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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

AKB48本体の握手会人気は「支店」の3分の2、乃木坂の7分の1、生駒里奈が苦しむ「兼任」効果 [14Jan16]

2016-01-14 19:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

星野みなみ主演のミニドラマが1月もオンエア!
毎週月曜~金曜 24 : 30 ~ 25 : 00 [CS] スペースシャワーTV プラス『アイドルヒッツ』。この30分番組内で、星野みなみ主演の STATION ID『あたし、本と旅する』が、毎回、30秒分ずつオンエア。1月は、4日(月)第15話から29日(金)第34話まで、途切れず放送される予定。第35話以降は2月。全46話。
(1月今後の放送予定)
11(月)#20、12(火)#21、13(水)#22、14(木)#23、15(金)#24
18(月)#25、19(火)#26、20(水)#27、21(木)#28、22(金)#29
25(月)#30、26(火)#31、27(水)#32、28(木)#33、29(金)#34
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01月17日(日) 24 : 10 ~ [地デ] NHK総合『MUSIC JAPAN』。乃木坂46が「ポピパッパパー」を披露。

01月18日(月)12:00~01月22日(金)18:00 乃木坂MV集『ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~』DVD/BDの完全生産限定盤&初回仕様限定盤に付けられた特典である「プレミアムイベントB」と「プレミアムグッズB」への応募受付。当選発表は01月27日(水)18:00以降。乃木坂公式サイトの関連記事

01月20日(水) 乃木坂46出演ドラマ『初森ベマーズ』のBlu-ray/DVD BOX が発売開始。3月10日(木)に発売記念イベント。乃木坂公式サイトの関連記事

01月21日(木) 生田絵梨花の1stソロ写真集『転調』(集英社)が発売。水着のショットもあるそうで、これは絶対に買います(笑)。乃木坂公式サイトの関連記事

01月23日(土) 13:00~ 生田絵梨花1st写真集『転調』発売記念お渡し会 in 福家書店新宿サブナード店。12月9日(水)10:00からネット受付開始。乃木坂公式サイトの関連記事

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



KING RECORDS が発表した、AKB48の43枚目収録楽曲リストを見ると、TypeAからEまで5種の3番目カップリング曲を、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48、そして問題の「乃木坂AKB」が担当することになっていて、あらゆるグループを引っ張り込んだ構成になっています。

複数アーティストによる「コンピレーションアルバム」とでも呼びたくなる内容で(笑)、このCDをAKB48の「シングル」であると主張することには、強い違和感を覚えます。

KING RECORDS 公式サイトの関連記事

AKB48が、卒業したかつての人気メンバーのみならず、「公式ライバル」である乃木坂まで巻き込んで、43枚目を展開しようとするのは、「総選挙」投票券付きCDの一つ前で、もっとも売り上げが落ちる傾向があり、連続での初動ミリオン割れの危険があるからだと思います。

しかし、こういった何でもかんでも引き込んで、ミリオンさえ達成すれば良いという発想は、むしろ、AKB48を弱体化させ、人気低落のスピードを速めてしまうでしょう。

しかも、引き込まれた乃木坂も、好調な人気に陰りが生じる可能性がある。

なぜ、「合同」することが双方にとってプラスにならないのか、AKB48GのCDセールスを分析しながら、説明したいと思います。


42枚目「唇にBe My Baby」が初動ミリオンを逃し、累計ミリオンすら危うくなったので、急遽、幕張メッセでの個別握手会が追加されました。

ただ、さすがに「支店」メンバーを参加させる合同握手会は実現出来ず、AKB48のみによる開催となった。

その結果、AKB48本体の握手会セールスを推測する売り上げデータが得られ、従来からネットで関心を呼んできた、合同握手会における「本店」と「支店」の寄与率をある程度見積もることが出来ました。


