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Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

モリッシー ニューアルバム “Low in High-School” 発売決定大ニュース!

2017-08-23 14:01:47 | Morrissey News

一報は8月22日(火)、昨晩、突然入りました!!

モリッシーが、

メジャーレコード会社とレコード契約

を結び、通算11作目となる

新アルバム“Low in High-School”

(『ロウ・イン・ハイ・スクール』)

を、来たる11月17日にリリース!!


報道協定?があったのか、英Independent紙サイトのこの一報が一番早く、

その後Manchester Evening Newsを始め、あらゆるメディアが報道し始めました。

3年ぶりか…思ったより短いけど本当に長かった。この日を毎日待っていました!

どんなリイシューが出ても、そりゃ買いましたけど、何よりも「モリッシーの新譜」

が聞きたくて聞きたくてたまらなかったし、とにかくほんとにほんとに信じて待ってて

よかったです!出る、その日まで、安心できないけど、ほんとにほんとに嬉しい。

 

中でも、こちらの時間夜10時過ぎに出た、おなじみ「インスタのジェシーの公式身代わり

発表」がよかったです。他のメンバーアカウント名もタグづけされていて、

あたかもモリッシー親分に出陣の血判押させられた血判状のよう…って思ったら

ボズの名前だけなかったw 単にタグづけ忘れ?


 

それでは以下、

 

■リリース形式について

■メジャーレコード会社からのリリースについて

■レーベル名について

■売り文句について

■アルバムタイトルについて

■レコード会社からのコメントについて

 

…まとめてみました!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

■リリース形式は4種、そろい踏み

 

“ CD, coloured vinyl and limited edition cassette, as well as digital formats”

とのこと。数々のリイシューに引き続き、労力とお金かかる(泣)けど、嬉しい

悲鳴ですね。限定カセットまで出すんかい!!きーっ、嬉しい(泣)!

これにプラスして「日本盤」を望みたいですね。日本盤レコードもほしいな・・・

「帯」ついたのとか(妄想)。。。

 

■悲願のメジャーレコード会社契約!そしてレコーディング

 

今回BMG、どう考えてもどメジャーレコード会社と契約!!

2014年、前作より5年ぶりに“World Peace Is None Of Your Business”を発表後、

ユニヴァーサル(傘下レーベル、ハーヴェスト)と決裂、モリッシーによると

レーベルは彼を「ほとんど殺そうとしてきた」と…。そこまでこじれなくてもいい

じゃないか、またレコード会社なし浪人アーティストに(涙)…とどよーんとしました。

それでも「絶対、メジャーからレコードを出す」道にこだわり続けるのでどうなる

ことかと思いきや、今年2月に

 

2015年にBMG傘下に入った、オレゴンのメタル・ハードロック系

レーベルRiseレコードのCEO、Craig Ericsonと、BMGロンドンのオフィスで

ツーショット。元気そうでしたが、このジャケットのへちまのような襟…すご。


お、モリッシー!BMGと契約!?新作はRiseから!?ま、まさか

メタル…??し、新鮮すぎるけど、メジャーから出せるならよかろう!…とまで

覚悟しましたが、結果は違いましたねw これは、BMGのオフィスで偶然居合わせ

ツーショットだったのでしょう。 

 

その後、いったいどのレーベルから出すかは、どうなったのかわかりませんでしたが

フランス(ラ・ファブリーク・スタジオ)と、ローマ(エンニオ・モリコーネが所有する

フォーラム・スタジオ)でレコーディングしているというのは、バンドメンバー情報や

風のうわさでわかりました。7月に東京に弾丸ライブに来たボズは、レコーディングを

抜けてきましたし。

 

プロデューサーのジョー・チッカレリ(過去にはフランク・ザッパやザ・ストロークス、ベック、

ザ・ホワイト・ストライプスを手掛けた)が7月16日に、

 

「ローマの休日」が終わってパッキングしたとツイートしてたので、レコーディング終わったのか!

