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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

確かに、ラクをしないと成果は出ない(かもしれない)

2008年06月11日 | 本・新聞・雑誌・活字
突然だけど、ボーリングというのは、今、どんな位置にいるんだろう。大流行中とは聞かないけど、それなりにお客さんはいるんだろうか。というのは、本当に久しぶりでボーリングをしたのだ。

東京工科大の八王子キャンパスには、何とボーリング場がある。郊外型キャンパスだから、近くに遊び場はない。それで、創立時に学生さんのためにと造ったらしい。

で、せっかくある施設なんだから使ってみようってんで、担当するフレッシャーズ・ゼミの1年生13人と一緒にボーリング、というわけだ。2ゲームやって、1人500円。最初のスコアは出来すぎの140。2ゲーム目はぼろぼろの70台でありました。たまには、教室だけじゃなく、こうしてみんなでワイワイと身体を動かすのも悪くないと、あらためて実感した。


さてさて、『偽善系』『売文生活』の日垣隆さんが<ビジネス書>を書いた。『ラクをしないと成果は出ない』(大和書房)である。とはいえ、曲者である日垣さんのこと、本屋さんで目次だけ立ち読みすればOK、みたいな代物ではない。

ここには「仕事の鉄則」が100項目も載っている。例によって、歯切れのいい文章で、まず各項目のポイントが簡潔に述べられる。「気になったら、まず買う」「出欠を迷うイベントには行かない」「アウトプットしないものはインプットしない」等々。続いて、その理由、根拠、実例が語られる。これがまた読めば納得の論理で実に気持いい。「そうか」「やってみるか」と素直に思えるのだ。

日垣さんのいう「ラク」は、手を抜くとかではなくて、「成果を上げるための方法」や「仕事のルール」を学んで、仕事を合理的に進めようというものだ。もちろん、この本の中の「鉄則」で、人によってマッチするもの、ヒットするところが違うかもしれないが、少なくとも私は定価1500円(税込み)に見合うヒントをいくつも手に入れた。

中でも「鉄則」NO.93が好きだなあ。いわく「昨日と違う今日、今月と違う来月、来年と違う再来年にする」。

ラクをしないと成果は出ない
日垣 隆
大和書房

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偽善系―正義の味方に御用心! (文春文庫)
日垣 隆
文藝春秋

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売文生活 (ちくま新書)
日垣 隆
筑摩書房

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