ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

フィールドワ in 徳之島

2017-05-22 22:34:01 | イベントその他
5月18日~徳之島へ
沖縄から徳之島へ行くには、一度鹿児島へ出て、そこから飛行機を乗り換えまた、南下する必要がある・・・。
徳之島では、冬虫夏草の調査と、植物利用の聞き取り調査を行った。徳之島虹の会の方に協力していただき、聞き取り調査は、これまで聞いたことが無かったような話をいくつか教えてもらうことができた。今回は、一対一では無くて、多い場合は10人ほどを相手に聞き取り調査をすることになった。途中から、おじい、おばあが興に乗って、音声多重状態で話しを聞き取ることになり、難儀。でも、うれしそうに、競い合って話をしてくれるおじい、おばあと一緒だったのは楽しかった。


冬虫夏草の方は、まったくペケ。森に入って林床とにらめっこしていて、ふと、何かの気配を感じて視線をあげたら、2メートルほど先に、S字に鎌首をもたげた大きなハブがいた。目が合ったと同時にハブは体勢を変えてするすると斜面を登り始める。つい、カメラを手に追ってみたが、カシの木の根元でハブは停まり、再び首をもたげたと思うと、ファインダー越しにアタックする姿が見えた。アタックが届く距離ではなかったので、威嚇だったわけだけど。これで追跡を中止し、路まで戻るときになって、恐ろしさがこみあげてくる。あれにかまれたら、かなり痛いなというのが、リアルに思い浮かべられる。沖縄島の森で虫草を探すときに、かなり無造作に入り込んでいたけれど、その姿勢をあらためる機会なのかもしれない。
ふー。
さすが徳之島・・・。
宿泊は虹の会の持つ施設に泊まらせてもらった。周囲はサトウキビやジャガイモ畑。散歩をしていたら、あちこちの草に、タイワンツチイナゴがしがみついて死んでいて、なかなかシュール。昆虫病原菌、エントモファガ・グリリか?


フィールドワーク in 多良間島

2017-05-17 22:52:01 | イベントその他
5月6.7日
沖大の卒業生で、多良間出身のカズトと一緒に、多良間の聞き取り調査。カズトのお父さんのつった鰹をごちそうになるなど、カズトファミリーにはすっかりお世話になってしまった。

多良間は17年ぶりぐらいの二度目の訪問。上空から見ると真っ平らな島のように見えるが、島に立ってみると、フクギの並木(写真)や海岸林があって、道路から海が直接見えない。これが、平たい島を台風被害から守る工夫・・・。聞き取りは、なかなか難しかった。昭和30年代のころのくらしを覚えている方に行き会うのも難しいし、覚えていても話せる方(話をしてもいいと思ってくれる方)にあうのはもっと難しい。さらに、タラマフツ(多良間語)で話をしてくださると、こちらの聞き取り能力の欠如が明らかになる。
100歳を越える女性のタラマフツは、ただただ、その音声を耳に受けて終わった。その貴重な、かつ、手に触れられないような思いを、もう少し自分で考えてみたい。


多良間では、もう一つ会いたいものがあった。それが、化石で知られる絶滅カタツムリ、タラママイマイ。聞き取りの合間に、カズトにあちこち、案内をしてもらったが、結局これはかすらなかった。唯一、資料館で、展示されたものをみるのにとどまる(写真)。

連休明けの出来事

2017-05-13 15:54:30 | イベントその他
5月8日
ゼミで昆虫食をやりたいというので、みんなで虫取り。それとは別に、午前中、南部にいってイワサキクサゼミを採ってきた。イワサキクサゼミのから煎りは、なかなか好評。タイワンツチイナゴの素揚げもエビみたい・・・と学生たち。ただし、ゴマダラカミキリ成虫の素揚げは、みんな手を出さない。ゴマダラは、うまくもないし、まずくもないし・・だったが。



5月11日
一ヶ月ぶりぐらいにやんばる。夜からでかけたが、今年はまだ涼しいと思える気温だった。梅雨入りもまだしておらず、森の中には、まだそれほど菌類・菌類していないかんじ。昨年見つけたゴキタケの再調査。2カ所のうち、1カ所は発生を見つけられず。もう一カ所は都合4本の未熟個体を見つけた(写真)。成熟するまではもう少し時間がかかりそう。


子どもの科学・・の今月号に、テントウムシの話を書いた。ムシ博士とあるけれど、まあ、ムシ博士なんかじゃないわけだけど。推しムシなるものも紹介せよという依頼だったので、考えて岩崎卓爾つながりの虫についてちょっと紹介。


ゲッチョ先生の連休紀行

2017-05-11 23:12:26 | イベントその他
5月2日~
GWは南三陸町へ。
昨年秋に、海のビジターセンターが完成したのだけど、ようやく現地に見に行くことができた。東京から仙台まで新幹線。そこからレンタカーで2時間走ると南三陸だ。
ビジターセンターのホールに、1年間取り組んだ生態画が、パネルとなって展示されていた。ちょっと面はゆい・・・。

ビジターセンターの見学を終えて、近所をぶらぶら。歌津の市に、ポストが展示されていた。解説を読むと、津波によって南三陸から流れ出し、なんと西表に漂着しているところが見つかったのだという。

南三陸の民宿では、ギブアップ・・・とうめくほどのごちそうに囲まれた。朝ご飯も海藻づくしで、なんとも幸せ。
東京に戻った晩、ミノルに来てもらって一緒に飲んだ。ミノルが背中に背負ってきてくれたのは、モアの骨格のレプリカ。机の上に、現生のエミューの脚の骨と並べてみる。

翌日は、日帰りで千葉のオフクロの元へ様子伺い。
そんなこんななGWだった。

フィールドワーク in 沖永良部

2017-05-11 23:06:51 | イベントその他
4月27日~
 

沖永良部島での聞き取り調査へ
朝7時にクニマサ産と一緒に那覇港初のフェリーに乗船。2時過ぎに沖永良部島に到着。沖永良部は初めてだ。とりあえず知名町の役場に行き、紹介をしてもらったMさんにご挨拶。翌日からの調査の段取りを行う。
翌日から3日間、Mさんや、島の植物に詳しいNさん、竹細工名人のOさんなどからお話を聞き、さらにあちこち連れ回していただいた。
沖永良部は鍾乳洞も有名。ハードな洞窟煮はいることはできなかったが、少しだけ洞内体験も。沖永良部の田んぼのあったころの話や、ソテツ利用についてあれこれ聞いたが、まだ、聞けていないことが多いに違いない。魚毒植物でも、興味深い使用例を知ることができた。また、機会を見て、行ってみたい。