とも思いました。でも!そこから1か月ちょいでこんな嬉しいニュースが来るとは思いませんでした。

せいぜい、うまくいって、年明けなのかな~どれでもぜんぜんいいな~くらいに思っていた。

 

■モリッシーの新レーベル名について

 

で、今回のアルバムはBMGとモリッシーが新たに立ち上げた“Etienne Records”のパートナーシップに

よるリリースとのことですが、よく考えてみたらこの名前「エティエンヌ(Etienne )」はフランス語名

ですが、英語でいったら「スティーヴン(Stephen, Steven)」ですね。なにげに自分の名前つけてるの

かわいいですね。これら人物名の由来になっている「聖ステファノ」はキリスト教における最初の殉教者、

すなわち信仰のために自らの命を犠牲にする者、天使のような顔をしていたイケメンらしく、モリッシー

は気に入っていそうですね、って余談ですが。

 

■「時代精神」まで持ちだす売り文句

 

報道によれば、これはモリッシー側から出した「売り文句」なのだと思いますがこのアルバムを

 'Low in High-School captures the zeitgeist of an ever-changing world'

とまで言ってます。訳するとこの新作は「絶え間なく変わる世界の、時代精神をとらえている」

ということでしょうか。

 

“zeitgeist”=「ツァイトガイスト」とは、もともとドイツ語で「時代精神」の意。

「ある時代の社会・人心に広く行き渡ってその時代を支配し特徴づけている精神」のこと。

いい意味でも悪い意味でも、こういう精神に支配されているのが人間社会ですよね。


こんな大仰で難しい言葉持ってくるなんて…このキャッチを考えたのはあの人しかいませんね。

このアルバム内容は、お気楽ロックアルバムであるはずはなく(当たり前)、

“World Peace Is None Of Your Business”に続く、またはそれ以上に、時代に、社会に、

人々の心にメスを入れた作品ではないかと推察されます。


チッカレリのツイッターによると

こんなクラシックな機材使って「クラシック」(=一流の,最高水準の)シンガーの

声を録ったりもしているようです。どんだけ鋭く厳しく、それなのに優しく甘い声で

あの切り込みモリッシー節を炸裂させるのでしょう。ほんと待ちきれない。

 

■アルバムタイトル“Low in High-School”について

 

さて、気になる新作タイトルですが

 

“Low in High-School”

 

ぱっと見て、“Low in~”は「~が足りない」なので直訳すれば「高校不足」ということになるけど、

そこはモリッシー、単に高校が足りないってことではなく、世間の「高等教育で教わるべきもの

=基本的教養」欠如とか、又は逆に、自分の内に「型にはまった教育」がないとか…いろいろ

推察をめぐらすのも楽しや。


※その後ネイティブの友達にどう感じる

か聞いたところ、自分が高校の中で“low”

なことと、“high”なスクールが世の中に

不足している両面を掛けてるのでは!?

との意見をもらいました。なんかわたしの

推察もそれに近い感じ。いわゆる「高校」

=世間の枠組みにのっとったもの  の中で

“low”だろーがかんけーねー、って感じが

内包されてますよね。ほんとに“high”なもの

って、なんなんでしょね。


 

ツイッターで「高校負け組」という解釈を見ました。それはそれだし、確かにスミスの頃から「負け面」

を強く歌ってきたし、「60目前にして…まだ学校のことかい!」ってのは面白いですよね。

でもモリッシーってまったく学校で「負け組」ではなかったし(400メートル走学校代表)、そこだけに

はめ込むのは狭いかな、と個人的には思いました。

 

自分の立場、気分、何かの欠如…いろんな意味で、“High”スクールとの対義として、“Low”を掛詞として

出してきているのではないかと推察されます。どうせ毎回意味深にしてきているんだし、

自分の受けとりたいようにとっていいことだとは思いますが、ってまだ中味一曲も聞いてないのに

3 wordsのアルバムタイトルだけでこんなに頭使わせるモリッシーも頭使うファンたちもすごい。

 

■BMGの偉い人からの、モリッシー褒め言葉

 

今回契約を結んだBMGのエグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデントであるKorda Marshall 

はモリッシーとの契約に関して、

 

