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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂センター予想、あさひなぐ重視で18th飛鳥、19th西野本命も、混沌と変化が兆す2017年 [24May17#2]

2017-05-24 23:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

05月24日(水) [CDリリース] 3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」発売

05月25日(木) [TV_地デ] 22:54〜23:00 フジテレビ系『My first baito』
05月25日(木) 3rdアルバム全国キャンペーン
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札幌 [ラジオ_AM] 北海道放送 HBCラジオ『カーナビラジオ午後一番』に、樋口日奈、松村沙友理、渡辺みり愛が、生放送ゲスト出演(12:00〜16:00内)
名古屋 [ラジオ_FM] @FM 愛知『You got@POWER』に、桜井玲香、鈴木絢音、寺田蘭世が、生放送ゲスト出演(16:00〜17:50内)
大阪 [TV_地デ] 毎日放送 MBSテレビ『ちちんぷいぷい』に、秋元真夏、相楽伊織、星野みなみが、生放送ゲスト出演(13:50〜17:50内)
福岡 [ラジオ_AM] 九州朝日放送 KBCラジオ『PAO〜N』に、川後陽菜、高山一実、中田花奈が、生放送ゲスト出演(13:00〜16:00内)

05月26日(金) 3rdアルバム全国キャンペーン
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札幌 [TV_地デ] 北海道文化放送 UHBテレビ『みんなのテレビ』に、樋口日奈、松村沙友理、渡辺みり愛が、生放送ゲスト出演(15:50〜19:00内)
仙台 [TV_地デ] 東日本放送 KHBテレビ『突撃!ナマイキTV』に、伊藤かりん、斉藤優里、西野七瀬が、生放送ゲスト出演(9:55〜11:05内)
名古屋 [ラジオ_FM] Radio NEO『NORRI's KITCHEN』に、桜井玲香、鈴木絢音、寺田蘭世が、生放送ゲスト出演(12:00〜15:00内)
福岡 [ラジオ_AM] RKB毎日放送ラジオ『午後のブルドック』に、川後陽菜、高山一実、中田花奈が、生放送ゲスト出演(13:00〜16:00内サテライトスタジオ)

05月27日(土) [TV_地デ] 7:00〜7:30 『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS 放送開始記念!NARUTO TO BORUTOスペシャル!』に、生駒里奈が出演
05月27日(土) 3rdアルバム全国キャンペーン
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仙台 [TV_地デ] 東北放送 TBCテレビ『サタデーウォッチン!』に、伊藤かりん、斉藤優里、西野七瀬が、生放送ゲスト出演(9:25〜10:25内)
大阪 [TV_地デ] 関西テレビ KTV『にじいろジーン』に、秋元真夏が、生放送ゲスト出演(8:30〜9:55内)

05月28日(日) [CD特典] 17枚目第5回個別握手会 in 京都・京都パルスプラザ
05月28日(日) [TV_地デ] 17:00〜17:25 日本テレビ系『チカラウタ』に、生駒里奈が出演
05月28日(日) 23:30〜24:00 TBSチャンネル1『乃木坂46えいご(のぎえいご)♯18』に、川後陽菜、北野日奈子、能條愛未、和田まあやがレギュラー出演し、ゲストは井上小百合と斉藤優里。再放送は、7月1日(土)10:30〜11:00

05月29日(月) [TV_地デ] 25:56〜26:21 テレビ朝日『妄萌がーる。〜恋したい女子が みてるって噂〜』の4週連続放送初回に、秋元真夏が出演

05月30日(火) [イベント] 舞台『あさひなぐ』ライブビューイングと映画キャスト発表イベント

(演劇)

乃木坂メンバー8人が出演する舞台『あさひなぐ』
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05/20(土)〜05/31(水) 東京公演 in EXシアター六本木
06/02(金)〜06/05(月) 大阪公演 in 森ノ宮ピロティホール
06/09(金)〜06/11(日) 名古屋公演 in 愛知県芸術劇場大ホール
[出演メンバー] 生駒里奈、井上小百合、衛藤美彩、北野日奈子、齋藤飛鳥、新内眞衣、堀未央奈、若月佑美
[公式サイト] 舞台化・映画化『あさひなぐ』同時企画

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
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05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』 


「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Jan~Mar17)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



前回の記事は、18th選抜のセンターを予想するつもりでしたが、冒頭、導入部として書き始めた、星野みなみがテレビ朝日『舞台バラエティ 澤部パパと心配ちゃん』に出演した話が、ついうっかり広がりまくって(笑)、他メンバーの演技力にまで触れる長文になってしまったので、結局、それを本編にしました。

記事の中では、みなみが持っている演技力を、他との比較を通して考えようと、伊藤万理華、生田絵梨花、若月佑美を取り上げました。

しかし、対照的なタイプだから、3人を例に出したものの、もちろん、彼女たち以外にも、素晴らしい才能を感じさせるメンバーは何人もいます。


スーパー・エキセントリック・シアターの舞台『Mr. カミナリ』にヒロイン役で出演した桜井玲香と衛藤美彩は、そこでの経験を糧に、演技の才能を開花させていった。

この二人は、場をパッと華やかにするビジュアルと、ずば抜けて美しい声を備えており、今後の活躍が大いに期待できるメンバーです。

また、舞台『帝一の國』のヒロイン役で頭角を現した井上小百合は、「大人のカフェ」による『飲みかけで帰ったあの娘』にゲストとして呼ばれ、『すべての犬は天国へ行く』で見せたコミカルな演技の素質を伸ばしている。

