『ものが語る教室』をあちこちに発送。
本に登場した骨つながり、漂着物つながりの友人・知人や理科教育の仲間に。
日教組の理科部会のメンバーである北海道のジンさんからは、「本をよみつつ、ジョー先生の声が思い出されています。ジョー先生のお葬式にはでていないので、いまだに亡くなられた実感がわきません・・・」という感想メール。かつて、理科部会でお会いした時、僕より一歳年上のジン先生から、本の中に登場する、「ジョー先生といえば、ベルト代わりにスズランテープを巻いていた姿」というエピソードを聞いた(今回のメールにも同じ話が書かれていた)。大阪のシライ先生からは、父の葬式に館山駅に降り立った時、ヤマグチ先生やサイシュ先生に落ちあって・・・という思い出話が寄せられた。ヤマグチ先生は、反原発で名高い物理学者であるし、サイシュ先生は水俣病調査に関わったこれまた名高い生物学者(というより哲学者かもしれないが)で、このお二人が父の葬儀会場で醸し出していた雰囲気とスピーチに、かなり気圧された覚えがある‥‥。
沖大の卒業生からもメール。「授業の話がでてるって、カリンが写メしておくってくれたよ」とミレイ。二人とも、本に出てくる元学生たちだ。
本を書き、出版社から本の入った箱がとどき、その箱を開ける一瞬が、たぶん、とてもうれしいひと時なのだけど、それがすぎると、さあ、次の…というふうに思ってしまう。これから岩波ジュニア新書(『ゲッチョ先生と行く沖縄探検』)と少年写真新聞社の絵本(書名未定、木の実の絵本)がでることになっているけれど、その先に、また、何か形を作ることができればと思ってしまうのだ。