Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

モリッシーの言う「音楽の力」について(3誌インタビュー掲載より)

2012-06-02 01:30:21 | Morrissey Interview

5月が終わってしまいましたね。

4月からの延長でモリッシーとともに始まり、

明け暮れ、

100万年分くらいの喜びや感激が詰まったこの5月。。。

でも、まったくまだまだモリッシーに明け暮れることはやめません。

てかやめられない。

そしてこのブログやツイッターで出会ったモリッシー仲間の皆さんが

日に日にいろいろな形で「モリ増し」していくのを体感するのが楽しい今日この頃…♪

 

さてこの5月、来日公演後、日本では3冊の雑誌にインタビューが掲載されました。

それぞれのインタビューは、モリッシーの今の思いを率直にひきだしていてくれて

ありがたかったです。

 

共通して見いだされるのは、こんなにみんなから熱狂的にあがめたてまつられる

30年シンガーでありながらも「いち音楽ファン」でもあり続けるモリッシーです。

 

●5月1日発売 rockin'on

「レコード店というのは、ぼくには幼い頃からの、

生涯を通じて関わってきた記憶になるわけで、

ぼくには寺院にも等しいものなんだよ、

そこで跪いて床に口づけしたくなるほどの

神聖なものでもあるんだ。

すべての音楽を見渡して、

すべてに口づけしたくなるという」

 

●5月18日発売 Cross Beat

「何らかの音楽作品を初めて聴いて、

心を奪われた時の気持ちというのは、

決して忘れるものじゃないからね。

もちろん時には記憶からふとこぼれ落ちてしまったり、

ほかのものに心を奪われて興味が薄れることもあるが、

年をとるにつれて、一番最初に好きになった音楽に帰ってくるんだよ。

そして自分を感動させ、情熱をかきたて、生きていることを実感

させてくれた音楽のすべてに対して感謝の気持ちが増す。

絶対に思い入れは消えないんだ」

 

●5月24日発売 HugE

「肌で感じられるものである、というのが大事なんだ。

音を聴くだけじゃない、見て、触れて、手に取り

確かめる。データなんてものが音だとは思えない人間なんだ。

今でも買えるものならレコードを買いたいが、レコード屋自体が

この星の上に一体何軒残っている?みんな消えてしまって。

今はCDを買っている。新しい音も聴くが、昔のものを

買い直すというものが多い」

 

…これらの自分を形作った「音楽」。それを聴くだけでなく見て、触れて、

丸ごと愛してきたモリッシー本人のレコードという「実体」へのこだわりが

よくわかります。

 

今日、かいなってぃーはThe world won't listen

聴きながら歩いていて、

1985年発売のThe boy with the thorn in his side B面だった

「地味な名曲」Rubber ringが始まって、

 

「ああモリッシー、

1985年からゆってること同じじゃん」

 

と思いました。

 

A sad fact widely known

The most impassionate song

To a lonely soul

Is so easily outgrown

But don't forget the songs

That made you smile

And the songs that made you cry

 

みんな知ってる悲しい事実

孤独な魂に響いた、あんなに情熱的だった歌だって

あっさり忘れさられてしまう

だけど君をほほえませた歌を忘れないで

そして君に涙させた歌を

 

…そしてまだまだ続きます。

 

But don't forget the songs

That made you cry

And the songs that saved your life

Yes, you're older now

And you're a clever swine

But they were the only ones who ever stood by you

 

だけど君を涙させた歌を忘れないで

君の命を救ってくれた歌を

ああ、君はいまじゃ大人

ずるがしこくってやなやつ

だけど君の味方だったのは

あの歌たちだけだったじゃないか

Rubber Ring 歌詞-Loveの歌詞

Cross Beatのインタビューによれば

モリッシーにとって音楽は「ずっと一緒に生きてきたし、

すべては実現可能なのだと信じさせてくれた」

ものであり、音楽を通じて「自分らしさに忠実に生きることが

できる」のだとわかり、 「ほかのみんなと同じ必要などなくて、

型を破り、そしてただ自分であればいいのだ」と確信した

まさに「命を救ったもの」だった。

 

Rubber Ringは直訳すると「ゴムの輪っか」ですが

英語では救命用のゴム浮き輪のことです。

そしてモリッシーの大好きな「ビニールレコード」を象徴している

のではないかという意見も昔読んだことがあります。

 

モリッシーの命を救い、それによって今、わたしたちもこんなに救われている、

改めて「音楽、すごい」と思います。

モリッシーの来日公演を観た人はみんな改めてその「すごさ」に覚醒した

5月だったのではないでしょうか。

 

奇しくも今日Twitterで、モリッシー関連RT王はじっこっしーも言っていました

 

音楽が世界を変えられるかは疑問だけど

音楽によって人の人生は変わるし

変える事も出来ると思う、

自分がモリッシーによって人生が変わった様に。

だから音楽を作ってる人も聴いてる人も

少しでもその意識を忘れずに

音楽に向き合い接していく事が

この先も大事なんじゃないのかな。

 

「すごさ」に覚醒してしまい、モリッシーが来る前の自分では

まったくなくなってしまった。

このすごさの思いの反芻だけで生きるのはもったいない。

 

うまくいくかどうかもわからないのですが、

というかもう、それしかないのですが、

わたしの今の目標は、

モリッシーの新譜が日本で発売されて、

彼のレコード・CDを見て、触れて、手に取り確かめること。

少しでも多くのひとがまた「覚醒」させられること。

 

「モリッシーの新曲がリリースされる目途がたっていない」ことに関して、

ちょっとでも言及すると、モリッシーをよくご存知ではない方は一様に

「配信は?」「自主レーベルは?」

と言います。ちゃんと「おとなの実現性」を考えて言ってくれているのです。

 

でも、モリッシーがなぜ、メジャーレーベル、もしくは

それに準ずる販路でないと売りたくないのか、

「実体」にこだわるのか…

ファンの皆さんなら、よ~くおわかりだと思います。

Cross Beatのインタビューでもそのあたりのことは

ちゃんと答えてくれている。

モリッシーは「もうあきらめッシー」なことも言っていますが

絶対あきらめてないと思う。

ファンを頼りにしていると思う。 妄想だけど、ほんと。←どっちだ

 

「実体」に触れるためにならなんでもしようと思います。

そういう気持ちに賛同してくれるひとやアイディアのあるひとは

いつでもいいので教えてください。

どっかに殴り書きでもいい、

なんでもいい、

教えてください。

いっしょにどうにかできたらいい。

 

"There're words, and there're 'actions'.

Which one of you...prove it!"

 

 ↑ モリッシーの恵比寿公演での発破。(Akiさんありがとう、聞き直した♪)