美しいビジュアルを持ちながら、本格的なコメディが出来るというのは、貴重な存在で、幅広いジャンルの作品に呼ばれる可能性があります。


さゆにゃんと同じく、『帝一の國』からスタートした樋口日奈は、今年、舞台版ドラえもん『のび太とアニマル惑星(プラネット)』のしずかちゃん役として、全国ツアーを行い、着実に、キャリアを積み上げています。

2期メンバーに目を転じると、ゴールデンボンバーの喜矢武豊が主人公、若月佑美が「日暮かごめ」を演じる舞台『犬夜叉』に、「桔梗」役として参加した伊藤純奈が、高い評価を受けているようです。

純奈さんは、ルックス的に超美人だけど、背が高く、妙な迫力があるので(笑)、神宮ライブのアンダー曲パフォーマンスでも、非常に目立っていました。

持ち前の存在感を生かして、これからどういう芝居を見せてくれるのか、楽しみです。

個人的には、『16人のプリンシパル trois』で主役「ポリン姫」を獲得し、第二幕の演技が好評だった渡辺みり愛、さらに、鈴木絢音と佐々木琴子の、乃木坂を離れた他流試合での舞台やドラマを観てみたい。

3人とも、ルックスの魅力はもちろんだけど、演技空間におくと、それぞれ、何か、非常に個性的な輝きを放つような気がして、密かに期待を寄せています。


演技の話は、この辺にして、今日こそ、センターの予想をしたいと思います(笑)。

『乃木坂工事中』の予告から、次回、5月28日(日)深夜の放送分で、18th選抜の発表はないようです。

となると、6月に入ってからですが、18枚目が7月中の発売であれば、発表日程には自ずとリミットが出てくる。

選抜発表からCDリリースまでの期間は、例えば、6月25日(日)発表で4週プラス3日以下、7月2日(日)発表で3週プラス3日以下となり、さすがに短過ぎる。

そもそも、7月2日(日)深夜の『乃木坂工事中』は、18枚目表題曲が披露される可能性のある神宮2Daysライブの後で、ここまで引っぱると、相当な「異常事態」と言えます(笑)。

今のところ、16枚目「サヨナラの意味」のような、トップメンバーの「卒業」といった、異変の兆候は全然ないので、まあ、過去の通例から考えて、選抜発表は、6月4日(日)、11日(日)、18日(日)に絞られるんじゃないでしょうか。


一方、個別握手会の応募スケジュールは、5月25日(木)・26日(金)に、17枚目の受付が終了し、3rdアルバムは5次受付に入っている。

現時点で、18枚目応募に関するアナウンスは一切ないので、今週の木曜金曜に1次受付を持ってくるとは考えにくい。

「生まれてから初めて見た夢」の全国キャンペーンが始まり、CDの発売と収録曲の配信がスタートしたばかりで、むしろ、しばらくは、アルバムを売ることに専念したいところです。


とうことで、18枚目個別握手会の応募開始は、6月1日(木)・2日(金)以降の可能性が高い。

(表1) 3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」と18枚目シングルの個別握手会応募の予想される日程関係

凡例
応募の日付期間 : 3rdアルバムの応募次数18thシングルの応募次数

05/11(木)12(金) : 03次 ←17th13次
05/18(木)19(金) : 04次 ←17th14次
05/24(水) : 3rdアルバム発売
05/25(木)26(金) : 05次 ←17th15次最終受付
05/28(日) : 乃木坂工事中「新軍団員勧誘プレゼン大会!」 (全仏テニス男子1回戦18:00〜)

06/01(木)02(金) : 06次 ←A 18th01次
06/04(日) : a 18th選抜発表 (全仏テニス男子4回戦18:00〜)

06/08(木)09(金) : 07次 ←B 18th01次
06/11(日) : b 18th選抜発表 (全仏テニス男子決勝22:00〜)

06/15(木)16(金) : 08次 ←C 18th01次
06/18(日) : c 18th選抜発表

06/22(木)23(金) : 09次 ←D 18th01次
06/25(日) : d 18th選抜発表

06/29(木)30(金) : 10次
07/01(土)02(日) : 真夏の全国ツアー2017 神宮2Days東京公演

(18枚目の日程シミュレーション)

A 18th01次[06/01(木)02(金)] →(8次分算入)→18th発売[07/26(水)]
B 18th01次[06/08(木)09(金)] →(7次分算入)→18th発売[07/26(水)]
C 18th01次[06/15(木)16(金)] →(6次分算入)→18th発売[07/26(水)]
D 18th01次[06/22(木)23(金)] →(5次分算入)→18th発売[07/26(水)]

a 18th選抜発表[06/04(日)] →(7週+3日)→18th発売[07/26(水)]
b 18th選抜発表[06/11(日)] →(6週+3日)→18th発売[07/26(水)]
c 18th選抜発表[06/18(日)] →(5週+3日)→18th発売[07/26(水)]
d 18th選抜発表[06/25(日)] →(4週+3日)→18th発売[07/26(水)]


ただ、18枚目個別握手会の1次応募受付が、6月1日(木)・2日(金)以降といっても、あまりに遅いと、オリコン初動を下げかねない。

7月中にCDを発売するのであれば、6月15日(木)・16日(金)の応募開始で、初動算入が6次分以下となってしまい、今、一番勢いがあると言われる乃木坂にとっても、さすがに、この辺が限度かと思います。

