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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

世界が私を待っている「前衛芸術家 草間彌生の疾走」

2011年07月17日 | テレビ・ラジオ・メディア

BSプレミアムで、草間彌生のドキュメンタリーを見た。

タイトル:世界が私を待っている「前衛芸術家 草間彌生の疾走」。

午後8:30~午後11:30という180分だったが、途中で止められず(笑)
全部見てしまった。

最も興味深かったのは、その制作風景だ。



ほとんど迷いもなく、キャンバスに筆を入れていく。

世界を巡回する個展のために、100枚の新作を描く過程は圧巻だった。



また、絵画もいいけど、立体もいい。

アルミニウム製の「かぼちゃ」なんて欲しくなった。

3000万円だけど(笑)。

そうそう、こうした「アートの値段」もきっちり伝えていた点も、良かったなあ。

オークションで1960年代の作品が落札されたけど、約3億円だった。

持ち主が買った時の値段は500ドル(笑)。

当時はまだ草間彌生も知られていなくて、だから純粋にこの作品を気に入って購入したのだ。

亡くなるまでの約50年間、どこに引越しても、家の中に飾っていたという。

この絵が売れたおかげで、遺族は家を手放さずに済んだそうだ。

草間作品くらいになれば投機対象になるのは仕方ないけど、こういう“ちょっといい話”もあっていい。

いやあ、草間彌生で3時間(笑)。

NHKBSならではの番組でありました。