冊の本』 光文社

近藤 誠 
『抗がん剤は効かない』 文藝春秋

高野和明 
『ジェノサイド』 角川書店

小野耕世 
『世界コミックの想像力』 青土社

藤田康人 
『どう伝わったら、買いたくなるか』 ダイヤモンド社

桂 由美 
『出会いとチャンスの軌跡』 カナリア書房  


* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』(7月21日号)に
  掲載されています。



『週刊新潮』で、Nスペ「あなたの寿命は延ばせる 発見!長寿遺伝子」についてコメント

2011年07月15日 | メディアでのコメント・論評

6月12日に放送(今月3日に再放送)された、NHKスペシャル「あなたの寿命は延ばせる 発見!長寿遺伝子」。

『週刊新潮』の今週号に、この番組に関する特集記事が掲載された。

題して、
「NHKが絶賛で売り切れ!不老長寿のサプリメントは本物か」

この中で、私もコメントしています。


記事はまず番組内容を紹介・・・・

2000年に、「サーチュイン遺伝子」と呼ばれる長寿遺伝子が発見された。

ただ、これを稼働させるには、厳しいカロリー制限が必要。

そこで、手軽に長寿遺伝子を働かせる物質として、赤ブドウの皮などから抽出される「レスベラトロール」が注目を集める。

しかし、「レスベラトロール」は、薬として売り出すには至っていない。

その代わり、この成分を含んだサプリが市販されており、アメリカでは大人気。

番組の中では、アメリカ人女性が、サプリを愛用しているからカロリー制限などしない、と語っていた。

で、6月に、このNスペが放送されてから、日本国内でもレスベラトロールのサプリがバカ売れしているというのだ。




しかし、記事の後半には、長寿医学の専門家たちの厳しいコメントが並んでいる。

「残念ながらレスベラトロールを摂取して哺乳動物の寿命が延びたという実験データを私は見たことがありません」

「まだまだ動物実験レベル」

「レスベラトロールは女性ホルモンのような作用があるとされ、子宮ガンや乳ガンの方が服用すると病状を悪化させる可能性もある」

「アメリカではレスベラトロールのブームはもう沈静化している。理由はヒトへの効果がはっきりしないから」等々。

NHKのコメントは、「レスベラトロールを含む錠剤は、あくまでも医薬品ではなく、サプリメントであって、効果が証明されていないことは番組の中できちんとお伝えしています」(広報局)

そして、私のコメントとまとめの一文・・・・

だが、上智大学の碓井広義教授(メディア論)が言う。

「老化防止は皆が気になること。この番組はレスベラトロールのサプリでOKという印象しか残らないのが問題ですよ」

確かに、今から思えば青汁のCMみたいな「NHKスペシャル」だったのである。

(週刊新潮 2011.07.21号)




番組の終盤、CGのヴァーチャル・スタジオに司会の萩本欽一さんがいて、その足元から空中へと坂道が伸びている。

“長寿への道”らしい。

この坂道を、長寿遺伝子を働かせるためにカロリー制限をしている人たちが、実に辛そうに登っていく。

そこに、エスカレーターが現れる。



みんな、こちらでスイスイと天上へ。

辛そうだった「カロリー制限組」も、次々と乗り換えていく。



“レスベラトロールの薬”を使った場合は、楽をして長寿へと至る、ということを表現しているらしい。

しかし、その直前まで、例のアメリカ人女性が「カロリー制限なんてしたら食べる楽しみがなくなってしまうわ」とか、「私はレスベラトロール(のサプリ)を信じて飲み続ける生き方を選ぶことにしたのよ」といった話をするのを聞いていたのだ。