まずは、「支店」が参加する合同握手会の100部当たりの売り上げ枚数を計算します。

同じ100部を用意しても、人気の高いグループは、より多くのCDを売り、人気の低いグループは、少ないCDしか売れない。

従って、100部当たり「効率」を求めることで、そのグループの握手会人気を、数値化することが出来ます。

(表1) AKB48の42枚目合同個別握手会100部当たり売り上げ枚数を計算する

42枚目「唇にBe My Baby」(2015/12/09)のオリコン第1週
店頭18.6万枚 + 劇場72.0万枚 = 初動90.5万枚

100部当たりの売り上げ効率
72.0万枚 / 総部数3300部 = 2.2万枚/百部


オリコンとサウンドスキャンの数字を使うと、42枚目の劇場盤セールスは72.0万枚となり、総部数を3300部とすると、100部当たりでは2.2万枚を売り上げていることになります。

これが、42枚目合同握手会の100部当たり「効率」です。


一方、追加された個別握手会は、12月15日(火)から18日(金)に掛けて、4次分の応募が行われ、抽選結果は、12月16日(水)から21日(月)の期間で通知されている。

この応募日程から考えると、以下のように、発売3週目の数字に、追加分の握手会売り上げが計上されていると見るのが妥当です。

(表2) AKB48の42枚目追加個別握手会100部当たり売り上げ枚数を計算する

凡例
発売経過週 : オリコン週間ランキングの売り上げ枚数 (集計期間)

1週目 : 90.5万枚 (12/07~12/13)
2週目 : 02.6万枚 (12/14~12/20)
3週目 : 07.1万枚 (12/21~12/27)
4週目 : 00.8万枚 (12/28~1/03)
5週目 : 00.7万枚 (01/04~01/10)
累計 101.8万枚 (発売5週目まで)

100部当たりの売り上げ効率
(7.1万枚 - 0.8万枚) / 総部数714部 = 0.9万枚/百部


発売4週目の売り上げ枚数を、すべて店頭販売分と見なし、3週目の数字から引いたものを、握手会セールスの総売り上げとしています。

総部数は700部ちょっとなので、AKB48単体での100部当たり「効率」として、0.9万枚/百部という数字が出てきます。

もちろん、急に追加した握手会なので、売り上げを伸ばすには不利という見方もありますが、一方、久しぶりの初動ミリオン割れで、注目度が高まっている効果もある筈で、それなりに妥当な数字と考えて良いんじゃないでしょうか。


すると、合同握手会、AKB48のみの握手会、乃木坂の握手会の「効率」を、それぞれ比較することが出来ます。

(表3) 個別握手会100部当たり効率の比較 (1)

# (括弧)内は 「合同握手会」の効率を1.0とした場合の比率

42枚目「唇にBe My Baby」(2015/12/09)
2.2万枚/百部 (1.0) : 合同握手会
0.9万枚/百部 (0.4) : AKB48のみの追加握手会

13枚目「今、話したい誰かがいる」(2015/10/28)
6.2万枚/百部 (2.9) : 乃木坂46
# 個別握手会は6日間総部数735部で、初動数値から算出


AKB48のみの握手会は、「支店」が入った合同握手会の40%の「効率」しかないことが分かります。

42枚目の初動は、80%が個別握手会による売り上げで、残り20%も全国握手会の影響が大きく、40%という「効率」を全体に適用してもさほど問題はないでしょう。

すると、42枚目は現在、累計100万枚ですが、もし、AKB48単体であれば、40万枚の売り上げとなって、ミリオンには遥かに届かないことになります。

つまり、今のAKB48は、本来、40万枚を売り上げる人気しかないのに、なんとか100万枚を越えようと四苦八苦しているわけで、身の丈に合わない、無謀な目標を追い求めていることになる。

