鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

あれから5年

2016年03月12日 | 日記

東日本大震災のあの日から5年が経った。

復興住宅計画は5割で、今も仮設住宅に暮らす人は5万人を超えるという。

寒い日だった。工房にいた私は揺れが落ち着くと何故か駅に急いだ。

鎌倉駅は、帰る足を奪われた人であふれていた。

子連れの外国人も多く、寒さに震えていた。

近くの小学校が、一時避難所に指定されるまでかなりの時間がかかり、

夕暮れと共に寒さが増してきた。

私は工房に戻り、ありったけのホッカイロを握ってまた駅に向かった。

小さなお子さんを連れた人に声をかけ1枚ずつ配った。

とっさに、そんな事しかできなかった。

大宮に帰るという若い女性や、乳幼児を連れたお母さんに、

「よかったら、家にいらっしゃいませんか?」と、

私は何故言えなかったのかと後々悔やんだ。

 

災害はいつ起こるかわからない。

心構えも3月11日が過ぎれば薄れる。

せめて避難場所の確認を家族でする、非常食の準備をする、

これだけはちゃんとしましょう。

改めて、亡くなられた沢山の方々のご冥福をお祈りいたします。

               

 

 

 

 

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