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黄帝内経素問 陽明脈解篇 第三十 第二節 語句の意味

2013-10-03 09:50:03 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 陽明脈解篇 第三十

第二節

 帝曰。善。其悪火何也。

 岐伯曰。陽明主肉。其(1)脈血氣盛、邪客之則熱。熱甚則悪火。

 帝曰。其悪人何也。

 岐伯曰。陽明厥則喘而惋。惋則悪人。

 帝曰。或喘而死者。或喘而生者何也。

 岐伯曰。厥逆連藏則死、連經則生。

 (1)脈 新校正によれば、甲乙經は肌に作る。

 

語句の意味

陽明=①経脈の名称の一つで、足陽明胃経と手陽明大腸経のこと。

肉=胃・口唇・脾・肌肉の肉。

 

血気=血液の働き。新・東洋医学辞書ソフト

血気=血の働き、作用。<霊枢衛気失常篇>「営気濡然たる者は病血気に在る。」②気血(きけつ)に同じ。

 

邪=①

1)邪気ともいう。広く各種の病因と、その病理の障害をさし、人体の正気と相対する表現である。

<素問評熱病論>「邪の湊まる所、其の気必ず虚す」

2)風・寒・暑・湿・燥・火の六淫や、疫癘の気など、病気の原因となるもの。これらは外より人体に侵入するので外邪ともいう。

②斜の意味。<霊枢経脈篇>「足心に邪に走る。」

邪氣=寒暑湿燥風などの外因によって起きる疾病の原因。

邪気=邪に同じ。

<素問通評虚実論>「邪気盛んなれば則ち実し、精気奪われれば則ち虚す。」

 

客=①先と相対することば。意味を推し広めて後となる。

<素問陰陽類論>「先に至るは主と為し、後に至るは客と為す。」

②人体に侵入する病邪のこと。客気ともいう。

<素問至真要大論>「客はこれを除く。」

<素問玉機真蔵論>「寒は人に客す。」

③留まる、停止するの意味。

<素問水熱穴論>「水の客する所。」

 

悪人=人を悪む

東洋学術出版社素問の現代語訳

悪人=人と会うのを嫌がるのです。

鍼灸医学大系の(通解)

人を悪むものであります。

 

陽明厥=ようめいけつ。腸胃の邪実のために、喘ぎ嘆息し、人に会うのを嫌い、甚だしければ高い所に登り、狂走するもの。⇒厥(けつ)。

<素問陽明脈解篇>参照

厥=けつ。厥とはつくす、つきるの意味がある。気が上逆して陰陽の失調をおこし、軽ければ四肢寒冷し、重ければ人事不省となる。厥には陰厥と陽厥の区別がある。陰厥は寒厥ともいい、陽厥は熱厥ともいう。

<素問陰陽離合論>「厥陰は太敦より、根起す。」

<黄帝内経素問王冰注>「厥は尽なり。」

<素問五常政大論>「少陽の司天、厥逆す。」

<素問五常政大論>「太陰の司天、湿気下に臨み、腎気上に従い厥逆す。」

<素問六節蔵象論>「足の逆冷をいうなり。」

<素問陰陽別論><黄帝内経素問王冰注>「厥は足冷、則ち気逆なり。」

 

喘=病証名。呼吸が急促なこと。

<説文>に「喘は疾息なり」とある。疾とは快速のことであり、息とは一呼一吸のことであるので、疾息とは、呼吸回数が正常な人に比べて速いことをさしている。⇒喘証(ぜんしょう)。

<傷寒論釈解>「喘とは、気液、邪の為に壅がりて宣通するを得ず、胸中に逆し湊(あつ)まりて呼吸を阻礙(そがい)し、喉下に声を作すの称なり。」

<素問逆調論>「臥するを得ず、臥すれば喘する者は、是れ水気の客なり。」

 

惋=ワン。ウラむ→恨。ナゲく→嘆。驚きうらむ。

東洋学術出版社素問

惋す=多紀元簡の説「『甲乙経』には悶に作る。『集韻』には惋、慍、宛、○(宛の下に心)、は同じ意味で心が鬱積すること、という」。胸がもやもやして晴れないこと。

鍼灸医学大系(語句の解)

惋 ・・・・・心中にこもって発散しない状態となる。

 