つまり、7月発売という条件を付ければ、18枚目の日程候補は、選抜発表が6月4日(日)、11日(日)、18日(日)、個別握手会の応募開始が6月1日(木)・2日(金)、6月8日(木)・9日(金)、6月15日(木)・16日(金)と、3つくらいに限定されます。


ここから先の絞り込みは、3rdアルバムのキャンペーンに、運営がいつ区切りを付けるかで決まると思います。

「生まれてから初めて見た夢」は、選抜2人、アンダー1人による3人ずつの5チームに分かれて、メンバーが札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡へ行き、地元のテレビとラジオに出演する全国キャンペーンを展開。

また、「SHOWROOM」で、メンバーが二人ずつ、1週間毎日登場して、「3rdアルバムリリースを皆でお祝いしようスペシャル!」を生配信するとのことで、CD発売に合わせて、こういったプロモーションを幾つか仕掛けています。

しかし、17th選抜メンバーが8人も、舞台『あさひなぐ』に出演していることから、テレビ朝日『MUSIC STATION』といった、テレビの音楽番組に出演して、リード曲を披露する雰囲気ではなく、今のところ、パフォーマンスを通した新曲キャンペーンが、十分に打てていない。

また、2ndアルバム「それぞれの椅子」のように、発売記念の『乃木坂46時間TV』を放送し、最後に、リード曲MVを完成させ、流すといった展開もなさそうです。


ステージパフォーマンスなし、MVなしで、3rdアルバムは、1stと2ndに比べ、プロモーションが若干、弱い印象がある。

この状況を、さっさと18枚目へ行こうぜ!のサインと捉えるべきか(笑)、だからこそ、長めにアピール期間を取りたいと考えているのか、よく分かりません。

ただ、全国キャンペーンが5月27日(土)、「SHOWROOM」の生配信は5月30日(水)に終わるので、CD発売週とその翌週くらいは、「アルバムモード」が続く気がします。


ということで、18枚目個別握手会の1次応募受付は、6月8日(木)・9日(金)あたりじゃないかと、個人的に睨んでいます(笑)。

値段の問題なのか、それとも、音楽番組での楽曲披露やMV公開がないためか、3rdアルバム個別握手会の完売状況は、今の乃木坂を念頭に置くと、ややゆっくり目に感じられる積み上げスピードで、じゃんじゃん出ている風ではない。

18枚目の応募をスタートさせると、さらにアルバムへの申し込みが鈍る危険があるので、その辺のさじ加減で、日程が決まってくるのかもしれません。


選抜発表の日付に関しては、個別握手会の応募を始めるタイミングほど、神経を尖らせる必要はないので、さらに読めません。

加えて、今年も全仏オープンテニスをテレビ東京が放送するようで、公式サイトには、

今年もテレビ東京では、錦織圭選手が出場する全ての試合を、生放送または生放送になるべく近い形で放送する予定です。

と、力強く書かれている。


(表1)に載せたように、さっそく、次回、5月28日(日)の『乃木坂工事中』が、放送できるかどうか微妙になっている。

その日最初の試合が何時に始まるかは決まっているけど、錦織選手が何番目の試合に登場するかは、直前にならないと判明しないようで、しかも、前の試合が雨で中断すると、もう五里霧中のタイムテーブルになっていく(笑)。

万が一、5月28日(日)の『乃木坂工事中』がなくなったら、番組側は放送スケジュールの変更を余儀なくされ、本来、6月11日(日)に流すつもりだった選抜発表が、翌週に延期されることもあり得るでしょう。

乃木坂の選抜発表にとって、世界卓球と全仏オープンテニスは、どうすることも出来ない不確定因子なわけで、ファンは成り行きを見守るしかありません。

まあ、次回、遂に18th選抜発表!と予告したのに、放送延期ってな事態は避けたいので、少し遅いけど、確実に放送出来る、6月18日(日)かなと、ぼんやり考えています(笑)。


ちなみに、18枚目表題曲のMV撮影が、現時点でまだ行われていなければ、舞台『あさひなぐ』の大阪公演が終わり、名古屋公演が始まるまでの期間、6月6日(火)、7日(水)、8日(木)の可能性が高いと思います。

CD発売が7月26日(水)なら、表題曲MVは、3週間前の7月5日(水)あたりに公開される筈で、そうなると、撮影は1ヶ月前くらいには済ませておきたい。

しかも、生田絵梨花は、6月7日(水)、『レ・ミゼラブル』の昼公演を終えた後、翌8日(木)は出演がない。

つまり、6月7日(水)の夜は、選抜の常連メンバーが揃う、数少ないチャンスで、やるならここということです。

まあ、本音を言えば、「しっかり身体を休めて下さい!」と叫びたくなる、強行日程ですが(笑)。



さて、いよいよ、センターの予想に入ります。

18th選抜で誰がセンターに起用されるかを考えるとき、19th選抜で何が起こるかを見極めることが重要です。

もっと具体的に言うと、19thのセンターは、かなりの高確率で西野七瀬だと思います。


乃木坂が東宝と組んで行っている『あさひなぐ』の舞台化と映画化は、グループにとって結成以来の大事業じゃないでしょうか。

生田絵梨花が抜擢された帝国劇場の『レ・ミゼラブル』は、東宝が主催・製作するミュージカルで、さらに、コンスタンツェ役で出演が決まっている、来年上演の「モーツァルト!」も同じ。