「今やモリッシーと比べられるようなアーティストは多くない。

彼は類いまれな才能の持ち主です。彼は並外れていて、教養があって、機知に富んでいて、

優雅、そして何よりも勇敢だ。彼の歌詞、ユーモア、メロディーは多くの世代に影響を与えてきた。

新たな記念碑的とも言えるアルバムの音楽それ自体が物語ってくれる。彼をBMGに迎えること

ができて光栄です!」

 

と語っているそうでモリッシーの「並外れたすばらしさ」をわかってくれているようですが…

これが最初だけ!にならないことを切に祈ります。


11月17日までは、予断を許さない状況ですがw、引き続きモリッシーニューアルバムリリース

動向はウォッチしていきたいと思います!

 

11月10日には、ハリウッドボウルでの新譜発売記念ライブ(前々からウワサのあったハリウッド

公演、急遽この名目で仕切り直しの模様)も行われるそうで、そちらのチケットも争奪戦になりそう

です。そのへんの話しはまた別途~。

 

↓ 前座主演決定のビリー・アイドルさんのツイートより

 


2017・レコードストアデイ The Smiths “The Boy With The Thorn In His Side”リリース

2017-04-27 17:58:02 | Morrissey News

4月22日は、レコードストアデイでした。毎年何かしら目あてのレコード

を買いに行きますが、今回は特別でした。


スミスの “The Boy With The Thorn In His Side”の、

未発表デモバージョン7インチシングルがリリースされたからです。


まあ、控え目に言って、レコードストアデイのオープン直後のレコ屋は

「戦場」でしたが、無事手に入れられてうれしかったです。

 

★出遅れた皆さん、先ほどタワーレコード渋谷店、入荷されたそうです

(2017年4月27日13時26時現在)。

 

このレコードですが、昨年11月、発売が報じられた当初は、

スリーブにこの写真が使われる予定でした↓


調べたところこの写真、イギリスの名優Albert Finneyが、24歳の頃、

ロンドンの舞台で“Billy Liar”演じた時のですね。竹のキューでビリヤードしてるとこ。

雑誌“Life”掲載のやつぽいです。いかにもモリッシーが好きそうだったけど、

 

ふたを開けたら

こちらに変更になってましたね。

これは、レコードの裏面にもあるように、セシル・ビートンが

撮ったもの。「茨」オリジナルのカポーティーの写真もそうでした。ここでつなげたのか!

さっきのも好きだと思ったら、もっとモリッシーが

好きなエッセンスが入った写真になっていました

 

ちなみに、同じ1961年6月に、セシル・ビートンが撮ったと思われる

フィニーの写真見つけました。たぶんそう、ストライプのシャツが同じ。

© Cecil Beaton Studio Archive, Sotheby's London

 

若フィニー、なんとな~く、雰囲気が若き日のモリッシーに似ていませんかね。

 

なんか円熟バージョン比べても…(眉毛がポイントか?)

 

モリッシーにとっては同郷のマンチェスター・サルフォードの生んだ

世界的なスター。憧れの存在でもあるのでしょうか。

フィニーは子供の頃、勉強はできたのに宿題をぶっちぎって

たらできなくなり、そのままでは堕ちていくところを俳優を目指して

抜けだしたそうです(かなりはしょったおいたちw)。

同じく「ここを抜け出すには歌しかない」と心に決めた誰かの

希望の星だったのかも。

 

ロンドンの美術館ナショナル・ギャラリーの別館であり、ポートレイト

専門館「ナショナル・ポートレイト・ギャラリー」では、

同じくビートンの撮ったこのポートレイトが見られるそう。

ロンドンに次に行く時には絶対見に行こうと思います。

© Cecil Beaton Studio Archive, Sotheby's London

 

 

肝心の今回のデモ・バージョン、若き日のモリッシーの透明感あふれる

声が聞けます。今の円熟味もいいけど、この時のキラキラと捩じれがいまも

“in his side”にあるのがわかって感慨深いです。


The Boy With The Thorn In His Side (Demo Mix)

 

B面のRubber Ringも。

「君を微笑ませ、そして泣かせた歌を忘れないで」

Rubber Ring (Early Drone Studios Version)

 