視聴者は、“レスベラトロールのサプリ”でエスカレーター(楽して長寿)、と思ってしまうだろう。

そう誤解されても仕方ないように作られているからだ。

医療とか、健康とか、命とかにかかわる内容のNスペとしては、やはり“ゆるい出来”の1本だったと言わざるを得ないわけです。


鎌倉学園高校で出張講義

2011年07月14日 | 大学

今日も暑かったですねえ。

「炎天下」という言葉を思い出しながら、横須賀線で北鎌倉へ。

建長寺に隣接する鎌倉学園高校で、出張講義を行ってきた。



相手は高校2年生。

テレビ番組の作られ方から、大学での学びまで、あれこれ話をさせてもらった。

男子校だから男子ばっかりですが(笑)、生徒たちは熱心に聞いてくれて、90分があっという間でした。




終わっての帰り道、駅近くの喫茶店で、ひと休み。

“平日午後の町の喫茶店”という空気が、とても気持ち良かったです。



テレビによるテレビ論「倉本聰VS.鈴井貴之」

2011年07月14日 | 「東京新聞」に連載したコラム

『東京新聞』の連載コラム「言いたい放談」。

今回は、富良野での番組収録について書きました。



 対談 倉本聰VS.鈴井貴之


北海道・富良野に行ってきた。

脚本家の倉本聰さんにお会いするためだ。

いや、それだけではない。

プロデューサーとして対談番組を収録してきたのだ。

対談の成否はテーマと組み合わせで決まる。

今回、倉本さんと向き合ったのは鈴井貴之さん。

ローカル番組でありながら、全国的な人気を誇る「水曜どうでしょう」で、大泉洋さんとコンビを組んできた“あの人”だ。

鈴井さんは俳優であるだけでなく、自ら脚本を書き、舞台の演出や映画監督もする、一種のマルチ・クリエイターである。

共に北海道を拠点に創作活動を続ける倉本さんと鈴井さん。

この二人が「テレビの現在」をめぐって対談をしたら、どんな話が飛び出すだろう。

そんな素朴かつ強烈な興味からこの企画は生まれた。

いわば、「テレビによるテレビ論」の試みだ。

対談は延々二時間に及んだ。

ただし番組枠は三十分しかない。

残念ながら、かなりの部分をカットせざるを得ないが、必ず入れたい発言がいくつもある。

たとえば、「創作」という言葉について倉本さんはこう語った。

「知識と金で、前例にならってつくるのが“作”。

金がなくても智恵で零から前例にないものを生み出すのが“創”。

今のテレビは創が僅かで、作ばかりが横行しているのではないか」

自戒を込めて、番組の中で使わせていただくつもりだ。
 
(東京新聞 2011.07.13)

少し早目の春学期終了へ

2011年07月13日 | 大学

電力不足、節電という流れの中で、本学は春学期を早目に終えることになった。

停電で冷房が切れたり、そうでなくても冷房を抑えた教室での授業は酷だ、という大学当局の配慮でもある(と思う)。

というわけで、授業は終了し、期末試験に突入しました。


私の担当では、まず、大学院の「放送論特講」がラスト。




実習科目「テレビ制作」の3講座も、作品発表会を行って幕を閉じた。












「メディアと文化」は、講義全体のまとめと、テレビの今後について話をして、春学期は終了となった。

そのあと、学生からサインを求められる。記念写真も(笑)。






ゼミも、夏合宿まではお休みだ。

いずれの講義も、春学期おつかれさまでした。


NHK、ネット視聴でも受信料徴収!?

2011年07月13日 | テレビ・ラジオ・メディア

さーて、これは大胆なことを言い出したものだ(笑)。

狙いはわかるが、ハードルはいくつもある。

もちろん、ネットユーザーの大反発も。

さらに、「放送」とは何か、「受信料」とは何か。

そんな、かなり根本的な問題にかかわる案件なのだ。

幅広い議論が必要だと思う。


ネットでの視聴者からも受信料徴収を
NHKの諮問機関


公共放送の機能や受信料制度のあり方を検討するNHK会長の諮問機関は12日、テレビを持たずインターネットだけで視聴する世帯も受信料徴収の対象になるとの報告書を、松本正之会長に提出した。

「現状ではなく将来の課題を議論した」として、受信料10%還元問題には踏み込まなかった。

諮問機関は「NHK受信料制度等専門調査会」(座長は安藤英義専修大教授)。

報告書では「ネットは伝統的な公共放送の役割をより進める」とし、ネット配信強化の必要性を指摘した。

現行の世帯単位での受信料制度を維持しながら、高機能携帯電話(スマートフォン)やパソコンの視聴者からも新たに受信料を徴収すべきだとした。

放送と同時のネット配信には放送法の改正が必要になる。将来は地上波放送と衛星放送を一体化すべきだとの内容も盛り込んだ。

松本会長は「報告書を次期経営計画や受信料制度の検討に生かしたい」とコメントした。

(日本経済新聞 2011.07.12)

入れ替わりドラマ「ドン・キホーテ」の初回

2011年07月12日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載している番組時評「テレビとはナンだ!」。