乃木坂と東宝は、『あさひなぐ』プロジェクトと生田絵梨花のミュージカル出演を通して、今、いわば蜜月状態にある。


そして、今秋公開される映画『あさひなぐ』は、興行的に、是が非でも、成功させなければならない作品になる。

舞台の方は、上演するシアターが限られ、乃木坂の動員力を考えても、大きな赤字が出る心配は少ない。

しかし、映画は、制作費が大きい上に、相当な上映館数を予定しているようで、かなりな規模の全国ロードショーになる。

万が一にも、観客動員数や興行収入で、シビアな数字が出てしまうと、乃木坂と東宝の今後の付き合いにも影響を及ぼしかねないわけで、何としてでも、ヒットさせたいところです。


こういう事情を考えると、19th選抜は、映画『あさひなぐ』を宣伝することが、大きなテーマになる可能性が濃厚で、主役を演じている西野七瀬をセンターに据える以外の選択肢は、ないに等しい気がします。

主要役の白石麻衣をWセンターとして抜擢することは考えられるけど、何はともあれ、ななせまるがセンターに入り、場合によっては、19枚目表題曲が映画主題歌となり、それを、年末の大型音楽祭、さらにはNHK紅白歌合戦で披露するというのは、なかなかパンチの効いたプロモーションじゃないでしょうか(笑)。

しかし、19th選抜のセンターに西野七瀬を起用するのであれば、18th選抜でのセンターがななせまるである可能性は、むしろ低くなる。

それをやってしまうと、17th、18th、19thの3作連続センターとなり、さすがにファンから不満が出るだろうから、運営も避けるんじゃないでしょうか。


乃木坂の選抜発表において、西野七瀬は、常にセンターの「本命」ですが、19th選抜が背負うであろうものを想像すると、18thでの抜擢はないんじゃないかと。

では、18thセンターは誰かとなると、まあ、素直に考えると、舞台『あさひなぐ』の主役を務めている、齋藤飛鳥が最有力でしょう。

ソロ写真集『潮騒』のオリコン累計売り上げは10万枚を越え、白石麻衣『パスポート』、西野七瀬『風を着替えて』に次ぐ、3番手に位置している。

また、3rdアルバムに収録された12の新曲の中で、齋藤飛鳥だけが「硬い殻のように抱きしめたい」という曲をソロで担当し、しかも乃木坂ファンに人気の高い杉山勝彦さんが作曲を担当している。

さらに、MONDO GROSSO が14年ぶりにリリースしたアルバム「何度でも新しく生まれる」に、飛鳥ソロ曲「惑星タントラ」が収録されていて、乃木坂の枠を飛び出した音楽活動を展開しています。

運営の齋藤飛鳥に対するフィーチャーぶりは、最近、とくに顕著になっていて、舞台『あさひなぐ』の主役抜擢も、この流れの一つだと思います。


ところで、「惑星タントラ」の作詞は、「ティカ・α」、すなわち、相対性理論のボーカルとしても活躍している「やくしまるえつこ」さんで、秋元康氏でなかったことに、正直、驚愕しました。

AKB48Gや坂道シリーズのメンバーが、秋元氏がタッチしない形で新曲を提供され、他アーティストのCD収録曲として歌った例は、ほとんどないんじゃないでしょうか。

もちろん総合プロデューサーとして、了承はしていると思いますが、乃木坂が秋元氏から離れて、独自性を見せた出来事で、結構、大きな意味を持っているように感じます。


さらに、17枚目「インフルエンサー」では、個別握手会を生田絵梨花、白石麻衣、松村沙友理の3人が全欠席していて、外仕事が忙しいとはいえ、従来の乃木坂では考えられなかった手法が採用されている。

東宝とのコラボを含め、2017年に起こった一連の出来事を眺めていると、運営内部の勢力図が変わり、合同会社の中で、ソニー系が独立性の高い動きを見せ始めているんじゃないかと考えたくなります。

確かに、乃木坂は、近年、グループのブランド力が高くなり、広告CM、メディア出演、乃木恋など、CDセールスやライブといった音楽セールスとは別の分野で、大きな収益を上げつつある。

もし、広告CMやドラマ映画への出演が、重要な収益の柱であれば、メンバーを長時間拘束し、健康を損ねるかもしれない握手会は、ほどほどにすべきという雰囲気が漂っても不思議ではない。


一方、アルバムに関しては、豪華客船でメンバーとクルージングやボーリング大会といった特典を付けていて、AKB48系運営が主導している気がします。

とくに、3rdアルバムの配信は、収録曲をまとめた「Complete Edition」だけでなく、CDと同じ形態のパッケージを用意して、全5タイプをアップロードしている。

これは、まるっきりAKB48Gのやり方と同じで、私のような素人には、差し当たってデメリットしか思い付かない配信方法です(笑)。

1曲の配信源は一つに絞った方が、トップソングの順位が高くなる筈で、乃木坂のシングルはそうやっているんだけど、どんなメリットを想定しているんでしょう、さっぱり分かりません。


さて、話を18th選抜のセンターに戻しましょう。

最有力候補である齋藤飛鳥以外だと、誰が考えられるんでしょう?