スミスのシングルと言えば、盤面のエッチングですが、今回

"Trump Will Kill America" 

とありました。


これ、ほんとにモリッシーが書いたんですかね。

直接的すぎて、なんかぽくないです。

ちなみにオリジナルの“The Boy With The Thorn In His Side”

は何だったかなと思って見たら


A面は“ARTY BLOODY FARTY”(クソくだらない芸術家かぶれ)

…意味わかんないですよね。でもこの意味わかんなさ、

思わせぶりこそが、「モリッシーのスミスのエッチング」

なんですよね。

(↓見えんけども)

 

 

B面は“IS THAT CLEVER...JM”("Rubber Ring"の歌詞からで、元々は

ワイルドの「真面目が肝心」の台詞)

…また意味わかんないですよね。「ひらめき」なんだと思う。

“JM”は、ジョニー・マーのこと。

きっとモリッシーがなんかジョニーの口調だかおちょくって

「それはケンメイではないな・・・byジョニーwww」とか

「伝わりにくい物まね」的なラインで入れたんだと思う(妄想)。

そんなわけで、

「トランプがアメリカをぶっ殺す」

なんて、意味がわかりやすすぎる…いかにもモリッシーが言いそうなことすぎる…

自分でこれを、彫り彫りさせると思えないんですよね。

もっとねじれてんですよ、“The Boy With The Thorn In His Side”だし。

そもそもこんなとこ彫らなくても、めっちゃライブで言いますしね。

 

ワーナーの人たちが「これにしよう!」とか会議で多数決で決めてたら

笑える。モリッシーも「まあ、いいんじゃね、ほんとだし。これ、

オリジナルシングルじゃないし、whatever」とかねw


ちなみに今回のレコードストアデイの売上ランキングでは、

シングル部門で2位になったようです(1位はボウイの“No Plan”)。

今回はお祭り的に楽しいし、音源も良くってすごくよかったですけど、

モリッシー名義の「新譜」が喉から手が出るほどほしい、と改めて思いました。

新マネージメントとも契約したようですし、今後に期待。


モリッシー一家の仁義〜グスタボ、病に倒れ公演キャンセル

2016-11-18 10:41:20 | Morrissey News
ブログがアプリで書けると知り、
初投稿です。これは気軽。

モリッシーが、バンドメンバーのグスタボが楽屋で倒れたために11月14日に予定されていたアメリカ・コロラド州ボルダーの公演をキャンセルしたとのニュースが。

こちらの公演はソールド・アウトだったとのこと、開演予定時間の15分前に
もしかしたら今日はやれないかも、とそしてその後20分ほど後に正式なキャンセルが告げられたとのことで、会場にいらした皆様の失望やいくばくかと…。

けれども、モリッシー自らステージに立ち、状況を「説明」したということに、その場の皆様はなんてスペシャルなものを見たのだ!!とも思いました。プロモーターでなく、御大自ら。しかもモリッシーって、自分の中味を直接的に外に出すことは多いけど、なかなか自分の外の物事を「説明」なんてしないから…

説明しているモリッシー。
うしろのジャンヌもさらに悲しそう。



モリッシーはステージ上でお客様に、グスタボが倒れたことを説明。

「私たちの良き友グスタボが倒れた。今、ここの地元の病院にいます。彼に何が起きたか不明。でも、私たちは家族なんで、彼と共にある。彼に何が起きたかわかるまで、動けません。そんなわけで、遅れてます。待つしかできませんので。もう少し楽屋で待ってみて、何が起きてるのか様子みる。なんか魔法の治療できるかどうか」

ひーっ。「家族」となーー!
まさにモリッシー一家の親分。
モリッシー一家の仁義きってらっしゃる。まさにギャングロード!!
とかっこよくてしびれました。

グスタボは、「バンドのキーボーディスト」と一部報道されていますが、それ、軽い。
キーボードどころか、トランペット、Qコード、フラメンコギター、アコーディオン、ディジュリドゥ(かまどで米たくやつみたいなのよ長いのw)、、、
そして…



