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黄帝内経素問 湯液醪醴論篇 第十四 第四節 語句の意味2

2011-09-21 11:37:31 | 日記

昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

黄帝内経素問 湯液醪醴論篇 第十四

 

第四節

帝曰。其有不從毫毛而生五藏陽以竭也。津液充郭、其魄獨居、孤精於内、氣耗於外。形不可與衣相保。此四極急而動中。是氣拒於内而形施於外。治之奈何。

 

岐伯曰。平治於權衡、去宛陳莝。微動四極、温衣繆刺其處、以復其形。開鬼門、潔淨府、精以時服、五陽已布、硫滌五藏。故精自生形自盛、骨肉相保、巨氣乃平。

 

帝曰。善。

 

語句の意味 22

権衡=はかりの分銅(ふんどう・おもり)と、さおばかりのさおと。つりあい。星の名。

去=さる。たちのく。除く。すてる。

宛=あてる。わりあてる。

 =原義は「覆いの下に丸くかがんで隠れているもの」である。従ってこれは蓄血その他により皮下に出来ている「しこり」又は「硬結」を意味するものである。鍼灸医学大系

 =鬱積すること。東洋学術出版社素問

陳=ならべる。古い。国名。王朝の名。

莝=ザ。きりわら。きりまぐさ、細くきったわら。

陳莝=陳(ふる)い草。東洋学術出版社素問

 

陳とは「平らに伸ばす」ことであって、決して蓄血の久しいものなどではない。

まぐさを束にして短かく切ったものを莝というのである。従ってその表面はギザギザの所がありザラザラしている。

本文の「莝を陳じ」とは、「皮膚面のギザギザのところはよくのばし」ということである。鍼灸医学大系

 

宛せし陳莝を去る=堆積してしまっている陳い草を取り除くこと。人体にあてはめて考えれば、長い間に鬱積してきた水液の廃物を駆逐除去することをいう。東洋学術出版社素問

 

繆刺=古刺法の一つ。身体の一側(左または右側)に病がある時、反対側(右または左側)の穴位に刺針する一方法。

鬼門=気門。毛孔のこと。鬼は古くは魄に通ずる。肺は魄を蔵し、肺気は皮毛に通ずる。汗は皮膚より出で魄汗と称する。毛孔は鬼門といい、発汗は鬼門を開くという。

淨府=膀胱のこと。

潔=けがれがない。キヨい→清

淨府を潔=小便を通じさせること。東洋学術出版社素問

精時を以て服す=「五臓の精気も漸次調節されて来て」ということ。時を以てとは、丁度頃合いよくということ。鍼灸医学大系

五陽=五臓の陽気。

布き=広く行き渡らせる。

疏滌=つまってふさがっていたものを通す

滌=テキ・デキ(ジョウは誤読)。洗う。すすぐ。払う。

骨肉=からだ。形体。

骨肉相保つ=全身的に陰陽のバランスがよく調って。鍼灸医学大系

巨気=人体の正気。

平=治まる。普通。正しい。安らか。

 

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