乃木坂シングルのセンターは、前作1列目、又は2列目中央から選ばれたケースが、ほどんどを占めています。

例外は、7枚目「バレッタ」で大抜擢された堀未央奈、10枚目「何度目の青空か?」の休業明け生田絵梨花、そして前作2列目端から起用された16枚目「裸足でSummer」の齋藤飛鳥の3シングルだけです。


18th選抜のセンターを予想するとき、17thフロントと2列目中央のメンバーに候補を絞れば、17分の14、つまり80%以上の確率で、その中に次期センターがいる計算になる。

そして、秋元真夏、堀未央奈、西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥、衛藤美彩、生駒里奈、生田絵梨花の8人が、該当するセンター候補です。

ここから、西野七瀬と齋藤飛鳥を除き、センター続投になる白石麻衣を外すと、残りは5人。


5人の中で、まず生田絵梨花のセンターはないでしょう。

『レミゼ』が忙しいことが理由ですが、『真夏の全国ツアー2017』に、一度も参加出来ない可能性が濃厚であることが大きい。

夏シングルのセンターは、全国ツアーを支えることが重要な仕事で、一種の座長公演みたいな雰囲気になりますから(笑)、全不参加のメンバーをセンターに据えるのは、ちょっと考えられない。


さらに、生駒里奈も、8月に主演舞台『モマの火星探検記』があり、宮城公演は絶対に参加出来ない。

もし生駒ちゃんをセンターに据えるつもりがあるなら、そもそも、全国ツアー真っ最中の8月に主演舞台を入れるだろうか?という疑問がある。

バラエティ番組に頻繁に出演し、乃木坂でもっとも一般知名度の高いメンバーなので、18thセンターの有力候補ではあるけど、主演舞台と全国ツアーの日程が少し引っ掛かります。


あとは、秋元真夏、堀未央奈、衛藤美彩。

3人に中で、もっとも可能性を検討したくなるのは、センター脇に配置されている堀ちゃんです。

握手会人気が高く、バラエティでの積極性があり、舞台『じょしらく』で示したように、演技センスも優れたものを持っていて、有力な候補だと思います。


しかし、選抜における堀未央奈の動向を考えるとき、避けて通れないのは、「バレッタ」における大抜擢を発案したのは、誰なのかという点です。

選抜になかなか入れない、あるいは、1列目2列目に上がれない1期メンバーが数多くいる中、加入して間もない2期メンバーを、いきなりセンターにすれば、凄まじい軋轢が生じるのは、容易に分かることです。

分かるからこそ、運営は、わざわざ手紙を寄越して、1期の気持ちをなだめようとしたわけで、選抜発表で選考側のコメントが届いたのは、それ以前も、それ以後も、例がありません。


運営のかなり上の人が強力に主張しなければ、これほど険しい道のりを強いられる人事を、断行するのは無理じゃないでしょうか。

通常、会議でそういった案が出ても、少なからぬ反対意見が出るだろうから、最終的には、取り敢えず3列目に入れるといったあたりに、落ち着くのが普通ですが、センターへの「大抜擢」が実現してしまった。

この出来事は、1期と2期の関係を複雑化し、堀未央奈以外の2期メンバーの起用を遅らせ、そして何より、彼女自身に、わだかまりを残した感がある。


18th選抜で再び、堀ちゃんをセンターに据えるには、こういった過去を乗り越えるエネルギーが必要で、まずは、「大抜擢」を決行した人物が、今、運営にいるのかどうかが、一つのポイントになります。

しかし、上述したように、2017年に入って、運営内部の権力構造が若干変化したように感じられる出来事が、次々と起こっている。

もし、その人物が乃木坂を去ったのであれば、7枚目以来となる、2期センターの誕生は、北野日奈子や新内眞衣らが福神入りして、2期のプレゼンスがより高まるのを待ってから、行われるように思います。


秋元真夏と衛藤美彩もセンター候補ですが、17枚目で初めて1列目に入った真夏さんより、フロント2回目、かつ2列目中央を経験しているみさみさの方が、少し確率が高いかもしれない。

しかし、もちろん、3列目から異例の「大抜擢」が絶対ないとは言えず、そこまで広げて考えると、てんで見当が付かなくなります(笑)。

運営の方針に変化の兆しが見えつつある中、18thセンターに関しては、舞台『あさひなぐ』の主役を演じる齋藤飛鳥が最有力であること以外、予想する取っ掛かりがありません。

結局、これから発表される18thセンターとフロントの顔ぶれこそ、2017年の乃木坂が進もうとしている方向を解明する、最大のヒントなのでしょう。

つまり、いつもの通り、センターの予想は難しいということですね(笑)。


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アレチの素敵な乃木坂業務連絡10Jan17 〜 関連記事の目次 (03Dec16 〜)

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2017-05-24 01:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

05月23日(火) [TV_地デ] 23:15〜24:15 テレビ朝日系『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』に、生駒里奈が出演

05月24日(水) [CDリリース] 3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」発売
05月24日(水) [ラジオ_AM] 25:00〜27:00 ニッポン放送『乃木坂46西野七瀬のオールナイトニッポン』に、西野七瀬と斉藤優里が出演
05月24日(水) [ラジオ_AM] 27:00〜28:30 ニッポン放送『乃木坂46新内眞衣のオールナイトニッポンZERO 』に、新内眞衣、斎藤ちはる、能條愛未、和田まあやが出演

