ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

花と魚と・・・

2017-04-25 21:59:19 | イベントその他
4月22~24日
恒例の、月一回の上京。
筑摩新書の編集者と、本の打ち上げ。編集担当のKさんは、高校時代から星野道夫にひかれ、いつかアラスカにいきたい・・・と思っていた話をしてくれる。つながるなあ。
僕は2月から読み始めた1984年をようやく読み終えたところだけれど、これまたKさんも、今年になってから1984年を読んだとのこと。日本酒を飲みつつ、そんな話をあれこれ。
館山では、買い物をして、畑仕事をして。
畑の大根も、海岸のハマダイコンも花盛り。ハマダイコンの花が一番好きな花かもしれない。で、その足下に花をつけていたハマエンドウの花も捨てがたい(写真)。

セイヨウミツバチに交えて、ニッポンヒゲナガハナバチも訪花していた。
沖縄へ帰りがけ、東京で別の出版社の編集の方と面会。子ども向けの本が出せないかとあれこれ。おもしろそうなお話なのだが、これまた、今の時点では、どう形にしていいか、見当がつかない。
帰りの機中では、さっそくあれこれ、妄想にふけるが。


4月25日
ゼミで魚市場へ。もともとは、カイシンが「イカを解剖したい」といったのが始まりだったけれど、市場では一番やすいイカでもコブシメの1っぴき3500円。こりゃだめだ・・・というので、クロダイ丸ごとやらマグロの目玉やらマグロの卵巣などを買い求める結果に。でも、イカもやっぱりほしいよねと、スーパーへ寄り道して、750円のアオリイカを購入。で、なんだかんだで、写真のような料理ができあがった。

よくわかんないけど、大変、おいしかった。

聞き書き in 池間島(宮古)

2017-04-25 21:55:04 | イベントその他
4月19,20日
池間島へ。
池間島のNPOで働くだいちゃん(自森2期生)を頼って、島のお年寄りたちに、昔の暮らしのことを聞く。大正生まれの方からも、少しお話をうかがえた・・・。
池間島は海岸に生えるアダンを様々に利用する文化があった。薪もアダンの枯れ葉だし、おやつもアダンの実。アダンの実はいくつもの分果の集合体だが、池間では、この分果にもツガキという個別の名があり、また分果のつく軸にもバスという名称がある(それぞれ、食用とする)。それだけ利用されてきたことの証だ。
聞き取りの合間、島の料理名人、ゆかりさんのごちそうでお昼。
 
写真は、サメの刺身とサメのフライ。これが、おいしい。
だいちゃんは、この夏に、琉球列島各地からも人を招いてアダンサミットを開きたいと考えている。僕も、多少のお手伝いをするつもり。時期が決定したらまた告知をする予定だが、沖縄方面にちょうど旅行している人がいたら、池間まで足を伸ばしてみたらどうだろうか(アダン料理のワークショップも予定されている)。

北九州へ

2017-04-17 22:46:51 | イベントその他
4月12日~
北九州大のタケカワさんのところへ。
ゼミや授業に参加。学部生も院生もエネルギッシュですごい、すごい。
「授業時間が余って困ったこと無いなあ」というタケカワさんの言葉に脱帽。いや、ほんとに、楽しそうにしかも中身一杯の話しをしている。
ちょうど、北九州博物館では大ドジョウ展もやっていて、見学にいった(写真)。

で、ぎょぶのみなさんが、ぎょぶりに連れて行ってくれた(写真)。

僕も生まれて二回目の魚部スーツ(胴長)を装着・・・。
最終日は、博物館でのドジョウ博士の講演を堪能。でも、めいっぱい予定をつめこむタケカワゼミ流ということで、その前にタケノコ採りも(写真)。

沖縄では新鮮なモウソウチクのタケノコは得がたいので、これはとってもうれしい。帰宅は夜の11時近くだったけどさっそくゆでた。

珍ザトウムシ?

2017-04-08 22:47:00 | イベントその他
4月8日
鳥取大のツルサキ先生からメール
先日、以前奄美に行ったときに見つけて、気になっていた見慣れないザトウムシについてお問い合わせをしたのだけれど、なんと、先生にしてから、もっている標本が2個体しかないという珍ザトウムシなのだそう。名前はテングザトウムシ。

近縁種は台湾にいるけれど、今のところ、琉球列島からは、この仲間は奄美でしか見つかっていないのだそうだ。

魚市場 アゲイン

2017-04-08 22:43:07 | イベントその他
4月4日
ほとんど1年ぶりぐらいに魚市場へ。いつものニーニーは不在だったけど、社長さんがにやりと笑ってくれた。と、てんこもりのトレイが目をひく。カンムリベラがどどんとのっている。加えてフタスジタマガシラ、ヒトスジモチノウオ、ヒブダイ、コクテンサザナミハギ、オジサン、オグロトラギス、ヨコシマクロダイ、ニジハタ・・・合計12匹。これで1500円。安っ。ちょっとまよったが、やっぱり購入。
大学で、カンムリベラのスケッチをする。これだけで時間をくってしまい、残りはとにかくさばくことに。カンムリベラのウロコは、近くで見ると深い緑色でとてもきれい(写真)。

あとで、すこしずつわけて夕飯のおかずにしたが(ほんとうは耳石めあてだったりするわけだが)、フタスジタマガシラは骨が多くて唐揚げにしてもおいしくなかった。オグロトラギスの唐揚げは、普通。ヨコシマクロダイの魚汁はさすがにおいしい。ニジハタのムニエルもいけた。ただ、カンムリベラは最初から食べることをキャンセル。今度、ゼミで解剖実習をしようと、そのまま冷凍することにした。

4月7日
ひさしぶりに久高へ。浜には、「アオ」がきている。
カツオノカンムリの青は、本当にきれいだ(写真)。

そのあと、この日の目的の、久高の植物利用についての聞き取り。前半は昭和30年生まれの方だったが、もう石油も入っていたし・・・と、あまり昔ながらの体験は聞き取れず。ただし、イラブー(ウミヘビ)の燻製作りについての話が興味深い。神人系の方なので、神話や行事ごとの話にふれられがちなのだが、これは、僕の方に聞き取る力が無く残念。海に囲まれた小さな島、久高では海との関わりが深い。だから、聞き取りの中で、話者の方がさらっと、「私たちは水の生き物よ」といわれたことが印象に残った。
後半は、この方のお姉さんにあたる、昭和14年生まれの方に、ウミブドウの収穫作業の合間に話しをうかがった。この年代だと、かまどにどんな焚き物をつかったのかなど、植物利用の話があれこれ聞けた。今年の調査テーマは、久高のように、自然環境が豊かとは言えない島の自然利用。まずは、その第一歩を踏み出せた一日だった。

家に戻ってメールチェック。クニマサさんから、神戸大学のスエツグさんがやんばるのランを2種、新種記載したという記事がでてたよーとメールが入っていた。新聞を買ってみてみると、ツツガタヤツシロラン、ヤンンバルヤツシロランという2種の新種記載されたランのうち、ヤンバル・・のほうの写真には僕の写した写真が使われていた(去年、撮影したもの。僕がこのランの最初の発見者ではないのだけれど、僕が昨年撮影したり、採取したサンプルが、記載に使用された・・というわけ)。

この写真オンチの僕の撮った写真がまがりなりにも紙面にのるんだから、最近のカメラの技術はすごい(写真・沖縄タイムス4月7日号)。