Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

モリッシー London The O2 Arena(2014.11.29)公演観てきました 4

2014-12-12 12:13:41 | Morrissey Live

帰国して1週間以上たっても、感激のあまり脳の一部分に損傷を負ったのか

まったく色々手につかない…のに、日常は進んでいくのでバタバタしっぱなし、

ブログ更新が思うようにできません(泣)。

でもあと何回かかけることにはなりますが、手抜きせず丁寧に公演レポートは

まとめたいな~と思っております。言い訳無用、進めます!!

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“I'm Throwing My Arms Around Paris”“Istanbul”と抒情的な曲が

続き、そして新譜から“Smiler with Knife”が始まりました。

最近ライブで歌う“Asleep”とか、こういう子守唄のような囁き歌声聞くと、丁寧で、

本当にモリッシーは歌がうまいなあと思います。スミス時代は「歌がうまいなあ」なんて

あまり思わなかったけど、初期衝動(&初期ヨーデル感)超えて本当に濃縮された

円熟の魅力がにじみ出てきます…


 

しかし、ただの「歌のうまいおじさんの歌謡ショー」にならないのは、その

「歌いたいこと」の動機づけ、エッセンス、歌詞にあるのだなあ、と聞いていて思いました。

“Smiler with Knife”…刃を潜ませた微笑みの人。聞いていてグサッと刺される

ような凄味を感じました。人を愛し、愛を乞う。そのナイフの一撃のような激しい渇望

の痛みは、深く、深く、この身をえぐり、限界まで達して初めて穏やかな安らぎと変わる…

その時に初めて“You’ll be ok”…とモリッシーは優しく慰めてくれます。。。

 

が、そんな死ぬギリギリまで癒されないのか?と怖くなります。

「セックスと愛は別物」という確信に満ちた歌詞は、スミス時代に“Still ill”


“Does the body rule the mind or the mind rule the body...

I don't know”


と悶絶していたモリッシーとはまったく違う境地にきたのだと思いました。

 

(まったく関係ないですが、昨日AV監督の村西とおる氏のインタビューを読んで

鬼気迫るAVクリエイティブ美学に感動しました。そのインタビューの中で、

「愛とセックスとは別腹だという不条理(それを描くのがAV)」と語っていたので

びっくりしましたよ~。目的や表現方法が違っても、己の美学を信じ、この世の真理に

行きつこうとする人たちの言葉や思いは時にクロスし、またわき目もふらずにそれぞれ

の道に邁進していくのだと思いました)

 

そして“The Bullfighter Dies”が始まる前、にテムズ川沿岸にあるウォーターフロント再開発地域

「ドックランズ」にある、ワッピングについて語ります。

 

When I was a REAL child, I saw a film took place in Wapping.

and I always wanted to live in Wapping.

Well, I don't want to live there now.

 

会場に来る時、川沿いで通ってきて、思い出したのかな。ドックランズ地域は一時は世界最大の

港ロンドン港の貨物上げ下し拠点でしたふが第二次世界大戦後衰退…廃墟だったのが

再開発によりオシャレでヤッピー(死語)な街になりました。上塗り化粧みたいな小奇麗さは

モリッシー嫌いそう。ちなみにここでモリッシーが小さい頃に観たと言っているフィルムは、

1965年から放映されていた子ども向けドラマ、“Orlando”ではないか…な。

モリッシー6歳から小学校低学年の間放映していたらしい。


自伝に出てくるのですが、ドックランド地域が舞台で、騒々しく走り回るイースト・ロンドンの

イキイキとした子どもたちのこと「いいな」と思っていたようです。モリッシーはテレビドラマを、

小さい頃からマニアか、というぐらい観ているようですがその記憶力がすごい。イギリス人に

とってはテレビって重要過ぎる娯楽ではあるけれども、モリッシーは何歳の頃どんなものを観て、

それには誰が出ていて、どんなところに憧れたか…詳細に覚えているのがすごい。そんなもので

憧れた世界観が歌作りのヒントとなって蓄積されてきているのでしょうね。

 

“The Bullfighter Dies”は最近のモリッシーの主張の代表格になっているようですね、

高らかに「ばんざーい、ばんざーい!闘牛士死にやがった~!」

と会場と一緒に歌い上げました。

そして“Trouble Loves Me”が始まるのですが、グスタヴォの

ピアノの前奏の美しいこと美しいこと。しばし、聞き惚れました。


(芸達者リスペクト!で再貼りw↓)


 “So, please fulfill me, somebody kill me”

 

…いちいち切ない歌詞に泣きました。still runinng'round

し続けるしかないと思い知らされる、何も救済などない、

気休めも終わりもない。「いいね!」なんてほんとは言いたくも

ないしない世界。でも、でも、でも、生きていくのはあなたが歌うから、歌って

いるから聞きたいから!!…とあんなに人がいるのに「たったひとりの私と

モリッシー」化して、しつこく思いつめながら…

 

ノッてきたのに出かけなきゃなので、続く。

今日はもう一本書けるかな…

この調子じゃ終わらないwww

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