05月25日(木) [TV_地デ] 22:54〜23:00 フジテレビ系『My first baito』
05月25日(木) 3rdアルバム全国キャンペーン
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札幌 [ラジオ_AM] 北海道放送 HBCラジオ『カーナビラジオ午後一番』に、樋口日奈、松村沙友理、渡辺みり愛が、生放送ゲスト出演(12:00〜16:00内)
名古屋 [ラジオ_FM] @FM 愛知『You got@POWER』に、桜井玲香、鈴木絢音、寺田蘭世が、生放送ゲスト出演(16:00〜17:50内)
大阪 [TV_地デ] 毎日放送 MBSテレビ『ちちんぷいぷい』に、秋元真夏、相楽伊織、星野みなみが、生放送ゲスト出演(13:50〜17:50内)
福岡 [ラジオ_AM] 九州朝日放送 KBCラジオ『PAO〜N』に、川後陽菜、高山一実、中田花奈が、生放送ゲスト出演(13:00〜16:00内)

05月26日(金) 3rdアルバム全国キャンペーン
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札幌 [TV_地デ] 北海道文化放送 UHBテレビ『みんなのテレビ』に、樋口日奈、松村沙友理、渡辺みり愛が、生放送ゲスト出演(15:50〜19:00内)
仙台 [TV_地デ] 東日本放送 KHBテレビ『突撃!ナマイキTV』に、伊藤かりん、斉藤優里、西野七瀬が、生放送ゲスト出演(9:55〜11:05内)
名古屋 [ラジオ_FM] Radio NEO『NORRI's KITCHEN』に、桜井玲香、鈴木絢音、寺田蘭世が、生放送ゲスト出演(12:00〜15:00内)
福岡 [ラジオ_AM] RKB毎日放送ラジオ『午後のブルドック』に、川後陽菜、高山一実、中田花奈が、生放送ゲスト出演(13:00〜16:00内サテライトスタジオ)

05月27日(土) [TV_地デ] 7:00〜7:30 『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS 放送開始記念!NARUTO TO BORUTOスペシャル!』に、生駒里奈が出演
05月27日(土) 3rdアルバム全国キャンペーン
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仙台 [TV_地デ] 東北放送 TBCテレビ『サタデーウォッチン!』に、伊藤かりん、斉藤優里、西野七瀬が、生放送ゲスト出演(9:25〜10:25内)
大阪 [TV_地デ] 関西テレビ KTV『にじいろジーン』に、秋元真夏が、生放送ゲスト出演(8:30〜9:55内)

05月28日(日) [CD特典] 17枚目第5回個別握手会 in 京都・京都パルスプラザ

05月30日(火) [イベント] 舞台『あさひなぐ』ライブビューイングと映画キャスト発表イベント

(演劇)

乃木坂メンバー8人が出演する舞台『あさひなぐ』
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05/20(土)〜05/31(水) 東京公演 in EXシアター六本木
06/02(金)〜06/05(月) 大阪公演 in 森ノ宮ピロティホール
06/09(金)〜06/11(日) 名古屋公演 in 愛知県芸術劇場大ホール
[出演メンバー] 生駒里奈、井上小百合、衛藤美彩、北野日奈子、齋藤飛鳥、新内眞衣、堀未央奈、若月佑美
[公式サイト] 舞台化・映画化『あさひなぐ』同時企画 

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
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05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』 


「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Jan~Mar17)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



日曜日にテレビ朝日系列で放送された『舞台バラエティ 澤部パパと心配ちゃん』で、星野みなみは、物語のエンディングを引っぱる主要役を演じ、予想を遥かに越える活躍ぶりでしたね(笑)。

みなみは、まだ生まれていない主人公「心配ちゃん」の妹「ウレイちゃん」役で登場。

心配ちゃんを心配しないよう洗脳して、未来を変えようとする大鶴義丹の「ドート・デモナール」率いる一味の悪巧みを、未来からやって来たタイムパトロールとして阻止する話です。

説明するだけで、かなり「新感覚」なテイストが伝わると思いますが(笑)、心配しなくなってしまった「心配ちゃん」は、大鶴義丹が左利きで、いろいろと不便そうだったことに気づいて、再び心配し始める。

これを受けて、左利きの優れた点を住民たちがあれこれ説明し、人々の優しさに触れた義丹は改心、みなみが逮捕に成功して、大団円を迎えます。


『相棒』の角田課長、山西惇が見守る中、みなみが大鶴義丹に帯状手錠を掛け、一味を連行するシーンは、「おお〜、す、すごいゴージャスじゃないか!」と、テンション爆上げ〜⤴になってしまいました(笑)。

番組が始まるまでは、舞台そのものに出演するのではなく、挿入VTRに少し登場するのかなと思っていたんですが、なんのなんの、ドラマ部分の中心軸に関わる役で、台詞も多く、びっくりしながら観ていました。

しかし、さすがに星野みなみ、持ち前の演技センスを存分に発揮して、終盤の舞台を上手く引っぱっていて、感心しました。


劇の中盤、澤部パパとMEGUMIママのいる家に、するすると上がり込んで来る、最初の登場シーンこそ本人の緊張感が伝わってきて、「み、みなみ、大丈夫か?」とドキドキしました。

しかし、終盤、近所の住民たちが「心配ちゃん」の家に集結し、その中で、「ドート・デモナール」御一行様と渡り合う場面は、そういう心配をすっかり忘れて、芝居に見入ってしまった。

