一報は8月22日(火)、昨晩、突然入りました!!
モリッシーが、
メジャーレコード会社とレコード契約
を結び、通算11作目となる
新アルバム“Low in High-School”
(『ロウ・イン・ハイ・スクール』)
を、来たる11月17日にリリース!!
報道協定?があったのか、英Independent紙サイトのこの一報が一番早く、
その後Manchester Evening Newsを始め、あらゆるメディアが報道し始めました。
3年ぶりか…思ったより短いけど本当に長かった。この日を毎日待っていました!
どんなリイシューが出ても、そりゃ買いましたけど、何よりも「モリッシーの新譜」
が聞きたくて聞きたくてたまらなかったし、とにかくほんとにほんとに信じて待ってて
よかったです!出る、その日まで、安心できないけど、ほんとにほんとに嬉しい。
中でも、こちらの時間夜10時過ぎに出た、おなじみ「インスタのジェシーの公式身代わり
発表」がよかったです。他のメンバーアカウント名もタグづけされていて、
あたかもモリッシー親分に出陣の血判押させられた血判状のよう…って思ったら
ボズの名前だけなかったw 単にタグづけ忘れ?
それでは以下、
■リリース形式について
■メジャーレコード会社からのリリースについて
■レーベル名について
■売り文句について
■アルバムタイトルについて
■レコード会社からのコメントについて
…まとめてみました!
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■リリース形式は4種、そろい踏み
“ CD, coloured vinyl and limited edition cassette, as well as digital formats”
とのこと。数々のリイシューに引き続き、労力とお金かかる(泣)けど、嬉しい
悲鳴ですね。限定カセットまで出すんかい!!きーっ、嬉しい(泣)!
これにプラスして「日本盤」を望みたいですね。日本盤レコードもほしいな・・・
「帯」ついたのとか(妄想)。。。
■悲願のメジャーレコード会社契約!そしてレコーディング
今回BMG、どう考えてもどメジャーレコード会社と契約!!
2014年、前作より5年ぶりに“World Peace Is None Of Your Business”を発表後、
ユニヴァーサル(傘下レーベル、ハーヴェスト)と決裂、モリッシーによると
レーベルは彼を「ほとんど殺そうとしてきた」と…。そこまでこじれなくてもいい
じゃないか、またレコード会社なし浪人アーティストに(涙)…とどよーんとしました。
それでも「絶対、メジャーからレコードを出す」道にこだわり続けるのでどうなる
ことかと思いきや、今年2月に
2015年にBMG傘下に入った、オレゴンのメタル・ハードロック系
レーベルRiseレコードのCEO、Craig Ericsonと、BMGロンドンのオフィスで
ツーショット。元気そうでしたが、このジャケットのへちまのような襟…すご。
お、モリッシー!BMGと契約!?新作はRiseから!?ま、まさか
メタル…??し、新鮮すぎるけど、メジャーから出せるならよかろう!…とまで
覚悟しましたが、結果は違いましたねw これは、BMGのオフィスで偶然居合わせ
ツーショットだったのでしょう。
その後、いったいどのレーベルから出すかは、どうなったのかわかりませんでしたが
フランス(ラ・ファブリーク・スタジオ)と、ローマ(エンニオ・モリコーネが所有する
フォーラム・スタジオ)でレコーディングしているというのは、バンドメンバー情報や
風のうわさでわかりました。7月に東京に弾丸ライブに来たボズは、レコーディングを
抜けてきましたし。
プロデューサーのジョー・チッカレリ(過去にはフランク・ザッパやザ・ストロークス、ベック、
ザ・ホワイト・ストライプスを手掛けた)が7月16日に、
「ローマの休日」が終わってパッキングしたとツイートしてたので、レコーディング終わったのか!
とも思いました。でも!そこから1か月ちょいでこんな嬉しいニュースが来るとは思いませんでした。
せいぜい、うまくいって、年明けなのかな~どれでもぜんぜんいいな~くらいに思っていた。
■モリッシーの新レーベル名について
で、今回のアルバムはBMGとモリッシーが新たに立ち上げた“Etienne Records”のパートナーシップに
よるリリースとのことですが、よく考えてみたらこの名前「エティエンヌ(Etienne )」はフランス語名
ですが、英語でいったら「スティーヴン(Stephen, Steven)」ですね。なにげに自分の名前つけてるの
かわいいですね。これら人物名の由来になっている「聖ステファノ」はキリスト教における最初の殉教者、
すなわち信仰のために自らの命を犠牲にする者、天使のような顔をしていたイケメンらしく、モリッシー
は気に入っていそうですね、って余談ですが。
■「時代精神」まで持ちだす売り文句
報道によれば、これはモリッシー側から出した「売り文句」なのだと思いますがこのアルバムを
'Low in High-School captures the zeitgeist of an ever-changing world'
とまで言ってます。訳するとこの新作は「絶え間なく変わる世界の、時代精神をとらえている」
ということでしょうか。
“zeitgeist”=「ツァイトガイスト」とは、もともとドイツ語で「時代精神」の意。
「ある時代の社会・人心に広く行き渡ってその時代を支配し特徴づけている精神」のこと。
いい意味でも悪い意味でも、こういう精神に支配されているのが人間社会ですよね。
こんな大仰で難しい言葉持ってくるなんて…このキャッチを考えたのはあの人しかいませんね。
このアルバム内容は、お気楽ロックアルバムであるはずはなく(当たり前)、
“World Peace Is None Of Your Business”に続く、またはそれ以上に、時代に、社会に、
人々の心にメスを入れた作品ではないかと推察されます。
チッカレリのツイッターによると
こんなクラシックな機材使って「クラシック」(=一流の,最高水準の)なシンガーの
声を録ったりもしているようです。どんだけ鋭く厳しく、それなのに優しく甘い声で
あの切り込みモリッシー節を炸裂させるのでしょう。ほんと待ちきれない。
■アルバムタイトル“Low in High-School”について
さて、気になる新作タイトルですが
“Low in High-School”
ぱっと見て、“Low in~”は「~が足りない」なので直訳すれば「高校不足」ということになるけど、
そこはモリッシー、単に高校が足りないってことではなく、世間の「高等教育で教わるべきもの
=基本的教養」欠如とか、又は逆に、自分の内に「型にはまった教育」がないとか…いろいろ
推察をめぐらすのも楽しや。
※その後ネイティブの友達にどう感じる
か聞いたところ、自分が高校の中で“low”
なことと、“high”なスクールが世の中に
不足している両面を掛けてるのでは!?
との意見をもらいました。なんかわたしの
推察もそれに近い感じ。いわゆる「高校」
=世間の枠組みにのっとったもの の中で
“low”だろーがかんけーねー、って感じが
内包されてますよね。ほんとに“high”なもの
って、なんなんでしょね。
ツイッターで「高校負け組」という解釈を見ました。それはそれだし、確かにスミスの頃から「負け面」
を強く歌ってきたし、「60目前にして…まだ学校のことかい!」ってのは面白いですよね。
でもモリッシーってまったく学校で「負け組」ではなかったし(400メートル走学校代表)、そこだけに
はめ込むのは狭いかな、と個人的には思いました。
自分の立場、気分、何かの欠如…いろんな意味で、“High”スクールとの対義として、“Low”を掛詞として
出してきているのではないかと推察されます。どうせ毎回意味深にしてきているんだし、
自分の受けとりたいようにとっていいことだとは思いますが、ってまだ中味一曲も聞いてないのに
3 wordsのアルバムタイトルだけでこんなに頭使わせるモリッシーも頭使うファンたちもすごい。
■BMGの偉い人からの、モリッシー褒め言葉
今回契約を結んだBMGのエグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデントであるKorda Marshall
はモリッシーとの契約に関して、
「今やモリッシーと比べられるようなアーティストは多くない。
彼は類いまれな才能の持ち主です。彼は並外れていて、教養があって、機知に富んでいて、
優雅、そして何よりも勇敢だ。彼の歌詞、ユーモア、メロディーは多くの世代に影響を与えてきた。
新たな記念碑的とも言えるアルバムの音楽それ自体が物語ってくれる。彼をBMGに迎えること
ができて光栄です!」
と語っているそうでモリッシーの「並外れたすばらしさ」をわかってくれているようですが…
これが最初だけ!にならないことを切に祈ります。
11月17日までは、予断を許さない状況ですがw、引き続きモリッシーニューアルバムリリース
動向はウォッチしていきたいと思います!
11月10日には、ハリウッドボウルでの新譜発売記念ライブ(前々からウワサのあったハリウッド
公演、急遽この名目で仕切り直しの模様)も行われるそうで、そちらのチケットも争奪戦になりそう
です。そのへんの話しはまた別途~。
↓ 前座主演決定のビリー・アイドルさんのツイートより