ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

もう一度〝柿の花〟

2017年05月25日 | 俳句

 今日は俳画に行って来ました。モチーフは〝ヤマモモ〟。

 わずか2時間ですが、書いている間は他のことはすべて忘れています。きっとそれがいいんですね。

 まず書く前に墨をする…これで心が落ち着きます。そして、お手本を見ながら練習するんです。

 完璧に書けたということは、殆どありません。どこかが気に入らない…そして、それの繰り返し、まるで俳句と同じです。ひどい時には第一筆目で失敗ということもあり、紙が勿体ないので黒くなるまで練習するのですが、なかなか上手くいきません。まあ、程々のところで妥協して見て貰うんですが、それが済むともう気が抜けて、何度書いても同じだから止めます。

 今日またびっくりすることがありました。俳画の道具を用意していると、「こんにちは」と挨拶されたんです。見ると先日、俳句教室に入会された方だったんですよ。だからどこかで見かけた人だと思ったんですね。

 「いつから?」と聞くと、去年からですって。ああ、この俳画で俳句も勉強してみたくなったんでしょう。アリガタイ!

 ところで、先日の〝二人静〟のブログで、蕪村の「柿の花」の句について、一句さんからコメントをいただきました。いつも読んで下さって本当に有り難いことです。それでもう一度柿の花について書きますね。蕪村の句はこれです。

    柿の花きのふ散りしは黄ばみ見ゆ  

 一句さんの仰るように、柿の花は本当に可愛いです。このところ毎日出掛けるときに見るのですが、全く散りませんね。この前の可愛い黄色の花びらが殆ど茶色になっていましたが、触っても落ちませんので、強引にひとつ捥いでみました。以前私が地面に散っていて、柿の花と思ったのは花ではなく、幼果だったのでしょう。それがたくさん落ちたときは実がとても少なかったですから。今日戻ったら一つだけ落ちていた花がありましたので写真を撮ってみました。

 次の写真は無理矢理捥いだ「柿の花」、下のは落ちていた「柿の花」です。比べてみて下さい。 

 

 ところで蕪村の句、私には「散る」というのが不思議だったのですが、これはどうやら雄花のようですね。私が今まで見たのは全部雌花で、それで変に思ったのですが、調べると、雄花はドウダンツツジに似た壺状の花で、かたまってたくさん咲き、やがてポロポロと落ちると書いてありました。毎日散るのでしょうから、蕪村が見て、昨日のものと今日のは色が違うと詠んだんですね。雄花も色はやはり黄色味がかった白い花でした。

  


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