goo blog サービス終了のお知らせ 

碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

寺町沙也(てらまちさや)さんのこと

2010年02月10日 | 日々雑感

札幌のテレビ局にいる友人から、急ぎのメールが届いた。

アメリカで心臓移植の手術を受けようとしている少女のことだった。

私も知らなかったが、読んでみて、少しでも多くの方に知っていただこうと思い、以下にそのメールの主なところを転載します・・・


************************

北海道では今月8日のテレビニュースで、新聞もきのう9日の新聞にも紹介されましたが、札幌出身の14才の寺町沙也(てらまちさや)さんが心臓移植をアメリカで受けるために、募金の呼びかけをはじめました。

現在は仙台市内の病院にいますが、入院をして2年あまり、補助人工心臓を付けた状態も限界が近づき両親は「命のカウントダウンが始まった」として、8日に会見をして渡米費用の募金を呼びかけました。

主治医は余命半年としています。

実は沙也さん自身も、ご両親も、心臓の病気を運命として渡米してまでの臓器移植を望んでいませんでした。

去年の7月に改正臓器移植法が成立してからもそのスタンスを変えずにいましたが、今年7月の本格的な施行を前にして、状態は深刻な状況になりつつあり本人も、そして両親も大きな葛藤のすえ、渡米しての心臓移植手術を志すことを決意するに至りました。

しかし余命は半年なのです。

北海道内でのニュースだけではとても募金が集まらないと思っていることもあります。

沙也さんは3月27日で15歳。渡米してもすぐには心臓が見つからないことを考えればそこが命のリミットになるかもしれないのです。

長々と書いてしまいましたが、碓井さんのブログなどで、さやさんのことなど触れていただけないでしょうか。

詳しい経緯は「さやちゃんを救う会」の公式HPを参照ください。
http://saya-sukuu.jugem.jp/

************************


・・・緊迫した状況であることが伝わってくる。

関心を持たれた皆さんは、ぜひ「救う会」の公式HPなどにアクセスしてみて下さい。よろしく、お願いいたします。

『週刊現代』で4月改編についてコメント

2010年02月10日 | メディアでのコメント・論評

先日、『週刊現代』から「4月改編」についての取材を受けた。

今週(2月20日)号の特集記事<テレビ局4月改編「コストカット」新番組の嵐>に、コメントが掲載されている。

リードにいわく。

テレビ離れが叫ばれて久しい。大切なことはオリジナリティあふれた良質のコンテンツを作ること。王道はそれしかない。しかし、今春の番組改編を見ると――。

コメントは、まず記事の冒頭の部分・・・


テレビの魅力が薄れつつある。いつも同じ顔ぶれのお笑い芸人、タレントがひな壇に居並ぶバラエティやクイズ番組ばかり。大人の鑑賞に耐える良質なドラマやドキュメンタリーに出会えることは滅多にない。

元番組制作会社プロデューサーで東京工科大学の碓井広義教授もこう語る。

「制作サイドは、手間をかけずに安上がりなバラエティで目の前の数字を1%でも上げることしか頭にないのではないでしょうか。視聴者に『こんな番組を見せたい』という長期的な展望が感じられません」


・・・記事は、この後、各局の新番組を具体的に紹介している。とにかくキーワードは「制作費削減」だ。

そして、記事の最後で、私のコメントが再び登場する・・・


前出の碓井教授は、テレビ東京の番組作りを見習うべきだとこう語る。

「民放では一番制作費が少ない中で、いろいろと工夫した番組を作っています」

なかでも、業界で注目されているのが、『空から日本を見てみよう』。

この番組は 昨年10月からレギュラー放送されている木曜20時台というゴールデンの1時間番組だ が、芸能人はおろかアナウンサーも一切、登場しない(声のみの出演)。


・・・といった具合ですが、この記事のリードにある「オリジナリティあふれた良質のコンテンツ」を生み出すのは容易なことではない。

詳細は、ぜひ『週刊現代』の記事をご覧ください。