星野みなみも、ステージ上に展開する世界に入り込んでいたようで、テンポよく、生き生きと芝居を進めていて、あらためて、女優としての素質の高さを感じました。

とくに、素晴らしいのは、台詞ごと、シーンごとに、戸惑ったり、怒ったり、自慢げだったり、優しさが溢れていたりと、華やかに表情が変わることで、「シャキイズム」MVで見せた才能が、さらに豊かに成長している。

しかも、みなみの表情は、こういう場面では、こういう顔といった、訓練された「スキル」によるものではなく、内面の感情から出てくるもので、それゆえ、繰り出す表情の数が多く、自然なテイストなので、目が離せなくなります。


主人公「心配ちゃん」の山田美紅羽ちゃんは、TBS「金曜ドラマ」枠の『下剋上受験』で主役を演じるなど、子役として大活躍していて、今回の舞台でも、桁外れの演技力で、芝居の世界観を見事に作り上げていました。

天才的なセンスに、演技的トレーニングが加わり、ドラマや芝居を、中心でリードする分厚いスキルを身につけています。

一方、星野みなみは、劇団に所属したり、本格的な芝居をした経験がなく、自分が感じるものを頼りに、表情、動き、間合いを作っている。

子役演技のお手本のような山田美紅羽の「心配ちゃん」と、オリジナリティだらけの自然そのものの演技を見せる星野みなみの「ウレイちゃん」が、芝居空間において好対照を成し、舞台をより魅力的にしていた気がします。


星野みなみは、ダンスにしても、演技にしても、「スキル」を感じさせず、しかもひたすら可愛いので(笑)、持っている才能が桁違であることが、伝わりにくい。

しかし、本格的な舞台を経験したことのない19歳の少女が、地上波テレビの番組に出演して、観客入り一発勝負の撮影で、錚々たるベテラン俳優を前に、次々と自然な表情を繰り出し、芝居をリードするなんてこと、普通は、出来るわけないんですね(笑)。

どんな状況でも自分を見失わないメンタルと、空間を支配してしまうオーラを持っていて、女優としての素質は、尋常じゃない。


アイドル界隈には、女優として高い素質を感じさせる人が少なくないけど、星野みなみほど強力なオーラを持っている人は、今も昔も、ほとんど観たことがありません。

ただ、乃木坂というグループは才能の宝庫で、滅多にいない筈のみなみクラスの才能が、もう一人、頭に浮かんでくる。

伊藤万理華です。


みなみは、持っている大量のオーラを、すべて外に向けて発するのに対して、まりっかは、半分くらいを自分の内面に叩き付けている感じで(笑)、内なる感情を照らし出すことで、繊細で重みのある演技が可能になっている。

表情に全てを還元するのではなく、表情に込める想いの濃度を上げて、内なる葛藤や苦悩を、観るものに伝えている印象があります。

個人PVの『ナイフ』『まりっか'17』『伊藤まりかっと。』、映画『アイズ』、舞台『すべての犬は天国へ行く』など、評判を呼んだ作品の伊藤万理華は、いずれも、心の奥底に、簡単には割り切れない、複雑なわだかまりを宿していて、自らのオーラで、それを照らし出すことによって、まりっか独自の芝居空間を作り上げている。

星野みなみほど、くるくる変わる表情演技ではなく、一つ一つの表情が、深い意味を持つような演技で、密度が濃い。

二人とも信じられない分量のオーラを持っていて、そこは似ているのだけど、みなみとまりっかでは、それを発する方式が異なる気がします。


星野みなみと伊藤万理華に、もう一つ共通するのは、二人ともダンスが上手いことです。

『澤部パパと心配ちゃん』の終盤、みなみの動きは惚れ惚れするほど様になっていて、カッコ可愛かった(笑)。

みなみとまりっかは、踊りのターンで中心軸がほとんどぶれない、数少ないメンバーで、姿勢をホールドする筋力と、ステップのリズム感が抜群で、それが演技における身のこなしに、発揮されてるのだと思います。

舞台の演技では、身体表現がとくに重要で、その点でも、『澤部パパと心配ちゃん』の星野みなみは、才能の一端を見せたと言えるでしょう。


みなみとまりっかは、強いオーラを放ち、自分の内面に起因する、オリジナリティの高い演技で芝居を作り上げる素質を持っていますが、生田絵梨花と若月佑美は、それとは方向性が異なるものの、やはり非凡な才能を持っている。

いくちゃんは、来年の5月6月、帝国劇場で公演予定のミュージカル『モーツァルト!』に、妻であるコンスタンツェ役として抜擢され、もはや演劇界では、完全に「見つかってしまった」状態です(笑)。

生田絵梨花の舞台を観る度に感心するのは、演じている自分や芝居全体が、観客からどう見えているのかを、念頭に置きながら、演技を進めていることです。

演者としての経験だけでなく、観客としての経験も豊富に積み上げているようで、自分が客として観たい芝居、満足できる芝居を念頭に置き、そこに近づけるよう、努力しているように思えます。


