ゲームホリック

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深夜番組からゴールデンタイムへ、

2006年10月05日 | ゲーム
 テレビ業界のことについて、視聴者としての知識しか持ち合わせては居ないが、番組制作のノウハウとして深夜番組がある種の実験場となっているのは理解している。深夜の時間帯で成功した番組はその規模や時間を大きくし、ゴールデン番組へと進出してゆく。特にこのシステムはテレビ朝日で多いような気がするが。

 例えば『愛のエプロン3』。私は『2』の頃からの視聴者ではあるが、30分の番組から1時間へと放送時間を延ばし、調理をする出演者もグラビアアイドル中心から俗に”大御所”と呼ばれるような豪華な出演者へとシフトしていった。無名に近いグラビアアイドルは出演しなくなり、昔から出演している若手も限られた人々となってしまった。

 時間が30分も伸びてしまったが、もとの『愛のエプロン』、『2』は30分の番組として設計されたものであろうから、それをそのまま1時間の番組にするには必然的に時間は余る。番組を1時間用にリフォームしなかったためか、残った30分を埋め合わせるために蛇足と思われるような出演者のプライベート映像を加えていた。

 私が年をとったからか、放送時間が早まったからか、以前ほどの興味を持って見ることは無くなってしまった。以前は出演者が調理した料理の試食を面白おかしく拝見し、最後に示される料理人によるお手本に食欲をそそられ、番組で紹介されたレシピを元に料理に励んだりもしていたが、いまやそんなことをしなくなってしまった。

 本当にテレビ朝日はこういったパターンが多い。『銭形金太郎』は深夜の時間帯では筆舌に尽くしがたい壮絶な貧乏生活を送る人、常人には理解の難しい夢を持っている人、私以上の駄目人間など様々な人々の貧乏生活を垣間見れる番組であったが、ゴールデンタイムに移動してから、LOHASな生活を送る人が中心になり、もはやそれは”貧乏生活”と呼べるものではなくなってしまった。またこの番組においても、時間が45分から1時間に延びたにも関わらず、番組のリフォームを行わなかったため、”貧乏さん”以外の企画で時間を満たしていた。
 同様の例に『マシューベストヒットTV』があったが、あの番組はゴールデン進出後、振るわなかったようで深夜にで出戻りしてしまい、戻った先で結局9月で終了してしまった。
 

 これを見て、この一連の流れを見て何かに似ているのではないかと思う。それはもちろんテレビゲーム。一作目は意欲にあふれた実験作であった。粗はあるが、それを補って余りある新鮮な魅力があった。だからこそヒットした。しかしながら、ヒットしたがゆえに、その作品は戦略的な意味合いを帯びてゆくこととなり、予算が前作以上に投下される。そうすると様々にリッチにしてしまうのが人の常。そして段々と巨大化してゆく。巨大化、リッチ化によって本来の持ち味は相対化され、次第にその人気を失ってゆく。こういう安易なストーリーに還元される。


 『愛エプ』も『銭金』も『マシュー』も昔の方が面白かった。これは単純な回顧ではないと思う。どうか『ぷっスマ』や『くりぃむなんとか』などはどうかゴールデンに出さないで欲しいなぁ。

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