ウーバージャパン「ウーバーイーツ」
自分らしさ譲らぬ「徹子」真骨頂
日本でテレビ放送が始まったのは1953年。その当時から黒柳徹子さんはテレビの中にいた。
初めて画面で見たのは小学1年生だった61年だ。ドラマ「若い季節」(NHK)、音楽バラエティー「夢で逢いましょう」(同)などの人気番組を掛け持ちしていた。
そして60年後の現在も「徹子の部屋」(テレビ朝日系)を続けている。驚異的なことだ。
そんな黒柳さんが小松菜奈さんと部屋にいる。並んでいるのは黒柳さんが我が子のように可愛がっている盆栽たちだ。
「あなた、お好きなの選んでいいわよ」と言われた菜奈さんが一つを指さす。
すると黒柳さん、すっと真顔になって「それね、私が一番好きな子なの」。
このひと言が黒柳さんらしくて笑ってしまう。思ったことはハッキリと言う。忖度なしで白は白、黒は黒。パンダの配色と同じくらい明快だ。
「自分の価値観で生きる」というメッセージが最も似合う人、それが「黒柳徹子」なのだ。
(日経MJ「CM裏表」2020.04.06)