ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今日の兼題は〝花火〟

2018年07月20日 | 俳句

 今日は午後から定例の句会でしたが、何とも暑い!本当に気温は〝うなぎ上り〟になって、山口も38度とは…。そういえば、今日は土用の丑の日ですね。皆さん鰻を食べましたか?しっかり栄養をとってこの暑さに負けないように過ごしましょう。

 午前中私は、東京から里帰りしている友人と久しぶりに会い、他の友人も誘ってランチをしました。宇部全日空ホテルのバイキング…遠慮なく食べましたので、お腹がパンパン…でもさすがに〝うなぎ〟はありませんでしたね。ザンネン!

 とにかくしばらくは、ひたすら熱中症の予防に努めるしかなさそうです。

 嬉しいことに今日の教室では、冷したおしぼりと氷らせたドリンクを用意してくれて、感謝、感激です。みなさんがいろいろと気を遣って下さって…本当にアリガタイ!

 今日の兼題は「花火」でした。面白いことにこの季語は歳時記の夏と秋の両方に掲載されています。解説をみますと、初期俳諧では花火は盆の行事の一環と考えられ、秋の季語でしたが、納涼が中心となった現代では夏の季語に分類されています。だから、例句も夏の巻には近・現代の正岡子規以後を、秋の巻は近世俳句の江戸時代のものでした。

  暗く暑く大群集と花火待つ   西東三鬼

  花火見えて湊がましき家百戸  蕪村

 句会での最高点句は…ここでは発表できませんが、面白いことがありました。9人中の7人が採っていましたので、残る2人のうちのどちらかが作者よね~誰ですか? ところが、2人は顔を見合わせて首を振っているじゃあありませんか。じゃあ誰?アッ、欠席者がいました。そう、欠席のAさんでした。

 2日前のことです。Aさんから電話があり、主人が病気なので俳句をしばらく休ませて下さいと言う。いろいろと様子を聞いて、〝それぐらいなら大丈夫よ、心配しなくても…。欠席してもいいから俳句は出しなさいね〟と言うと、〝ひとつも作っていないし、こんな気持ちでは到底詠めません〟ときました。〝何言ってんのよ。できる、できる!二日もあれば5句ぐらい…〟と、私の経験談を話してあげました。

 すると、昨日の夜遅くにFAXが入りました。「昨日は身に沁むお電話ありがとうございました。仰せの通り逃げないで二日間必死になってやぶれかぶれで作りました。…」と。その句が最高点だったのです。本人が出席していたら大喜びをしたことでしょう。俳句って、ホントに不思議なんですよ。時間をかければいい句ができるっていうもんじゃあないし…まあ、要はやる気があるかないかでしょうから、これで彼女は少し自信がついて、今後も頑張れることでしょう。良かった、よかった!

 〈風ありて花火も少し傾きぬ〉という句がありました。情景がよく分かる句でいいのですが、〝花火もとあるけど、他に何が傾いたの?〟と聞くと、???

 そうなんです。初心者に結構多いのがこの助詞の「も」。これは気を付けて使わないといけませんよ。不用意に使うと〝あれもこれも〟と欲張って、焦点のない句になってしまいますからね。俳句は焦点を一つに絞りましょう。作者がいうには、最近の花火はキャラクターの顔などもあって、それが風で傾いたように見えたんですって。そうですね、私も見たことがありますが、ニコニコマークやハートなどもあって、それがうまく揚がると拍手が出たり…。そこで、この句因果的なところも気になるので、〈風あるか花火の少し歪みけり〉と直しました。

 写真は、この宇部全日空ホテル(正式にはANAクラウンプラザホテル宇部)の15階から見た宇部市の景色です。ここは三方が窓ですので宇部市の4分の3が見渡せます。実は宇部市の花火大会が明日なんです。このホテルから見るととてもよく見えるので、食事付きで売り出しているんですが、なんせ高いのでガマン、ガマンです。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする