ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

夏休み宿題大作戦「俳句をつくっちゃおう」

2018年08月20日 | 俳句

 今日は、毎年夏休みに実施している〈夏休み宿題大作戦〉「俳句をつくっちゃおう」がありました。

 いつも手伝ってもらう俳句仲間と3人で9時開始に間に合うように会場へ行きました。着いた途端、「スミマセ~ン!小学校の行事とぶつかって、キャンセルがたくさん出てしまい…」と、言われてしまいました。

 どうも高学年が抜けたようで、「ああ、いいわよ。それで何人になったの?」と言うと、「14人」と。それだけいれば大丈夫。それに今回は大人2人が参加すると。1人は子どものお母さん、もう一人は亡くなられたお父さんが俳句をされていて、その句集が出て来たんですって。それを読むといろいろ思い出し涙が出て…と、それで俳句に興味が湧き今回の講座に是非参加させて下さいと申し出られた由。ウレシイ話です。

 さあ、今年も〝しりとり〟遊びから始めましょうと始めたのはいいのですが、ラで「ラマ」と言われ、「エエッ、何のラマ?ラマ僧とかのラマ…」と私。言った子は???…そりゃそうですよね~。小学生が「ラマ僧」なんて知ってるわけないじゃないの!トホホ…

 仲間が辞書を引き、ラクダのような動物よと教えてくれたし、世話係の人が常盤動物園のパンフを持ってきて見せてくれました。でも、去年のように詰ることもなく順調に進みました。一つ面白いことがありましたよ。

 子供たちにしりとりに出たものの季節を聞いていると、その中に「リス」があって、聞くと子供たちはみな「秋」と言います。実はリスは季語になっていませんので、それを言うと、「いや、絶対秋だ!」と言います。なぜ?と聞くと、「リスはドングリを食べるし、そのドングリがあるのは秋だもん!」と。確かにその通りですね。一本取られました。私もリスは季語ではと思って調べたことがありましたが、ないのでそのまま使って詠んだりしていました。

 考えてみれば季語になってもおかしくないですよね。繁殖期は春ですし、1ヶ月ぐらいで子どもが生れるので、リスの子は夏。冬は冬眠をします。それで、秋は餌を食いだめしたり、貯えたりして大忙し。あの年中いる鶺鴒でも秋の季語になっているし、猫の子や鴉の子なども季語だし…。昔リスがいなかったというわけでもなさそうだし…万葉集にリスの歌はないけれど、同じリス科の「ムササビ」は詠まれているとか、ちょっとフシギ。研究する価値ありそうですよ。どなたかいかがですか?

 さて、先ほどの子供たちとの話に戻りましょう。「それではよ~し、先生が季語委員会(?)にみんなの意見を伝えて、季語として認めてもらうようにお願いしてみましょう…」と、言ってしまいました。これ本気…かな? でも、そうなればヤッターですよね。

 そろそろ時間になりますので、指導しながら一人2句を完成させ、短冊に書きました。それを持って一人ずつの発表会です。もちろん大人も…。

 中にビックリした句がありました。それは〈しゃく熱に燃えて八月十五日〉です。〝8月15日がどんな日か知ってる?〟と聞くと、〝終戦の日〟で、おじいちゃんにいろいろ聞いたんですって!今回とても意欲的な子がいると聞いていましたが、その子の句でした。こんな子が育ってくれるなら、これは楽しみ!

 最後に記念撮影をして、〝また、来年も来てね~〟というと、〝ハ~イ〟という元気な返事が返ってきました。更に嬉しいことに、俳句に興味を持たれて参加のTさんが、とても面白かったので、俳句教室に入門したいと…それは是非一緒に勉強しましょう。ヨロシクお願いいますね。

 写真は、「棉の花」で、夏の季語。アオイ科の一年草。七,八月、白色から淡い黄色、まれに紅色のやや大振りな美しい五弁花を葉腋につけます。これは以前の「いぐらの館」に咲いていたものですが、もう盛りを過ぎた残り花でした。

  絆とは入日にしぼむ棉の花    福田甲子雄

 

 


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