厥逆=けつぎゃく。病証名。

①四肢の厥冷をさす。

<傷寒論少陰病>「少陰病、清穀を下利し、裏寒外熱し、手足厥逆し、脈微にして絶えんと欲す・・・通脈四逆湯之を主る。」

<霊枢五色篇>「厥逆は寒湿の起なり。」

②胸腹が激痛し、両足が急に冷え、煩して食することができず、脈大小とも渋の病証をさす。

<霊枢癲狂篇>「厥逆の病を為すや、足暴かに清し、胸まさに裂けるがごとし、腸まさに刀をもって之を切るがごとし。煩して食すること能わず、脈大小みな濇。」

③慢性の頭痛の一種。<素問奇病論>「人、頭痛を病み、以て歳を数えて已まず・・・まさに大寒を犯す所あり、内は骨髄に至り、髄は脳を以て主となす。脳逆して故に頭痛せしむ、歯また痛む。病名づけて厥逆という。」漢方用語大辞典

厥逆=手足の末端から冷えること、又は頭痛病証の一種、奇穴名。新・東洋医学辞書ソフト

鍼灸医学大系の厥逆に関する語句の解 索引より

12巻 六元正紀大論篇 第71 5549ページ

厥逆 厥気上逆する症状、この病は足が暴に清えて胸が裂くるようであり、腸は刀を以て之を切られる如くであり、又煩して食うこと能わず。脈の大小皆濇ると<霊枢・癲狂病第二十二>に見えている。

6巻 逆論篇 第35 2751ページ

厥逆 しばしば出て来る用語で厥気上逆するものである。

6巻 擧痛論篇 第39 2927ページ

厥逆して上泄す 厥気(虚気)が上逆してもれてくること。泄とはたまった水を横に引いて外にもらすことであり、又→型に伸ばす動作でもある。

6巻 腹中論篇 第40 3015ページ

王冰の注 「気逆の生ずる所。故に厥逆と名づく。石は石鍼を以て之を開破するを謂う」と。

7巻 奇病論篇 第47 3496ページ

張志聡の註 「此れ脳骨髄の病をなすを論ずるなり。夫れ地に在りては水と為り、天に在りては寒となり、寒は水を生じ、水は鹹を生じ、鹹は腎を生じ、腎は骨髄を生ず。故に大寒の気に犯され而して内りて骨髄に至るなり。諸髄は皆脳に属す。故に脳を以て主髄と為す。邪上逆するときは則ち脳に入る。是を以て頭痛むこと数歳にして已まず。歯は乃ち骨の余、故に歯亦痛むなり。此れ下受の寒、巓頂に上逆す。故に名づけて厥逆と曰う」と。

11巻 五常政大論篇 第70 5028ページ

厥逆して膈通ぜず

 厥逆 厥気の上逆することを意味するものである。

 厥 気が上逆して陰陽の失調を来たし軽い場合には四肢寒冷となり、重い場合には人事不省となることがある。

6巻 擧痛論篇 第39 2927ページ

馬蒔の註 「卒然として痛死して人を知らず、少間して即ち復(また)生くるものは蓋し寒気五藏に客するを以て五藏の気厥逆して上泄し諸藏に附せざるときは即ち陰經の気渇し、衝気入るを得ず。故に寒気壅滞し、卒然として痛死して人を知らず、藏気復反するを待ちて衝気既に入るときは則ち生くるなり」と。

7巻 厥論篇 第45 3411ページ

厥逆の意義 厥の意義については已に第一節に於て詳細に述べて置いた。その際又逆の意義についても述べたのであるが、その両者を熱(熟ではないか、正誤表には無い)した厥逆とは、どんな病理をいうものであろうか。

<中国医学大辞典>には「厥気上逆也」とあるも厥気が上逆するとは、どういうことか。明確でない。

<霊枢・五乱第三十四>には「乱於頭則為厥逆」とある。

<同・五色第四十九>には「厥逆者寒湿之起也」とあり又

<同・癲狂第二十二>には「厥逆為病也。足暴清。胸若将裂。腸若将以刀切之。煩而不能食・・・・・」とある。このうち第三は厥逆の症状を表わすものであり、病理的なのは第二であるが、「寒湿の起」という起とは「立ちあがってつっかかって来る」というような意味を表わすもので「寒湿の起」とは「寒湿のアンバランス」というような意味である。従って厥逆とは厥状にある気に対して別の気がつっかかって来て破乱を生じた状態とでもいうべきか。従って厥病の急性なものを厥逆というような感じがする。尚研究を望む。

 

連=レン。ツラなる←聯。続く。ならぶ。ツラねる←聨。続ける。ならべる。ツれる。同行する。ツれ。同行者。シキリに。ひき続いて。〔日〕洋紙五百枚の称。周代、十国の称。軍隊で聯(れん)隊、排の三倍。〔日〕ムラジ、上代八姓の一。縁つづき。みうち。まきぞえ。

 

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