とうとう11月になってしまいました。
毎年11月の儀式と言えばこのレコードを聴くことですが、
今年は、モンスターが生まれる、ではなく「モンスターが日本に来る11月」ですね。
直前になったきたので恒例の(?)、セトリの傾向と分析をしたいと思います。
過去に、
2012年
来日公演予習用♪南米でモリッシーはこんな曲を演奏した
2016年
モリッシ- 来日 カウントダウン!~【改訂】モリッシーは日本で何を歌うか(9月24日更新)
をやった時は、「何聴いていいかわかんないから参考になった!」「イメージつかめた!」とかなり好評でした。
2023年の今回は、ガチでやります!(っていつもガチだけど)。
今回のツアー名は「40 Years of Morrissey」。
「ザ・スミス楽曲も網羅したデビュー40周年ライブ」って何やるの?スミス曲はどの辺やんの!?と、ほんとによく茶飲み話でライブに行かない人からまで(笑)聞かれます。「ググれ〇ス」なんて私は言いませんよ!親切なので(ていうか自分がやりたいだけ)、ここに10月までの分析をまとめておきたいと思います。
この後11月頭からアジアツアーが始まるので、日本に来るまでにまだ4か所行きますが、だいたいの傾向はつかめるのではないかと!?(もし何か傾向が変わったらアップデートします!)
●2023年モリッシーがライブで演った曲
まずは2023年のライブ30回分のおさらいです。このパーセンテージは全公演数に対して何回やったかの割合です。グラフ黄緑は、スミス曲です。
とにもかくにも、前回のブログでもご紹介したSure Enough, the Telephone Ringsは必ずやっていますね。幻発表未遂レコード収録曲とは言え、これは100パーセントやるでしょう。
その他、
I Wish You Lonely
Irish Blood, English Heart
The Loop
あたりは絶対やるかと。定番曲の中に混ざって、The Loop目立っててすごいですね。 2021年のRiot Festで2009年ぶりにやるまでは、まったくやってなかったのにいきなり定番化。モリッシーのセトリではこういうことが急に起きる。
●10月以降、「40 Years of Morrissey」で演った曲
で、今年の傾向を把握したところで今回のライブツアー40 Years of Morrisseyのセトリを見てみます。10月7日から25日までのアメリカ公演11日程分です。
(こちらも黄緑色はスミス曲。Unloveableはイントロとしてさわりだけ)
以下、このセトリからわかった傾向です。
★このツアーで演った27曲中の16曲は、毎回やる
★先ほどの2023全体ではすごく演っていたのに演らない曲がある
Everyday Is Like Sunday
I'm Throwing My Arms Around Paris
Knockabout World
Jim Jim Falls
を演っていないです。でもこれらは定番曲なので今後普通に入れてくるかも?
★注目曲はDarling, I Hug a Pillow
今まで演っていなかったのに、40 Years of Morrisseyで初めて演って毎回セトリに入れています。声が良いどころの騒ぎではないのでぜひナマで聴きたい!!
Morrissey • Darling, I Hug a Pillow @ Hard Rock Live, Hollywood FL 10/08/33
★注目曲その2はWe Hate It When Our Friends Become Successful
毎回は演っていないけれど、2023年他のライブでは1回しか演っていなかったのに結構入れてきているのがWe Hate It When Our Friends Become Successful。10月22日のニューヨークではなんとしょっぱなこれで、イントロはまさかのUnloveable。ほんの一瞬ですが、Unloveableをライブで歌ったのは、これが初めて!こ、これは泣いちゃいますね。なんでも泣くけど。
MORRISSEY UNLOVEABLE/WE HATE IT WHEN OUR FRIENDS BECOME SUCCESSFUL live 10/22/23 United Palace NYC
★「スミスは何やるの!?」という方へ
Girlfriend in a Coma
Half a Person
How Soon Is Now?
Please, Please, Please Let Me Get What I Want
Stop Me If You Think You've Heard This One Before
は、かなりの高確率で聴けるかと思います!!
★アンコール含めて19~20曲やる
モリッシーはアンコール含めて19~20曲やるケースが多いので、この16固定曲に対して残り3曲を、
We Hate It When Our Friends Become Successful
Our Frank
The Night Pop Dropped
Notre-Dame
Istanbul
Sweet and Tender Hooligan
Are You Sure Hank Done It This Way (Waylon Jenningsのカバー)
I Think I Love You (The Partridge Familyのカバー)
They Can't Take That Away From Me (Fred Astaireのカバー)
You'll Be Gone (Elvis Presley のカバー)
…の中から演ってきた、という傾向が見えます。
カバーも多いですね。これらすべて、アメリカ公演向けなのかアメリカのアーティストです。The Partridge Familyなんて、アメリカのTVドラマで、そこに出てくる音楽バンドですから、、、
かなりの「ご当地サービス」です。アジア公演ではこのカバー枠(?)どうするのかに注目です。香港ではブルース・リー関連をぶっこんでくるのかもしれないけど、日本は…?もうSexy Zoneってことはなさそうw
★★★
で、このラインナップをじーーーっと見ていて思ったのが演っている曲の入ったアルバムのばらけ方です。
下に振り分けて見ました(1992年のJack the Ripperと1993年のThe Loopは、オリジナルアルバムじゃないけど1995年のベストWorld of Morrisseyに入れました)。各アルバムから1、2曲ずつ演っているみたいな感じ。
収録曲の演奏回数のべ数で並べてみました。あんまり意味ないけど、新旧まぜこぜなことがよくわかります。
スミス時代の曲も含めると、実に1983年から発売未遂アルバムはあるとは言え、まさにモリッシーの歌手生活、40年の歴史を網羅していると言えます。
よく見るとSouthpaw GrammarとRingleader of the Tormentorsからはないけど…
そんなわけでまさに40周年気合のラインナップ。40年前から2023年までの時空を飛び越えた、「今」歌手として最高潮のモリッシーの声を堪能するのに予習なんて必要なさそうです(ここまで書いといて、言う~??)
31日に出た、あまりにかっこよすぎる歌手&バンド近影。
あとは来てもらい、舞台に立ってもらい…それでも安心できないけど。とにかく、祈るのみです!