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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

明晩、『奇跡の動物園2010~旭山動物園物語』

2010年02月11日 | テレビ・ラジオ・メディア

1981年の春、テレビマンユニオンに参加した時の“同期”が、加藤義人だ。

当時、2年に1度の採用だったこともあり、この年は1600名の応募があって、採用は4名。

400倍の競争率を思うと、加藤も私もよくぞ合格したものだ(笑)。

今や、加藤はテレビマンユニオンを代表する演出家の一人である。

その加藤から番組案内の葉書が届いた。

明日12日の夜、フジテレビで放送するスペシャルドラマ『奇跡の動物園2010~旭山動物園物語』だ。

監督・プロデュース:加藤義人。

葉書の裏面には、クセのある筆文字で「第4弾になります!」とある。

毎回このドラマを楽しみにしているが、そうかあ、もう4作目なんだ。

キャストは山口智充、戸田恵梨香、伊東四朗、津川雅彦といったお馴染みの面々。

スタッフもそうだ。

撮影の川田さん、映像の久米田さん、音声の助川さん、選曲の塚田さん、ライン編集の飯塚さん等々、私も一緒に仕事をさせてもらったメンバーの、懐かしい名前がずらっと並ぶ。

皆、フジの”トレンディ・ドラマ”時代から活躍しているベテランだ。

それぞれの顔や、現場の雰囲気を思い浮かべて、嬉しくなる。


というわけで、加藤義人監督作品『奇跡の動物園2010~旭山動物園物語』は、明日12日(金)21時から、フジテレビ「金曜プレステージ」枠でオンエアです。

私も、万難を排して(笑)“リアルタイム視聴”で見させてもらいます。

大田区の「おおた区民大学」で講義

2010年02月11日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨日は、大田区が主催するセミナー「おおた区民大学」での講義。

全3回の「テレビと新聞から学ぶ~伝え方と伝わり方~」という講座の最終回を担当した。

1回目は、明治学院大学文学部芸術学科准教授の長谷川 一(はせがわ はじめ)さんによる「メディアリテラシ―~情報は変化する~」。

2回目が、朝日新聞社編集委員・隈元信一(くまもと しんいち)さんで「新聞のキホン~活字が伝える情報~」。

そして、私の第3回は「テレビのつくりかた~映像が伝える情報~」である。

私はともかく、なかなかのラインナップであります。

夕方からの冷たい雨にも関わらず、会場には定員30名の参加者の皆さんが集まり、熱心に受講して下さった。

今回は、ニュース・報道番組に焦点を絞って、お話させていただいた。
たとえば・・・

・1時間のテレビニュースは新聞の1ページにも満たない
・時間の制約から項目も限られる
・ニュースに採用されるかどうかの競争がある
・採用されてもコメントの量の問題がある
・ニュースの順番の問題もある
・採否、項目の順番、コメントの質と量をニュースの責任者が一手に握っている
・ニュースの内容は多くの人の手を経て作られる
・その過程で個人の意図や思惑はかなり薄められる
・逆に個人的な意図が入り込む余地も十分にある 等々

また、「松本サリン事件報道」などの例を引いて、“テレビ報道も間違うことがある”という話も加えた。

参加者には団塊の世代、つまり私にとっては先輩に当たる年代の方々が多く、最後の質疑応答も、質問というより「意見を述べる」といった雰囲気だった。

さすがは全共闘世代。議論には慣れてるぞ(笑)という皆さんでした。