あまりに無茶な話なので、42枚目で卒業した高橋みなみを、43枚目選抜に入れるなんて、訳の分からない策が出てくるのだと思います。


一方、乃木坂は、100部当たり「効率」が6.2万枚/百部で、合同握手会の約3倍です。

そして、握手会の規模は4分の1程度なので、結局、売り上げ枚数は、AKB48の4分の3という計算になります。

単体では、50万枚が厳しいAKB48が、ミリオン達成のため、ぜひ乃木坂に加わって欲しいという気持ちを抱いても不思議ではなく、それが「乃木坂AKB」につながっているのかもしれません。


「本店」と「支店」、そして乃木坂の個別握手会「効率」を以下に整理しておきます。

(表4) 個別握手会100部当たり効率の比較 (2)

# (括弧)内は AKB48の効率を1.0とした場合の比率

0.9万枚/百部 (1.0) : AKB48
1.3万枚/百部 (1.5) : SKE48, NMB48, HKT48
6.2万枚/百部 (7.1) : 乃木坂46


AKB48単体の握手会人気を1.0とすれば、「支店」の人気はその1.5倍、乃木坂は7倍で、グループの中心にいる筈のAKB48が人気を落として、空洞化が進んでいること分かります。

これは、握手会スターの人数が少な過ぎる、つまり、AKB48の若手メンバーが人気を伸ばせていないことを示しており、本来なら、高橋みなみの卒業を良い切っ掛けとして、これまで出番の少なかった人をフィーチャーするのが望ましいやり方です。

ところが、43枚目では、真逆のことが行われていて、前田敦子や大島優子など、すでに知名度のある人を呼び戻し、人気を上昇させている乃木坂を引き込み、AKB48生え抜きの若手の出番を削ってしまっている。

これでは、さらにAKB48の人気が空洞化してしまい、小嶋陽菜や渡辺麻友が卒業した後、グループを支えるメンバーがいなくなってしまいます。


100万枚を達成するためには、AKB48単体でも70万枚、80万枚を売り上げる人気が必要で、以前は、それだけの人気があったから、さほど無理せず、連続ミリオンが維持出来たのだと思います。

若手にスポットライトを当て、本店人気を底上げするしか、AKB48の人気低落を止める方法はないのだけど、目先のミリオンにこだわって、将来を担う人材の発掘と育成を二の次にして、延々と先延ばしにしている。

それが、AKB48の現状であるように見えます。


AKB48本体は厳しいけど、「支店」は順調かと言うと、これも全然、そんなことはない。

確かに、「支店」メンバーがAKB48の選抜に入り、知名度を大きくアップさせたケースは少なくない。

例えば、HKT48の宮脇咲良は、生駒里奈と松井玲奈の「交換留学」が発表された、2014年の「組閣」で、AKB48の「兼任」となり、その後、選抜主要メンバーに抜擢され、38枚目「希望的リフレイン」では、渡辺麻友とダブルセンターを務めています。

このように、「支店」からやって来た新しいメンバーが、AKB48の人気を支え、(表4)のように、握手会セールスに対する「支店」の寄与率を高くしています。


しかし、宮脇咲良がAKB48で活躍することで、HKT48の人気が上がった気配はありません。

(表5) HKT48歴代シングルのオリコン売り上げ枚数の推移

凡例
シングル番号 : 初動売り上げ枚数 [累計売り上げ枚数] 発売日「タイトル」

1枚目 : 25.0万枚 [29.2万枚] 2013/03/20「スキ!スキ!スキップ!」
2枚目 : 26.9万枚 [30.6万枚] 2013/09/04「メロンジュース」
3枚目 : 27.7万枚 [33.1万枚] 2014/03/12「桜、みんなで食べた」
4枚目 : 27.8万枚 [31.9万枚] 2014/09/24「控えめI love you !」
5枚目 : 27.8万枚 [33.7万枚] 2015/04/22「12秒」
6枚目 : 28.1万枚 [31.9万枚] 2015/11/25「しぇからしか!」# feat.氣志團