ヨンカリヘタイムまで持ってる。
いまや、「ライブ」に欠かせない人物であることは間違いないですが、そういった運営や、演出を超えて「家族だから」という説明にじーんときました。

思えばモリッシーのバッグバンドは、キャリアの長いボズとその他皆さん、みたいな扱いもされること多く、モリッシーは別格で雇われてる人感も多々ありましたが、モリッシーからしたら「一家」の一員としてかけがえのないメンバーと認識しているのですね。

メンバーのバンド歴を見つけました。


てか、これ2012年から入ったグスたんはいなかったw
でもボズは1991年からだから、はやくも25年!!
ジェシー2005年からだから、11年!
マットでさえ2007年からだから、9年!
(あ、マンド忘れてた、彼は2014年から)

もうこれは、みなさん、単なるバックメンバーではないですね。固定。モリッシー含めた「バンド」のひとり。先日ブログで紹介したライブ映像見てると、モリッシーを支える正倉院の高床のようなバンドクオリティーを感じます(モリッシーは宝物かw)。今のバンドの出す、塊みたいなうねりが大好きです!個別プレイヤーというより、やっぱり一家の一本一本の柱プレイヤーという感じがします。具体的にいうと、What she saidもHow soon is now?も、いまのバンドバージョンが好き。スミス、ごめんよ。もうあの坂道を転げ落ちるようなワッシセに慣れてしまって、戻れないの。一緒に転げ落ちたいの!!ハウスーンの銅鑼で砕け散りたいの!!

…一方、グスたんは…

つらいだろうに、病院から、病に倒れたお詫びメッセージを。
最後の「Viva Moz」に泣きそうになりました。このメッセージも紹介したかったけど新幹線がついてしまうー、時間あったら補足します。


はやく、治りますように…ヨンカリヘ。

イギリスのEU離脱とモリッシー

2016-07-01 22:43:19 | Morrissey News

6月23日、イギリスにおいてEU離脱是非を問う国民投票が実施。

開票の結果、残留支持が16,141,241票(約48%)、離脱支持が

17,410,742票(約52%)であり、離脱支持側が僅差で勝利。

そのある意味フェイント!!な結果は、英国の将来を不透明にし、

ヨーロッパの安定を揺るがし、世界経済へも大きな影響を与える…と

全世界にセンセーションを巻き起こしました。

多くのイギリスの著名人やミュージシャンたちもこの結果に反応、

もともと「残留派」だったジョニー・マーはこうツイートしています。

 

「多数派ってものが自分たちのやってることが

なんなんだか分かってるわきゃないだろが!

そんなもんなんだから、多数派ではない我々が

団結してく意味があるんだ!」

 

…力強い言葉ですね。マーさん、かっこいい。

 

てなると、イギリス人も世界中のファンも「モリッシーはなんて

言うんだろ!?」と気になりますよね。

 

実はモリッシーは1992年にリリースした“Your Arsenal”収録の

“National Front Disco"で、イギリス社会の問題を「移民」

増加にあるとする政治団体英国国民戦線の活動になんでもない

ふつーのイギリスのヤングが身を投じていく様を歌っていました。


日々の社会問題にあえぐふつーの層のひとりの行動で風が吹く、

大きなうねりになっていく・・・EU拡大に従いイギリスの移民数が上昇し、

労働市場ではイギリス国民と移民との間に「食い合い」が起き、

公的サービスの受け容れも不十分、そして政治家はこの移民問題

をうまくさばけず、ふつーの国民に負荷がかかり不満を増大させていく・・・

そんな来たるべき未来を予言していたかのようです。

 

David, the wind blows,

The wind blows

Bits of your life away.

Your friends all say,

"Where is our boy?

Ah, we've lost our boy".

But they should know,

Where you've gone,

Because again and again you've explained

That you're going to . . .

Oh, oh, oh, going to . . .

Yeah, yeah, yeah,

"England for the English",

"England for the English"

 

デヴィッド、風が吹いたぞ

風が吹いたんだ

君の人生は吹き飛ばされ

友達はみんな言う

「俺らの知ってるあいつはどこ行った?

ああ、いなくなっちまった」

でも彼らは知ってるべきだよね

君がどこに行っちゃったのか

だって何度も何度も君は話してくれたよね

君がどこに行こうとしているか

どこに行きたいのか、ああ、ああ、

そうさ、そうさ、そうさ、

「イギリス人のためのイギリス」

「イギリス人のためのイギリス」

 

…そして、今回別の意味で風が吹いてしまった人も。


別のデヴィッドさん↓

離脱票が多数となったことを受けて24日、これまでEU残留を訴えてきた

キャメロン首相は辞意を表明。

 

29日、労働党のケリー・マッカーシー議員が、キャメロン首相の気分は自分のお気に入りの

“I know it’'s over ”聞いてさらに自分を滅入らせたいのではないかとまたもや

スミスの曲名を引用して揶揄。

そう、このケリーマッカーシー議員、かつても国会で首相に「スミス質問」したあのお方です。

(参照:「モリッシーが嫌いな男」

(ご自身こそ、ジョイ・ディヴィジョンやキャバレー・ヴォルテールなども好きな、音楽好き!)


「労働党に関して言えば、“ There is a Light and it Never Goes Out”ですけど」

と続けると、キャメロンたん、言わなきゃいいのにこう言ってしまいました。


「言っとくけど、“ There is a Light”は心中の歌だかんね。

確か歌詞は、『もしダブルデッカーバスがぶつかってきても…君のそばにいるよかいい

方法はない』( if a double decker bus crashes into us, there’s no finer way 

than by your side)…だったかあってるよね…!?」

 

 

ぶぶ~~~~~~~~っ

 

マーさんいつものゆったげて!!


「デヴィッド・キャメロン。

スミスを好きって言うのやめろ。

おまえはスミスなんて好きじゃない。

スミスが好きなことを禁ずる」

 

「すっ、すきだもん!!サルフォード・ラッズ・クラブにも2度も

行ったんだもん!!僕の一日を素晴らしい日にしてくれた、

本当にありがとう!There is a light that never goes

out!!」←ほんとにこん時もこう言ったそう、歌詞うろ覚えなくせにw

 

…さて、モリッシーさんに戻ります。

モリッシー、イギリスのEU離脱に対してコメント出すかな、

こういう時こそ出さないんだよな、とか思っていました。

23日後も、関係のない自分の自伝まだ売れてるよコメント

など出していましたが、今日(コメント日付は6月30日)新たに、

「今週のイギリスの政治」

というコメントが!!やっとEU離脱コメントキターっと思ったら…

 

 

…キャメロン首相のスミスいいまつがい恥画像晒しでした。。。

http://parliamentlive.tv/event/index/24e95f20-d70d-40dd-9049-8a3b8cee2256?in=13:49:14&out=13:50:32

 

なんて意地の悪い、素敵なモリッシー!

 

最初のこちら↓は

http://parliamentlive.tv/event/index/24e95f20-d70d-40dd-9049-8a3b8cee2256?in=13:41:10&out=13:41:32

キャメロンさんはゴキゲンでわざと僕のお気に入りのバンドの歌詞をもじって引用して」とか言って

“let’s meet at the cemetery gates”と言ってます(こちらはもちろん “So I meet you at the cemetry gates.”)

モリッシー、この映像もさらしてる、ってことはもちろん歌詞勝手に変えるなや!!ということなのでしょう。

 

(きっとあの人だって黙ってるわけない!!(もういないけど))

 

モリッシーから言わせれば、今回のイギリスのEU離脱騒ぎ、表面的な問題は移民の

増加にされてますけど、結局首相であるお前が、政治家が、ちゃんとやってないから

だろうがアホどもめ、何を今さら・・・という制裁?みたいなメッセージなんだと思います。

 

なにか、だらだら「EU離脱に際してうんぬんかんぬん」と語られるより、そして

「EU離脱」におさまらない、イギリスという母国に対する怒りを、憂いを、諦念を、

強く感じました。

 

だからモリッシーは、今までも歌ってきたし、これからも歌うんだと思います。

そこは何があろうと絶対変わらず。


England is mine and it owes me a living... 

 

 

 

 


It's the 57th birthday of Morrissey, the greatest singer

2016-05-22 22:10:08 | Morrissey News

今年も5月22日がやってまいりました。


モリッシー、

お誕生日おめでとうございます!

57になろうと、現役のまま、「モリッシーなう」の記録を

書き替えていくモリッシーには畏敬の念しかないファン

の私なのですが、自身は以前こう言ってました。

 

「自分の年ってものに影響を受けるべきではない。

年なんて言わば靴のサイズみたいなもの。

何歳だからどう生きるべきか、なんて決まるもんじゃない。

いくつであろうと関係なく、すばらしい奴はいるし、つまらない

奴もいる」

 

彼にとっては、年齢はただの数字。やりたいことをやるのに

年など関係ないのでしょう。そもそも、


「ベッドに横たわると、生きるってこととか死ぬってこととか

考えてる。でもどっちも、特にいいもんだと思わね」


と、言ってる人ですし。生きてようが年とろうが死んでようが状態は

問わず、あるがままおのれに忠実にいるだけ、ということ

なのでしょうね。


そんなモリッシーの、ロスの空港での近影(2016年5月10日)↓

「ラッセル・ブランドの猫の名前がモリッシーなの、光栄ですか!?」

と聞かれて深くうなずくモリッシー。とても顔色も良く機嫌もいいので

安心しました(でも、今さらなんでこの質問・・・)。

See How Morrissey Reacts To Russell Brand Naming His Cat After Him

 

さて本日はモリッシ-の誕生日ということで、昔のモリッシー本、スミス本などを

あさっており、はて、モリッシーは「57」までキャリアを続けるつもり

あったんだろうか?と思って、関連する言葉を探してみました。


「20年後にはどうなると思ってますか?」

と聞かれ、1984年9月のインタビューではこう答えています。


「どっかで風変りな陶芸でもして、穏やかに暮らしてるだろう。

音楽の仕事はやめてしまい、友だち相手に小さな古本屋を

営んでるかもしれないな」


※(参考画像) 穏やかな陶芸家イメージ

 

実際のモリッシー20年後。「穏やかな陶芸家」どころか↓


…めっちゃ攻めてた。

「物々しい武闘派 2004」


そしてさっきのインタビューから30年たってもなお…

 

・・・攻めっぱなし。 

 

やってることも30年前とそんな変わらず。

 

体型は変わったけど、円熟の凄味を増した。。。


そして、1988年には

「55歳で音楽をやめちゃうんですか?寂しくないですか!?」

と聞かれこんなことも言ってます。

 

「植毛して、靴を左右履き間違えてまでステージに立ちたくない、

老いぼれロック爺さんは、見る人をほんとにギョッとさせるんだよね。

スタジオて死にかけた体ををひきずって車いすにたどりついて

ボーカルの歌入れするとかまっぴらごめんだ」

 

(だ、だれのことを想定して言ってるんだ、モリッシー!)

いやいや、55過ぎてもこんなに足腰強そうだから大丈夫。

 

髪も…

たぶん大丈夫。


とにかく、モリッシーには、30年前にも20年前にも想像

しなかった未来が待っていた。待っていたというか

ふつーにたどり着いたというか。

(私も32年もファンでい続け「られる」とは思ってもみなかった)


そして今思えるのは、未来というのは、「いま」生きているという

すごい奇跡とラッキーの連続と積み重ねの結果であると

いうこと。モリッシーがなんで好きかというと、「元スミス」だ

とか、もうお金もある「スター」だとか、過去にも地位にも何にも

よりかからず、「いま」を粛々と重ねていく現在進行形の歌手で

あるから!

He is Morrissey.

で、あると同時に、

He has been being Morrissey for 57 years.

なところが、一番好きです。

 

上世代アーティストや同世代アーティストの訃報が続きます。

とても寂しいことで、不安にもなるけれど、今年も誕生日でまた、

モリッシーと同じ時間を生きている幸せを、かみしめることが

できました。

あんなに元気なんだから、新曲やツアーやら、待ってますよ!

(とりあえず、他のこととかご意見番用事とかもいいけど、

歌ってください…)

本当に、57歳おめでとう!!