ただ今台風18号は、四国愛媛県宇和島付近へ近づいています。でもこちら山口県は朝から雨でしたが、風は大したことなく…まるで台風が近づいているなんて嘘のように静かです。このまま四国を抜けて紀伊半島の方へ行くような感じですが、どこにも大した被害が無く過ぎてくれることを願っています。
昨日は馬醉木定例句会でした。今月から会場を替えましたので、どんなところか…ちょっと心配。
今年の4月からオープンしている〝多世代交流スペース〟のチラシが夏頃我家に郵送されてきました。知名度が無く利用者が少ないので、いろいろな団体への呼びかけを市が企画したのでしょう。みると、その中に〝コンテナハウス〟というのがあって、広さ15㎡、机・椅子(16脚)、オワイトボード、プロジェクタ-、無線LAN,電気コンロ、冷蔵庫が設備と。10人前後の句会にはもってこいです。何といっても最大の魅力は無料ということ!今までは市の公的な場所を使っても、半日(3時間)で1,000円弱、おまけに冷暖房費は別ですもの。それが毎月タダですよ。使わないテはありません。駐車場も十分ありますし、時間は日曜日・祝日を除き、毎日11時から18時までOK。今までは句会が長引いたりすると超過料金を取られるというのでイライラしていましたが、それも解消です。
この〝多世代交流スペース〟は、様々な活動や気軽に集う交流の場として、多世代・異業種の意見交換や交流連携、起業・創業の支援、移住定住の相談、イベントの開催などを実施し、若者や子育て世代等の多世代が交流する空間を創出するためのもの。市とまちづくり団体が協同で運営しているそうですが、市民にとっては有り難い施設です。
それに更にウレシイおまけが…その部屋の管理を任されているのが大学生(アルバイトかな?)らしいんですが、この日の当番(?)のK君がこの句会に参加したいという。「どうぞ、どうぞ。大歓迎!」と、嬉しいことです。
投句数90句、当日句会出席は9名。選句はK君を加えて10名での発表です。馬醉木に投句するでしょうから、最高点句などはここでは発表できませんので、悪しからず。問題ない句を少し挙げて、添削してみましょうか。
雨降りて土の安らふ処暑の畑
季語は「処暑」で、初秋。二十四節気の一つで、今の8月23日頃にあたります。「処」は収まるの意で、このころ暑さが一段落するとされている。この句は「今まで暑かったのが、処暑でやっと畑仕事も一息つけるなあ。雨も降って土もホッとしていることだ」という意味でしょう。意味はよくわかりますが、まずこの句の気になるところは、「雨降りて」と「土の安らふ」が因果的であること。更に「畑」といえば「土」はもう見えますから削りたいですね。おまけにせっかくの季語「処暑」が上五中七の把握で効かなくなっています。要するに焦点が定まっていないところから、説得力のない句になってしまったのです。そこで、次のように添削しました。〈朝よりの雨よく沁みて処暑の畑〉いかがですか?「土」と「安らふ」を削ると、しっとりとした処暑の畑が見えてきて、野良仕事も一段とやりやすくなるようでしょう。もう一句。
渓谷のしぶき浴ぶるや竹の春
この句の季語は「竹の春」で、仲秋の季語です。竹は三月から四月にかけて筍を育てるために、一時葉が枯れたように黄ばんでくる時期があり、これを「竹の秋」といって、晩春の季語です。それが秋になると、その竹が元気を取り戻し、緑鮮やかな色合いになります。この状況を竹の春というのです。木々が紅葉して来るときなので、より一層竹の緑が新鮮に感じられ、魅力的な季語です。ただこの句は、上五中七までが山の渓谷の景を詠んでいますね。「竹の春」という季語からすると、皆さんはどういうところを想像しますか?私なら山里、それも絞ると禅寺とか庭園とか、そういう静かなところが似合うと思います。美術館や博物館などを想像してもいいでしょうね。要するに「渓谷」と「竹の春」はミスマッチなんです。だから季語を変えてみました。〈渓谷のしぶき浴ぶるや爽やかに〉としてみましたが、どうでしょうか?
閉会して挨拶して帰るとき、面白かったと言ってくれたK君にしっかりと俳句を勧めておきました。選句もバッチリ出来ていましたもの。〝金の卵〟です。
我家の栗です。古い木でしたので昨年バッサリ切ってしまいましたので、今年はダメかなと思いましたが、少し生っていました。でも熟さないうちからポロポロ落ちて、食べられないものばかり…やっと弾けたのが少しだけあって、茹でて食べました。
台風は今ニュースで、四国を北上して猛烈な雨を降らせていると… 心配です。こちらは雨も止んで、星も少し見えてますよ。
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