#「累計売り上げ枚数」は2016/01/18付オリコン週間ランキングまでの合計


HKT48は、タレント性の高い、素質のあるメンバーが何人も揃っており、地元との結びつきも強かった。

若いメンバーが多かったので、デビューして、しばらくは握手会セールスが伸び悩むのは当然だけど、やがて、ぐいぐい頭角を現して、48Gを牽引する人気グループになると思っていました。

ところが、2014年の「組閣」で、多くのメンバーが、他のグループとの「兼任」あるいは、「移籍」となり、福岡のアイドルグループという、HKT48のアイデンティティがすっかり失われてしまった。

その結果、CDセールスは、6枚目に至っても、横ばい状態で、上昇に転じる気配がなかなか見えてきません。

また、当初、強かった有線も、最近ではランクイン自体がなくなり、iTunes Store トップソングでも、6枚目表題曲「しぇからしか!」は20位以内に入らず、1ヶ月ほどで圏外に去る状況になっています。


結局、宮脇咲良はAKB48の宮脇咲良になり、HKT48の宮脇咲良というイメージが薄くなってしまったのだと思います。

そのため、AKB48での活躍をHKT48に持ち帰ることが出来ず、本来の所属グループの人気上昇につながっていない。

それでも、AKB48の人気上昇には貢献しているのだから、「兼任」は意味があるという指摘があるかもしれません。

ところが、AKB48は連続の初動ミリオン記録が途切れて、明らかに、48G全体として、人気の低落に喘いでいる。


理由は簡単で、松井珠理奈、宮脇咲良、山本彩、渡辺美優紀といった「支店」メンバーがAKB48選抜のポジションを占めると、その分だけ、生え抜きメンバーの居場所がなくなり、自前のスターが育たないという、マイナス効果があるからです。

「支店」の有望メンバーを連れてきて、人気を上げる手法には、所属「支店」の人気が上がらず、さらに、「本店」の若手も育たないという負の面が必ず付いて、結局、そのマイナスの方が大きいため、AKB48Gは、全体として人気を落としているわけです。

「本店」も「支店」も、各グループが独立性を維持して、自前の人気メンバーを次々と生みだしていれば、48G全体として、握手会スターの人数がもっと増えて、人気低落に歯止めが掛かった可能性がある。

しかし、AKB48運営は、いつの頃からか、自前スターを育てるのではなく、他所からスターを連れてくるという、安易な手法に流れてしまった。

その結果、「本店」は若手が育たず、人気メンバーが卒業する度に、大きく人気を落とし、「支店」は、トップメンバー不在で、こちらも人気を伸ばせず苦しみ、48G全体が苦境に陥ることになってしまった。

つまり、独立性を軽視したため、「本店」と「支店」が「共倒れ」となり、出口の見えない、人気低落の長いトンネルに入ったということです。


ただ、こういった「共倒れ」は、乃木坂にとっても、対岸の火事でありません。

2014年の「組閣」以来、「兼任」を経験した生駒里奈が辿った、握手会人気の変遷を見ると、乃木坂にも、実は、ピンチが訪れていたことが分かります。

(表6) 生駒里奈のAKB48「兼任」と握手会成績の推移 (1)

凡例
[推定売り上げ枚数による順位] 完売部数/担当部数 (推定売り上げ枚数) メンバー名
# 赤色で示した応募は、最終受付一つ前で、一般公開される最後の完売状況が載る回

7枚目第01次応募 : 2013/10/08 ~10/09
7枚目第13次応募 : 2014/02/07 ~ 02/10
[10] 23部/28部 (1.9万枚) 高山一実
[11] 19部/28部 (1.8万枚) 生駒里奈

8枚目第01次応募 : 2014/02/04 ~ 02/05
AKB48との兼任発表 : 2014/02/24
8枚目第22次応募 : 2014/07/03 ~ 07/04
[10] 19部/30部 (1.9万枚) 高山一実
[13] 07部/30部 (1.4万枚) 生駒里奈

