亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

蝋燭能

2011-02-04 | アート・文化

蝋燭能を観に行く。

Web

           能舞台

蝋燭能とは能舞台の周りに蝋燭を沢山並べてロウソクの灯りで能を舞う事である。

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           清経

撮影禁止なので新聞の切抜きで間に合わせます。

舞台照明は全部消されるのかと思ったら減光されるだけだった。

ロウソクの光りだけにすると霊験あらたかで雰囲気が出るのだが・・・

能舞台と言うのは普通は屋外にある。

だから暗闇で催されるのは普通は薪能と言って能舞台の周りで薪を焚くのが本来のやり方。

明治になって能舞台を大きな建物の中に収めるようになってから薪をロウソクに替えて催されるようになった。

今は電気照明が一般化されているので、ロウソク能を見る機会が少なくなった。

清経(きよつね)

清経とは平清盛の孫で横笛が得意で皇室で可愛がられていた。

源氏に追われた清経は九州は豊前国柳が浦の沖で身を投げて自害された。

その時船の中に形見として鬢の髪を残しておいた。清経の家臣淡津の三郎は、主の形見を抱いて密かに都に上り、清経の妻に渡そうとするが、約束が違うと言って受け取らない。妻の夢の中に清経の亡霊が現われて必死に言い訳をして許しを得て成仏する。

「源氏の殺されたのならいざ知らずなんで自分で死を選ぶのよ。」

妻はカンカンだったようです。

能作家、世阿弥が夫婦の情愛を描いた作品で、分かりやすく書かれているそうだ。

最近、ご婦人方の能の関心が高いのか休憩になると女子トイレは大入り満員、長い行列が出来ている。

男子トイレの倍もあるのに・・・

コメント (6)
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