ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

ワークショップ in 神奈川

2017-01-30 23:06:02 | イベントその他
1月28日。
神奈川、風の谷幼稚園へ。風の谷幼稚園卒園者対象科学教室も、気がつけば第4期。その最初の授業で、「骨の学校」。前半は、僕がもっていった骨で、いつものごとく、骨の授業。その後、フライドチキンの骨取り実習を組み込んで、最後はワークショップ。8つの班に、それぞれ別の種類のばらばらの動物の骨を配って、自分たちでならべて、何の動物だかあててごらん・・・というもの。
なんだか奇っ怪な動物が組み上がったり。写真は何の動物だと思いますか?

ウサギの骨です。正解をいうと、子どもたちから「えええ?」という声。ウサギって骨にするとわかんないんだね。
あわせて、イルカの骨を並べる子どもたちの写真も紹介しておこう。

で、最後の最後は、骨を使ったストラップやネックレス作り。今回はゼミの学生もわざわざ2名、沖縄から参加してくれたのがうれしかった。園長先生もうれしがって、学生にレクチャー。ひょっとすると、風の谷で実習とかも実現するかな?
終了後、千葉の実家へ。買い物をして実家へ戻ると夜の9時過ぎ。それから母と夕飯を食べて、少し本を読んで就寝。今回の読書は、途中の本屋で見つけた高橋源一郎『読んじゃいなよ!』第一章の哲学者との対話が、いろいろと考えさせられる。

1月29日。
晴れ。母親が買い物に行くのがしんどいというので、しばらく分の食料買い出し。ついでに地衣類観察を試みる。館山駅からほど近い八幡神社に行くが、ここは地衣は今ひとつ。もどって、今度は実家の樹木をじろじろ。
昼飯を食べてから歩いて駅へ。いつもと違うコースを歩いたら、途中、小さな神社発見。

なんかありそう。ケヤキや岩の上や・・・と目を転じているうちに、一本のモミジを発見。その樹幹に、「あったー!」。ヒメザクロゴケ!うーん、こうした小さい神社にあるんだね。
気をよくして高速バスに乗り込んだら・・・なんと、高速道路が事故で封鎖。3時間も缶詰に。ぎりぎりで、飛行機の時間に間に合った。ふう。

洞窟探検!

2017-01-23 22:44:28 | イベントその他
1月22日。日曜日。
珍しく県内にいる日曜日。しばらく前、コウモリ屋のタムラ君からメール。沖縄島中部でリュウキュウギセルの死に殻を見つけたんだけど・・・というもの。リュウキュウギセルは石灰岩地の、しかも洞窟内に好んで生息するカタツムリ。沖縄島固有種で、ぼくはまだ本部半島で古い死に殻を拾ったことがあるだけ。北部の石灰岩地に生息しているけれど、レア・・・というイメージがあったものなんだけど。
タムラ君のメールを見て、あれこれ調べてみる。沖縄中北部に分布と書かれているものの、具体的な産地としては、大宜味や本部、今帰仁といったあたりの市町村がヒットするばかり。中部の記録は??。また、南部の佐敷町のフィッシャー化石のカタツムリのリストを見直してみたけれど、ここからもリュウキュウギセルはでてこない。んん?結構面白い発見?
てなわけで、タムラ君に現地の案内をお願いした。
案内してもらったのは、町中といっていいほどの環境にある、墓場。裏手が石灰岩の小山になっていて、ここに穴があるんだとか。周囲にはマンションなんかも見えて、なんだか不思議なとりあわせ。墓の中の小道をたどって、穴の入り口から中へ(写真)。

入って5メートルもすすむと、土砂が堆積していて、本当にそこにリュウキュウギセルの殻が落ちていた(写真)。

「博物館の人に話をしたら、この穴、昔は人とかおいてたんじゃないかって」
つまり、風葬の穴だ。
タムラ君、ごくしれっとそんな話をする。で、「あっ、骨。大きいな」なんて、足元をほじほじ。大きすぎるのと、土が硬くて、ごく一部の表面しか出てこずなんだかわからないが、こんな大きな骨は人かなあなんて思う。
「そうだよね」と、これまたあっさりタムラ君。
で、それをまたいで、奥へ。ここにも土砂が堆積していて、カタツムリがころがっている。シュリマイマイやヤマタニシなど、普通のカタツムリも転がっているが、洞外にあるものに比べて、でかい。古い時代のものっぽいのだ。小さなカタツムリもないかなとほじほじしていると、コメツブダワラという種類に加えてゴマガイが(あとでちゃんとみると、クニガミゴマガイだった)。これに燃えて土をいじっていたら、気が付いたら一人。タムラ君は枝状に分かれた別の洞の中へ入り込んでいったよう。なんだか急にこころぼそくなるような。
ともあれ、1時間半以上も洞内で土いじりをしていた。外に出て、今はもうリュウキュウギセルはいないのかなと、岩山の原生のカタツムリを探してみることに。二人して、それぞれ2メートル四方の落ち葉を、これまた1時間以上もかけて、こまこまとかきわけ、小さなカタツムリ探し・・・。おもしろいけど、体がすっかり冷えてしまった。写真は洞くつの外に出ても、ヘルメットとヘッドランプ姿で小さなカタツムリを探すタムラ君。