9枚目第01次応募:2014/05/09
「総選挙」開票イベントで14位 : 2014/06/07
9枚目「夏のFree&Easy」が初の前作初動割れ : 2014/07/09発売
9枚目第21次応募:2014/09/25 ~ 09/26
[10] 06部/30部 (1.3万枚) 高山一実
[12] 04部/29部 (1.1万枚) 生駒里奈

10枚目第01次応募 : 2014/08/08 ~ 08/08
10枚目第23次応募 : 2015/01/15 ~ 01/16
[11] 12部/35部 (1.8万枚) 高山一実
[18] 04部/29部 (1.2万枚) 生駒里奈


7枚目「バレッタ」個別握手会では、生駒里奈は、28部中19部を完売、推定売り上げ枚数は1.8万枚でした。

現在の30部全完売メンバーの売り上げ枚数は1.9万枚なので、全完売こそしてないけど、枚数ベースでは、握手会スターと比べて遜色ないほどの数字です。

生駒ちゃんは、「握手会人気が集まるタイプではない」との声がありますが、実は、7枚目の頃、彼女は、かなりのCDセールスを叩き出していたんですね。

高山一実は、この頃、生駒里奈と同じようなCDセールスを挙げていて、比較のため載せています。


7枚目が好調だったことから、8枚目「気づいたら片想い」では、生駒里奈の担当部数は最高である30部にまで引き上げられます。

ところが、8枚目個別握手会の応募が始まって間もなく、生駒里奈の「兼任」が発表されます。

ここから、彼女は苦難の道のりを歩むことになる。

高山一実が、8枚目でも、前作とほぼ同じ1.9万枚を売り上げる一方、生駒ちゃんは、完売部数が伸びず、枚数ベースでも、1.4万枚と大きく売り上げを落としてしまいます。

そうです、「兼任」によって、生駒里奈の乃木坂における握手会人気が下がってしまったと考えざるを得ない。


9枚目「夏のFree&Easy」は、2014年5月25日(日)に、岩手産業文化センターで起こったAKB48襲撃事件の影響もあって、乃木坂のCDセールスが低調になり、歴代初の初動前作割れとなります。

かずみんも、完売があまり伸びず、1.3万枚に留まります。

ただ、生駒里奈は、9枚目の応募期間中である、6月7日(土)に開催された、「総選挙」開票イベントで14位を獲得、メディアにも盛んに取り上げられました。

当然、そのプラス効果を期待されたんですが、ほとんど反響はなく、推定枚数は1.1万枚まで下がってしまいます。


10枚目「何度目の青空か」になると、高山一実が再び1.8万枚に回復します。

しかし、生駒里奈の握手会人気は戻らず、完売も29部中4部しか出なくなる。

その結果、ほぼ同じレベルだった二人の順位が、ここで大きく離れ、生駒里奈は、18位に転落します。


選抜・福神の常連メンバーが、握手会人気18位というのは、かなりの批判を浴びることになり、私も、この頃、握手会セールスの順位表を見るたび、彼女の苦戦が続き、記事にどう書いたらいいのか、結構、ドンヨリした気分になってました(笑)。

「兼任」や「総選挙」によって、乃木坂46の生駒が、AKB48の生駒になってしまい、グループの独立性を尊ぶ多くのファンが、離れてしまったのだと思います。

13枚目で、乃木坂に14人もの握手会スターが誕生したのは、40人ほどのメンバーが、いきなり、どこかに「移籍」したり、「兼任」することなく、グループに留まり、その中で上を目指す姿を、腰を据えて、じっくり応援したいと願うファンが多かったからじゃないでしょうか。

