ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

出前授業 in 神奈川

2018-01-24 00:13:19 | イベントその他
1月20日~
風の谷幼稚園・卒園生対象科学教室。
第4期生の、この日の授業は「木の実の学校」。
いつもどおり、果物やら木の実やらを持ち込んで授業をしたあと、マテバシイのドングリを使ってクッキー作り。準備も含めてなかなか大変だけど、子どもたちの反応はとってもおもしろくて、当日は、あっというま。

翌日は、飯能で、コーイチにガイドをしてもらって、動物のフィールドサイン探し。もともと住んでいたところだけれど、ここ15年ほどで里山の様子も変わっている。コーイチがいなかったら、あれこれ動物の痕跡にたどりつけなかっただろうな。
半日ほどで、シカ、カモシカ、ムササビ、モモンガ、タヌキ、アナグマ、テン、イタチ、カヤネズミ・・・といった動物たちの痕跡をウオッチ。こんなに、あれこれ、いるのだね。沖縄からしたら、びっくり。
そして、館山の母親の元へ。
最終日はちょうど東京の大雪の日と重なってしまった。これは定時の飛行機だと帰れなくなるなと思い、予定を変更して飛行機の便を前倒しにしてもらって、なんとか沖縄に帰着。ふー。
また再来週、上京予定だ・・・。


昨年は、なんだかんだで5冊の本を出すことができた。今年はどうなるかしらん。
とりあえず、3月頃に、分担執筆している『奄美群島の植物』が出る予定。
また、『おしゃべりな貝』は、増補改訂新装版が、やっぱり3月に出る予定。
ほかに、もう一冊、つい最近、編集のほうにまわした原稿が。これは、いままでになかったタイプの本なので、自分としても楽しみ。いつでるかな。
動物のフィールドサインを入れ込んだ絵本は、順調にいけば、今年中に取材を終えて、来年出したいと思っている。

インドネシア 再び! Vol.17

2018-01-17 22:17:54 | イベントその他
ウツボカズラランドには、アリ植物も生えていた。葉が袋状になった、ある本では、アリノスカズラといった和名で紹介されている植物。へんてこだ(写真)。

アリノスダマとかももちろんある。

と、遠くからチェンソーの音。
もう、森の破壊が始まっているのか・・・と思う。
「伐採しているところを見たいか」と言われるので、いいや・・と答えた。
ところが、森を歩いている内に、伐採地へ。
思っていたのとは違った光景だった。木を切っていたのは、お父さん。近くには息子と奥さんも。ポットのコーヒーをもてなされた。自分の家を作るための材をえるために、自分一人で木を切り、製材し、それを川に流して運ぼうとしていたのだ。
材を得るところから自力でできることが、ここで暮らすことの基本なのか・・・。

この伐採地のあたりは、川が近くにあったので、ひょっとしてと思い探したら、やっぱり、冬虫夏草もあった。アリから生える、いわゆるタイワンアリタケのようなスタイルの種類だ(写真)。

このあたりから、ウツボカズラランドとは、土壌が異なるのだろう。木々は高くなり、いわゆる熱帯林となっていた。枯れ木には、サルノコシカケがはえ、そこにテントウムシダマシが何匹もいて、倒木にはサンヨウベニボタルが歩いていて・・・。原生的な森の姿。
その森をひとしきり歩くと、再び、湿地に生える疎林に。
不思議な一帯だった。
もっとゆっくりしていたかったのだが。

この日も変則的になってしまい、結局朝の3時におきて、虫探しをしてから、カヌーにのって、この森歩き・・・。午後の1時半に、ガイドをしてくれた人の親戚のうちで、ようやく朝?飯。
「このあたりは町から遠いから肉とかは手に入らないので、基本、野菜なんですよ」
奥さんが、そんな風に行って、料理をだしてくれるが、おいしい野菜料理だ。川魚の干物をあげたものもある。
で、カップの中に、生きたカメムシ。なんでも、カボチャの花のスープのニオイ付けにつかうとか。そのままでも食べれますよといたずらっぽくいわれたので、さっそく、口の中にポイ。
舌がしびれた。
前日の夜から、このときまでが、結局、今回のインドネシアのハイライトであったように思う。



