『月刊テーミス』7月号に、NHK大河『江』についてコメントが載った。
特集記事のタイトルは、
「人気=視聴率」がそんなに欲しいのか
NHK『江』噴飯シーン続出にブーイング
秀吉と茶々がまるでトレンディドラマのように
抱擁なんてあり得ないぞ
NHK『江』噴飯シーン続出にブーイング
秀吉と茶々がまるでトレンディドラマのように
抱擁なんてあり得ないぞ
記事には、
・NHK『江~姫たちの戦国~』の評判が散々であること。
・「まるで学園ドラマの乗り」「果たして時代考証はきちんとなされているのか」といった批判。
・「秀吉と茶々がまるでトレンディドラマのように抱擁」など珍場面の実例。
等々があって、私のコメントになります・・・・
メディア論を専門とする上智大学の碓井広義教授は語る。
「すでに主役級の武将でドラマを作ってしまっている大河では、時代の脇役を主人公にするバリエーションが必要になってきた。それは『江』にも当てはまる。
ひとたびヒロインに設定したわけだから、大河ドラマの主人公として形をつけていかなくてはならない。
脇役の存在を主役に持ってきたことによる無理が生まれ、リアリティの喪失につながった」
今回の大河はとくに前半部で主人公が幼い女性であったにもかかわらず、“武将を陰で支えている女性がいた”“陰にいたはずの女性が実は表の男たちを動かしていた”というようなキャラクター設定に無理があったといわざるを得ない。
碓井教授は「過剰なまでのフェミニズムや若者を意識し過ぎたつくりが、歴史ドラマのリアリティを薄くしてしまった」と語る。
・・・・記事はこの後、脚本家・田淵久美子さんと、「脚本協力」という立場にある彼女の実兄との関係に触れている。
「本当は誰が執筆しているか」という一種の疑惑のようですが、まあ、この件は、私にはよく分かりません(笑)。