乃木坂が独立性を堅持して、アイデンティティを失わなかったため、ファンの間に、メンバーを長く支える気風が生まれ、現在の高い人気につながっている。

そんな風土の中、この時期、生駒里奈は乃木坂の独立性を脅かす存在と、少なからぬファンから見なされ、握手会人気の大幅な低下に苦しむことになった。

(表7) 生駒里奈のAKB48「兼任」と握手会成績の推移 (2)

11枚目第01次応募 : 2015/01/22 ~ 01/23
兼任解除が発表 : 2015/03/26
11枚目第18次応募 : 2015/05/21 ~ 05/22
[12] 13部/30部 (1.7万枚) 高山一実
[21] 04部/22部 (1.1万枚) 生駒里奈

12枚目第01次応募 : 2015/05/07 ~ 05/08
生駒里奈センターの12th選抜発表 : 2015/05/10
高山一実の「トップギア」宣言 : 2015/05/11
生駒里奈の兼任終了 : 2015/05/14
12枚目第26次応募 : 2015/10/29 ~ 10/30
[14] 28部/28部 (1.7万枚) 高山一実
[18] 14部/22部 (1.3万枚) 生駒里奈

13枚目第01次応募 : 2015/08/13 ~ 08/14
13枚目第20次応募 : 2015/12/24 ~ 12/25
[08] 30部/30部 (1.9万枚) 高山一実
[19] 17部/19部 (1.2万枚) 生駒里奈


11枚目「命は美しい」の応募期間中に、生駒里奈の「兼任」解除が発表されますが、事態は好転せず、22部中4部完売の推定1.1万枚で、順位は21位にまで下がります。

ところが、「兼任」が本当に終わり、センターに抜擢された12枚目「太陽ノック」で、状況が変化します。

22部中14部を完売して、「兼任」発表以来、初めて、明らかな売り上げ枚数の上昇が起こった。

13枚目「今、話したい誰かがいる」でも、19部中17部と完売率は高いものの、担当部数が少ないので、推定枚数は1.2万枚ですが、好転しつつある雰囲気は出てきました。

7枚目で記録した1.8万枚には、まだまだ戻らないけど、AKBの生駒ではなく、乃木坂の生駒というイメージが復活しつつあるのは確かで、この流れを止めないよう、進んで欲しい。


ちなみに、12枚目で「トップギア」宣言した高山さん、実は、12枚目の最終的な売り上げ枚数と順位は、11枚目とあまり変わっていないんですね(笑)。

ただ、かずみん、やるじゃないか!という雰囲気が漂ったことで、13枚目に本当の波が来て、一気に握手会スターに成長した。

メンバーをファンがどう見ているかは、握手会人気に、もの凄く大きな影響を与えるのだと思います。


「兼任」と「総選挙」によって生駒里奈が経験した、握手会人気の下落は、文春スキャンダルによって松村沙友理が受けた、マイナスの影響と比べて、話にならないほど大きい。

考えて欲しいのは、もし、「兼任」が生駒里奈1人ではなく、複数のメンバーに及んでいたら、乃木坂は全体として、大きく握手セールスを落として、現在のように、14人もの握手会スターがひしめくグループにはなっていなかった可能性があることです。

そして、多数のメンバーが「兼任」させられる、そういった事態が、AKB48Gの各グループで起こっている。

AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の人気が伸びないのは、生駒里奈のケースを見れば、当たり前なんですね。


AKB48の43枚目に、乃木坂が関与する楽曲が収録されること自体は、単なる音楽的コラボなので問題はない。

しかし、それに続く、合同握手会参加や「総選挙」への立候補を許してしまうと、乃木坂も「支店」と同じ道を歩むことになるでしょう。

乃木坂ファンがグループの独立性を重んじ、AKB48と絡むのを嫌がるのは、それこそが乃木坂発展の要だからで、ごく当たり前の正しい発想だと思います。

むしろ、独立性へのこだわりをなくしたから、AKB48Gは厳しい人気低落に直面していることに、気づくべきじゃないでしょうか。


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2013年11月 ~ 2014年6月
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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