ゲームホリック

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PS トバル2

2005年09月08日 | ゲーム
 シューティングゲームと供に斜陽のジャンルと言われながらも未だにアーケードでは新作が出続けている格闘ゲームだが、これは2Dに限ってのこと。3Dでは『バーチャファイター』シリーズ、『鉄拳』シリーズ以外にはほぼリリースされていないといっても差し支えは無い。
 『バーチャファイター』のヒット、『鉄拳』のミリオンヒットによって、次世代期になってからプレイステーション、サターンを問わずに多くの3D格闘ゲームがリリースされた。だがその中の多くのソフトは3D格闘ゲームブームに乗ったものに過ぎず、またスマッシュヒットとなった『ソウルエッジ』や『ブラッディロア』もそれぞれ『鉄拳』と『バーチャファイター』のシステムを下敷きにしたものに過ぎなかった。
 そんな状況の中で現れたのがRPGの老舗メーカー、スクウェアから突如リリースされたのが『TOBAL No,1』だった。『鉄拳』、『鉄拳2』のメインプログラマーであった石井精一氏と『バーチャファイター』を手がけた池淵徹氏と木村進氏らを中心として設立されたドリームファクトリーが開発を行った。またキャラクターデザインを『ドラゴンボール』で知られる鳥山明氏が手がけたことでも話題となった。そしてその続編としてリリースされたのが『トバル2』だ。
 バーチャファイターがパンチ、キック、ガードの3つのボタン、鉄拳では右腕、左腕、右足、左足の4つのボタン。しかしトバルはまさにプレイステーションの為の格闘である。基本は上、中、下の3つのボタンだがそこにガード、ジャンプの2つのボタンが加わり、合計5つのボタンを用いる。ガードボタンを押しながら中段ボタンを押すことで相手をつかむことができ、そこからの攻防その独自の展開を生んだ。
 
 『トバル2』では前作で批判されたグラフィックを一新。カクカクだったキャラクターも鳥山氏のデザインを生かした、デザインを忠実にポリゴンに起こした。また地味だった展開もコンボや飛び道具の導入によって、スピード感、緊張感溢れる展開を可能にした。また前作で好評だったクエストモードをさらに作りこみ、一本のアクションRPGと呼べるほどのボリュームに仕上がった。さらにクエストモードにモンスター収集要素が加わり、プレイヤーのモチベーションを高めることに成功した。

 3本目の3D格闘ゲームとなり得る資質を持ったゲームシステムではあったが、灰汁は強いが、『鉄拳』のような魅力を持たないキャラクター、聞くに堪えないBGMなどつめの甘さ故か、そうは成り得なかった。

 その後開発元のドリームファクトリーはXBOXで『格闘超人』という『トバル』と同様のシステムを採用したソフトをリリースしたが、やはりグラフィックに難があり(一般受けする類のもではない。)、ヒットはしなった。さらに宗教差別的表現が問題となり、販売中止、回収となってしまった。

 可能性のあるシステムが今も眠ったままである。非常に残念な状況だ。
 

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