ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

フィールドワーク in 喜界島2

2017-11-21 20:12:56 | イベントその他
喜界島は奄美の隣に位置しています。
今回は、沖縄から飛行機で奄美へ。そこで2時間待ち合わせの後、20分ほどのフライトで喜界島へ・・・という予定が、いざ、飛行機に乗り込むためのバスに乗車したところで、「欠航になりました」という非情のアナウンス。
えええ?
喜界島の人から心配の電話がかかってきて、あれこれアドバイスをいただきます。
結局、チケットを払い戻して、バスに1時間乗って、名瀬へ。そこで、喜界島行きの船に乗り込むことに。船だと2時間半ほどの道中・・・。
結果、昼の11時に家を出て、喜界島についたのは、夜の10時半。
島だなあと、あらためて思います。
で、島だから。
沖縄にソーメンチャンプルーという料理がありますが、奄美に行くと油そうめんという料理になって、「えっ?野菜とかいろいろ具が入っているよ?」とびっくりしたりします。で、喜界島の油そうめんは、この奄美のものとも違っています。いりこだしを使った、汁の多いあっさり味。これはこれで結構、おいしいです。(写真)

なんだか、生き物が島ごとに亜種になったり、別種になったりする様子と似ています。
やっぱり、喜界島には喜界島ならではの世界があるということ。
今回、嬉しかったのは、島を案内してくれたTさんが、「カタツムリが入っている地層があって」と話をしてくれたこと。実は20数年前、一度だけ喜界島に行ったことがあって、そのとき偶然、化石のカタツムリを一つだけ拾ったのです。喜界島からは、その名もトコヨマイマイという化石カタツムリが知られています。拾ったのはそれだったのですが、以来、もう一度、このカタツムリにで会いたいと思っていました。
教えていただいた場所にいってみると、どうやら昔の砂丘を、造成のために切り崩した崖地です。砂質の崖のある部位に、水平にカタツムリの包含層がつづいていて。
おおお。
今回の調査は、もうひとりの研究者と同行していたのですが、そのかたが、「ゲッチョさんが興奮している」と笑っていました。
はい。興奮しました。
写真は、古砂丘の中のカタツムリ。

次はもう少しじっくり、カタツムリを見に、喜界島に行きたいなあ。

フィールドワーク in 喜界島

2017-11-21 20:04:35 | イベントその他
11月17日~喜界島調査
喜界島に、昔の暮らしの聞き取り調査にいってきました。
それまで、サンゴ礁の平たい島でサトウキビばっかりで・・・と思っていたのですが、かつては田んぼもあって、馬の生産地としても名高くて・・・と、さまざまなお話をうかがいました。
97歳のおじいさんからもお話をうかがうことができました。「あと3年でオリンピックだけど、そのときは100歳だなあ」と言われていましたが、ぜひ、長生きをされていただきたいと思います。

写真は、沖釣りの漁を続けてこられた80過ぎの方のお話をうかがっていたときのもの。僕が手にしているのは、サワラ漁をするときのおとり。サワラそっくりのこの模型を泳がせると、サワラが海面にあがってくるので、そこを銛でつくのだとか。
「サワラ漁、おもしろいよ」とのこと。
島、北端部の集落では、やはり80を越えたおばあさんから、昔の田んぼ作業などについてお話をうかがいました。「これも食べてごらん」とあれこれ、出していただいて恐縮。

写真は、「庭でとれたんだよ」といわれて出された島特有のミカン。本部のカーブチーと同じ品種のよう。島の方も、「なんで、本部半島と喜界島にだけおんなじミカンがあるのか不思議」といっていました。

新刊本のお知らせです

2017-11-21 20:00:48 | イベントその他
新しい本がでました。


ここ数年、追いかけていた地衣類の本です。
地衣類ネットワークのヤマモト先生に師事し、つたないながらも、なんとかかんとか、地衣類事始め・・・のような本を書くことができました。
最初は、地衣類なんて、絵にならないし・・・とも思っていたのですが、これまたやっているうちに、地衣類の絵を描くのがおもしろくなってきました。その成果である、カラーの絵も取り入れられています。
よろしければ手に取ってみてください。