いやあ、いい休日でした。

美ら島自然学校にてワークショップ

2017-01-23 22:39:33 | イベントその他
1月14日、15日はセンター試験で忙殺
1月21日。ちゅらうみのハナさんとのイベントで、名護市嘉陽の美ら島自然学校へ。ゼミ生も手伝ってくれて、「自然のおもしろさをつたえるために」という講演と、漂着物を使ったワークショップ(写真)。

自由の森時代の教え子と、沖縄大で最初のゼミ生だった元学生が参加者にいてくれて、感謝。講演が始まるまで、少し時間があったので、海岸も散歩した。嘉陽は海の近くまで岩のがけが迫っているのが特徴。あるかな…と思ったら、やっぱり岩の表面には地衣が(写真)。

にらめっこしていたら、「地質ですか?」と声をかけてくる人がいてびっくり。化石好きのおじさんだった。講演は、ハナさんの仕切りがあってなんとかこなせた。ワークショップのほうは、黒い画用紙をおいた画板の上に、漂着物を並べて、「自分なりの絵本の一ページをつくる」というもの。いろんなページが机の上に(写真)。


地衣類 in 名古屋

2017-01-14 21:56:53 | イベントその他
1月7日
名古屋昆虫同好会のマノさんのお招きで名古屋へ。講演をする8日3時に会場に到着すればよいよといわれたのだけど、それに間に合うには前日の6時の飛行機で名古屋へ行くしかなかった・・・。でも、名古屋に泊まるのは初めてなので、なんだか目新しい。駅ビルで味噌カツを買って、夜、ホテルで一人晩酌。
1月8日
午前中は時間があるので、名古屋城まで歩いて行く。結構な人だけど、他の人とは目的が違うので、気づくと誰もいない一角をうろうろ。もちろん、狙いは地衣。ただ、あんまり生えていない。やはり大気汚染の関係だろうか。ハクテンゴケやウメノキゴケのサイズは小さく、護国寺とおんなじかんじ。石垣の方も、アツミダイダイゴケとホシスミイボゴケとモエギトリハダゴケぐらい(でもまあ、石垣にこれくらいあるということではあるのだけれど)。

写真は花崗岩に朱色がきれいだった、アツミダイダイゴケ。
午後からは1時間少し、昆虫同好会の総会で講演。虫好きの人の前で虫屋でない僕のしゃべれることって?と事前に悩んだとおり、なかなか難しい。ただ、この日は一般に解放もされていて、虫屋ではない人も三分の一ほどまじっている。
そのなかに、僕が最初の担任をしたときの教え子のノダダがいて、びっくり。名古屋で仕事をしているのだとか。
終了後は懇談会。愛知学泉大学のヤベ先生とお友達になる。ヤベ先生、カメ屋さんということで、懇談会中、ビールを飲みつつ、ずっとカメの話ばかりしていた・・・さすがだ。
1月9日。
那覇に戻る便が午後なので、午前中はどこに行こうかと考えて、熱田神宮へ。すごい人。ただし、ここでも地衣ウオッチ。うーん、地衣、あんまりない。熱田会館の前の梅にナミガタウメノキゴケがわりとしっかり生えていておもったぐらい。時間があまったので、周囲も散歩。なんだかすごい人の集まる店が。有名ラーメン店なのかな?
そこには入らず、かわりに道ばたの切り株に生えていたウロコダイダイゴケを撮影(写真)



お知らせ 

2017-01-14 17:04:57 | イベントその他
1月8日は名古屋の虫の会に呼ばれて虫の話をすることになっています。
1月21日は美ら海水族館のハナさんと一緒のイベント予定。
1月28日は神奈川の風の谷幼稚園卒園者の自然科学教室です。
2月11日~は、自由の森8期生のマキコの本拠、大阪市全市博物館での骨サミットに参加予定です。
3月11日は地衣類ネットワークのヤマモト先生の観察会に参加予定。
3月15~17日は東京開催の生態学会へ参加です。
3月19日はこれまた自由の森10期生のイッコウの招きで亀岡の里山活動でなんかやることになっています。
あっという間に4月になりそう・・・。