今週は、日本テレビのドラマ「ドン・キホーテ」について書いています。

これ、略すときは、やはり「ドンキ」なのか。

今どき、「ドンキ」と聞くと、あの店しか思い浮かばないが(笑)、番組イメージとしては、どうなんだろう。


肝心の入れ替わり場面が
手抜きだった「ドン・キホーテ」


先週から始まったドラマ「ドン・キホーテ」(日本テレビ)。

突然、暴力団組長(高橋克実)と児童相談所職員(松田翔太)の身体が入れ替ったことで騒動が起きる。

第一印象は「また入れ替わり物かあ」という企画の貧困ぶりだ。

古くは大林宣彦監督の映画「転校生」。

娘の身体に母親が入ってしまう東野圭吾原作「秘密」(テレビ朝日)。

また父と娘が入れ替わる「パパとムスメの7日間」(TBS)もあった。

「入れ替わりドラマ」の面白さは、年齢や立場の違う2人が誰にも悟られずに(というか理解してもらえない)お互いを演じ続けようとする“無理”にある。

ただ、ヤクザと公務員の組み合わせに意外性はあるものの、外見と中身のギャップもすぐに見慣れてしまうのが難点だ。
 
また初回での最大の不満は肝心の入れ替わり場面があまりにあっさりしていたこと。

同じアパートの異なる階の廊下に2人が立っていて、空を怪しい雲が覆っただけでチェンジしてしまった。

2人がどうして入れ替わったのか、どうしたら元に戻れるのかは、この手のドラマの重要なポイントだ。

手抜きはいけない。

物語は今後、ヤクザになった松田より児童福祉司になった高橋の動きが軸になる。

子供たちが直面する笑えない現実を、いかに笑えるドラマにしていくか。

脚本家の力量が問われるところだ。

(日刊ゲンダイ 2011.07.11)

今週の「読んで書いた本」 2011.07.11

2011年07月11日 | 書評した本たち

暑中お見舞い申し上げます。

本当にえらく暑かった一日。

原発関連の本をまとめて読んでいました。

『原発ジプシー』から佐野眞一さんまで多彩。

こうした本によって知ることと、これまでにテレビを通じて知ったことの間に、はっきりと距離があることがわかる。

かなりの距離が。

ならば、テレビの“ジャーナリズム度”とは、いかばかりなのか。




「今週、読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。

小林信彦 
『気になる日本語』 文藝春秋

坪内祐三 
『書中日記』 本の雑誌社

鈴木嘉一 
『大河ドラマの50年』 中央公論新社

中川恵一 
『放射線のひみつ』 朝日出版社

村岡薫ほか:編著
『再検証 史料が語る新事実 書き換えられる日本史』 小径社

千 宗屋 
『もしも利休があなたを招いたら』 角川oneテーマ21


・・・・千宗屋さんは武者小路千家の次の家元だ。

出会ったのは10数年前の慶大SFC。

教員と学生ということで、当時の千君は私を「先生」と呼んだが、その後、お茶の指導を受けたので、門弟と若宗匠の関係となり、お稽古場では私が千君を「先生」と呼んでいました(笑)。

* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』(7月14日号)に
  掲載されています。

テレビ東京「紺野あさ美」アナ、デビュー

2011年07月10日 | テレビ・ラジオ・メディア

書き忘れていたけど、7日のテレビ東京『7スタBratch!』(平日昼間の生活情報番組)で、元「モーニング娘。」の紺野あさ美サンが、アナウンサーとしてデビューした。

新人アナウンサーの初登場を“初鳴き”というが、紺野アナは豊洲のキッザニアからの生中継だった。

記念すべき第一声は、「はい、テレビ東京入社1年目、新人アナウンサーの紺野あさ美です」。

それに続いて、ほとんど、まばたきをしないまま(すごいね)、イベント情報を伝えていた。

「モーニング娘。」時代から、特にファンでも何でもないけど(笑)、ただ、自分が8年間、教壇に立っていた慶大SFC(湘南藤沢キャンパス)環境情報学部の卒業生ということで、デビュー戦を見てみた次第。

紺野アナのしゃべりは、可もなく不可もなくでありましたが(笑)、SFC出身の女性アナとしては秋元優里サン(フジ)や松尾由美子サン(テレ朝)などがいるし、タレント出身という意味ではフジテレビの平井理央サンもいるので、ぜひ頑張ってください。

「ハート・オブ・グラス」が流れる映画『SUPER 8/スーパーエイト』

2011年07月10日 | 映画・ビデオ・映像

映画『SUPER 8/スーパーエイト』を観てきた。

J.J.エイブラムスの脚本・監督。

製作はスピルバーグだ。

舞台は1979年のオハイオ州。

つまり都会じゃなくて、地方という設定ですね。

8ミリカメラで自主映画を作っている少年たちが遭遇する“未知なるもの”とは?

隠し味として(いや、隠れていないか)、『未知との遭遇』と『E.T』と、それから『宇宙戦争』のエッセンスが入っている感じで、スピルバーグ色満載の1本だ。

まあ、この“未知なるもの”の造形に関しては、いろんな意見が出るかも(笑)。

とはいえ、演じる子どもたちも達者だし、ビジュアル的見せ場もしっかりあって、十分に楽しめました。

そうそう、映画の中で、久しぶりでブロンディの「ハート・オブ・グラス」を聴いた。

確かに、あの大ヒット曲も1979年だったんだなあ。