ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝張りとほす女の意地や藍ゆかた〟

2018年07月11日 | 俳句

 山口を含む九州北部地方が梅雨明けと発表された9日から、毎日30度を超す暑い日が続いています。被災されたところはこの暑さの中での復旧作業…精神的なダメージに加えこの暑さでは肉体的にも疲労困憊に違いありません。お察しします。

 こういう時って、本当に言葉が見つかりません。ありきたりのことを白々しく書くぐらいならまだ黙っていた方がいいと、私はいつも思うんです。私の親戚や知人たちは皆大丈夫の様子…申し訳ないけど、でもアリガタイです。

 広島・岡山ではまだ激しい雨が降っていて、土砂災害の警報がでているようです。どうかこれ以上の被害が出ませんように…。

 8日の日曜日、娘が通っていた着方教室の修了パーティーが「ANAクラウンプラザホテル宇部」で行われました。以前初級を一緒に習いに行き、その時は冬でした。私はその初級で辞めたのですが、娘は中級、上級と進み、今回は上級の修了式。夏ですので、浴衣でのパーティーになりました。私も参加していいってよと娘が誘うし、知っている方もいることだし、と参加を決めました。その大きな理由は、母の形見分けに夏物の着物を貰ったのですが、それを着る機会が全くなく残念に思っていたからなんです。

 実を言うと、娘が着ていくという浴衣は、私が新婚当初自分で縫って着ていたもの。娘が成人した時にこの浴衣をあげましたが、娘も1,2度着ただけらしいので、とてもキレイでした。洋服はすぐに着れなくなりますが、着物は4,50年経っても着れるんですね。スゴイです。 私のは…これは浴衣ではありません。間違いなく夏物ですが、私の知っている「紗」でも「絽」でもないし…すると、娘がネットで調べて「上布」じゃあないかと言う。それでは修了式に行って先生に聞いてみようということで、二人で出掛けたのでした。

 「浴衣」「上布」ともに夏の季語です。上布は、薄地の良質な麻織物。雪晒しでも知られる越後上布や紺地絣・白地絣・赤縞を特徴とする薩摩上布が有名。ということは、これは薩摩上布ではないかと思うのですが…。

  張りとほす女の意地や藍ゆかた   杉田久女

  生き堪へて身に沁むばかり藍浴衣  橋本多佳子

  上布著てこの身世に古る思ひかな  松尾静子

 私は帯を結ぶのには自信がないので、娘のところで一緒に着付け…慣れないことをするものだからもう汗ダクダクです。どうにか11時からのパーティーに間に合うように着れました。イザ、出陣…そんな気分で~す。

 久し振りの方々にご挨拶をして、先生にこの着物のことを聞くと、やはり〝上布〟でした。着付けも上手ですよと褒められましたが…襦袢、帯揚げ、帯紐がイマイチ…これが揃えば満点なのにね~と。そうなんです。急遽のことなので、着物と帯以外は夏用のものを持っていなかったからなんです。本当に昔の人は大変!こんなに暑苦しいものを着て、過ごしていたんですからね~。敬服します。いい着物だから娘さんが今度はもらったらいいわよと先生。ウン、形見に貰ってね~などと話が弾みました。お母さんありがとう!もっと早くに着物に関心を持っていたら…と思うことしきりでした。

 写真は、娘の浴衣の後ろ姿(帰りにとうとう雨が降りだし…)、上布と私の着物姿(顔はゴメンナサイ…)、修了式パーティーの様子、パーティーが終って二人でティータイムのケーキセット。美味しかったよ~。

 今日は今から、ウインブルドン準々決勝戦の錦織選手を応援するため、ブログ早く書き上げましたよ~。スゴイでしょ!

 

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