インドネシア 再び! Vol.16

2018-01-16 22:15:33 | イベントその他
朝4時過ぎ、田小屋を出発して、村へ帰る。
6時頃に村に到着。ハンターの人たちは仕事があったりするので、そのままプトゥシバウの町へ。僕とノリトと、もうひとり、ハンターの頭をしていた人が、村に残った。で、せっかくなのでと、村の周囲に残った森を案内してくれた。
ちょうど、車道を建設中。むき出しになった土の道がまっすぐにのびている。来年にきたら、きっと舗装されているだろう。そうして便がよくなると、周囲の森は焼かれ、畑にされる・・・。
ただ、周囲の森、一見、それほどすごそうには見えなかった。もう、二次林になっているかのようにさえ思えた。
だから、期待せずに森に入った。
違った。
ボルネオの低地には、泥炭湿地が広がっている。そのため、ブラックウォーターが形成される。ただ、低地の多くは、すでに開発も進んでしまっている。この日、入ったいまだ残された森だった。二次林のように見えたのは、湿地のため、木々があまり生長できないから。おもしろいことに筍根と呼ばれる形態をした、マングローブの気根そっくりの木があったこと。湿地なわけだから、マングローブ的な木があっても、おかしくはないが、ここはかなり内陸部だ。
で、そうした疎林には、林床まで光りが入る。湿度はもちろん十分だ。そのため、林床は、ウツボカズラとランが密生していた。
ウツボカズラパラダイス。
 

インドネシア 再び! Vol.15

2018-01-16 22:12:49 | イベントその他
夕飯を食べ終わる頃から雨が降り始める。
で、再びカヌーへ。
夜の川を座礁しないように進めながら、獲物らしきものがいたら、止まって撃つ・・というわけ。
数回、そうした気配があったけれど、結局獲物は討ち取れず。
夜の9時に、本流脇に最近拓かれた田んぼがあって、その脇に建つ田小屋・・・吹きさらしに近い掘っ立て小屋に、雨宿り。
さっそくたき火。
で、またご飯を炊いている。
そうそう、インドネシアは基本、イスラム教が盛んで、お酒を飲まない(ハンターたちはダヤクの人々なので、キリスト教だったが、休憩=酒や茶というかんじではなかった)。だから、休憩=ご飯になったのかも。で、途中の川に仕掛けておいた刺し網にかかった魚をまた焼いて。
いや、さっきはすんごくおいしかったけど、さすがに2時間前にたらふく食べたし・・・。
この小屋で、雨にぬれた雨具のまま、雑魚寝。結構、眠れる。
夜の3時過ぎに雨が上がる。
と、何人かは、周囲の森に獲物を探しに・・・。
こちらも、虫探しに周囲をうろつく。田んぼのまわりといっても、最近までは森だったところ。案外、いろいろと虫がいる(雨期はあんまり虫がいないようだけども)。不稔だったが、ハチから生えている小さな冬虫夏草もあった。
写真は、この日、見つけたゴキブリたち。


インドネシア 再び! Vol.14

2018-01-15 22:13:51 | イベントその他
湖上の村から戻り、ハンターの一団と一緒によるの森へ行くことになる。鉄砲を担いでカヌーに乗り込んだ集団と一緒に森に覆われた川を遡上していくのは、なんだか盗賊団かゲリラの一団にでも、なったかのよう。

細かな日程をつきあわさないでいったら、夕方になっても、えんえんと細い川を遡上しつづけ、今晩はどうなるのかと、正直不安に。そもそも、この日は朝6時に食事を取っただけで、夕方まで食事にありつけず。
ようやく、暗くなった頃、ジャングルに着岸。さっそく、火をたき始める一団。で、その火で上手に米を炊いて、さらに懐中電灯と銛を片手に持った若者が川の中に入って、コイ科の魚をしとめてきた・・・。

うまい。腹が減っていたこともあるけれど、たき火で焼いた魚をのせたご飯がおなかにしみた。