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黄帝内経素問 湯液醪醴論篇 第十四 第二節 語句の意味1-2

2011-09-04 08:48:14 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

黄帝内経素問 湯液醪醴論篇 第十四

 

第二節

帝曰。今之世不必已何也。

 岐伯曰。當今之世、必齊毒藥攻其中、鑱石鍼艾治其外也。

 帝曰。形弊血盡而功不立者何。

 岐伯曰。神不使也。

 帝曰。何謂神不使。

岐伯曰。鍼石道也、精神不進、志意不治、故病不可愈、今精壞神去、榮衞不可復收。何者嗜欲無竅而憂患不止。精氣弛壞、榮泣衞除。故神去之而病不愈也。

 

語句の意味12

 

鍼灸医学大系

岐伯曰。當今之世、必齊毒藥攻其中、鑱石鍼艾治其外也。

岐伯曰く「當今の世は、必齊(ヒサイ)毒藥(ドクヤク)もて其の中を攻め、鑱石(ザンセキ)鍼艾もて其の外を治するなり」

 

東洋学術出版社素問

岐伯曰、当今之世、必斉毒薬攻其中、鑱石鍼艾治其外也。

岐伯曰く、当今の世、必ず毒薬を斉〔剤〕して其の中を攻め、鑱石、鍼艾もて其の外を治するなり。

 

必齊=幾つかの薬草をあわせ、それを圧して取ったしぼり汁のことである。鍼灸医学大系

毒薬=これは、已に説明したところであるが、ドクというコトバは、熟や粥と極めて近いコトバで、固有の形を失ってグタグタに溶けたかゆ状のものという意を含むものである。

野菜にしても魚類にしても原形を失ってグタグタにとろけたものには、とかく腐敗したものが多いところから、とろけたものは食べてはいけない→ドクなものは食べるのではないというようなことから、有害という派生義が生れたものであろう。

然しドクというコトバの本義はそうではない。

 従って本文の毒薬とは、薬草をグタグタになるまでよく煮たもの、つまり「せんじつめた薬」の意である。

 そこで、「必斉、毒薬」とは「しぼり取った薬草の汁及びせんじつめた薬」ということで、この両者を総合して今日では一般に湯液と呼ばれているのであるが、湯液の本義は已に述べた如く、五穀のスープ又はおもゆのことである。

従って必斉とか毒薬というコトバは已に死語と化してしまった。

然し古典を研究する上に於ては、明確に区分して置かねばならぬ。鍼灸医学大系

 

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