とくに、『虹のプレリュード』や『リボンの騎士』のような主演舞台では、この「観客を含めた芝居空間全体が俯瞰で見えている」感が、よく伝わってきました。

今、ステージ上で演じている自分は、芝居の流れの中で、さらにはお客の心の中で、どのような存在になっているかを、客観的に把握する能力が図抜けている。

そして、役者としてだけでなく、演出家や観客の目線においても、満足できる芝居を作り上げるために、貪欲にスキルを身に付けようとするのかもしれません。

自分の作品を含めた舞台演劇に対する、優れた鑑賞者であることが、生田絵梨花をここまで引き上げた、原動力である気がします。


そうそう、いくちゃん出演回の帝国劇場『レ・ミゼラブル』、なんとかチケットをゲットしました(笑)。

『ロミオ&ジュリエット』は、とうとう席が取れず、生田絵梨花の作品を見逃すという、痛恨の結果に終わってしまった。

人気出過ぎと文句を言いたくなったけど(笑)、『リボンの騎士』以来のいくちゃん出演ミュージカル、めちゃめちゃ楽しみにしています。


自分を客観的に見ることにおいては、若月佑美も、傑出した才能を持っていると思います。

若様の場合は、4次元時空間で展開する芝居の構造、すなわち、役者やセットがどういう位置関係で存在するか、台詞や動きがどう絡んでいくかが、良く見えている。

台本という2次元情報から、奥行きのある物語を組み立て、その中で自分はどう振る舞うべきなのかを、的確に捉えていく。

デザイン画を描く才能に通じるのかもしれませんが、芝居が見えているので、台詞の間合い、身のこなし、移動のタイミングなど、演出家が意図する世界にピッタリ合った演技を、正確にこなすことが出来る。

そのため、若月佑美が登場するシーンは、安心して鑑賞できて、『嫌われ松子の一生』のような主演舞台は、間違いなく一定のレベルを越える、お金を払って損のない芝居に仕上がっています。


生田絵梨花と若月佑美は、自分の演技と芝居全体を、俯瞰で眺める能力を持っているので、主役であれ、脇役であれ、演出家の求めるものを理解して、それに応えることが出来る。

どんな役でも、キチンと演じられ、物語世界に寄与するので、制作側がオファーを出しやすく、プロとしてやっていける確率は高いと思います。

まあ、いくちゃんに関しては、大型のミュージカルが次々、舞い込んでいる感があって、すでに売れっ子の新人女優になりつつある。

また、若様も、昨年あたりから、年間3本くらいのペースで、コンスタントに舞台仕事をこなしており、「女優業」が軌道に乗り始めています。


一方、星野みなみと伊藤万理華は、内面から、自然と出てくるオーラが魅力的である一方、そのオリジナリティの高さから、起用される役によっては、十分に実力を発揮出来ないかもしれない。

まりっかが個人PVで頭角を現したのは、プロモーションする主役として、彼女の才能を監督が理解し、それを存分に生かす作品を考えたからで、表現するべき世界が先にありきの、大きな舞台やドラマ映画となると、合う合わないが問題になる可能性がある。

星野みなみの「ウレイちゃん」は、物語の鍵を握る重要役で、未来からやってきたタイムパトロールという設定は、演技に正解がないため、自由度が高く、個性を出しやすい。

みなみのことを良く知っている人がキャストした節があって、『澤部パパと心配ちゃん』はテレビ朝日なので、あるいは齋藤飛鳥とW主演の1時間ドラマ『少女のみる夢』の制作に関わったスタッフが、彼女を抜擢したのかもしれません。


星野みなみと伊藤万理華は、自分のことを評価してくれる制作スタッフと巡り会うことが大事だと思います。

そういう意味では、まりっかは、柳沢翔、福島真希と、優れた監督に、すでに二人も出会っているわけで、今後、大きな仕事が回ってくる可能性はあるんじゃないでしょうか。

みなみも、『澤部パパと心配ちゃん』への出演を切っ掛けに、ドラマ、映画、舞台と、出演する機会が増えることを願っています。

そうそう、『GRAVITY CAT 重力的眩暈 子猫編』の「ONE SHOW 2017」の Gold Pencil 受賞、おめでとうございます。


みなみとまりっかは、内面から出てくる強烈なエネルギーで、芝居空間を自分色に染め上げ、誰も観たことのない、オリジナリティの高い演技を見せる。

持っている才能のスケールがあまりにデカイので、最初、それを生かす起用法が限られていて、女優としての本格的なスタートが少し遅くなるかもしれない。

しかし、一度、良い作品、良い役と出会って、成功すると、一気にブレイクする可能性がある。

一方、いくちゃんと若様は、自分を外から客観的に眺める能力に優れていて、演出家や観客の求める演技を、高い精度で展開することが出来る。

主役脇役を幅広くこなせるスキルと、場面を読んで理解するスマートさから、関係者に「見つかってしまう」のが早い。


持っている才能の違いを説明する譬えを考えて、星野みなみは「北島マヤ」、生田絵梨花は「姫川亜弓」という表現を思い付いたけど、ちょっと違う気もするので、『ガラスの仮面』で掘り下げるのは止めておきます(笑)。

それにしても、乃木坂という一つのアイドルグループに中に、これほど豊かな素質を備えたメンバーが、何人もいるというのは、壮観と言っていいでしょう。

乃木坂は、「美少女軍団」というイメージが流布しているけど、「才能の宝庫」という点も大きな特徴で、ビジュアルの魅力以上に、多くのファンを生み出している原動力じゃないでしょうか。


ここまで、星野みなみを中心に、伊藤万理華、生田絵梨花、若月佑美 の演技に触れてきましたが、個人的に、女優として注目しているメンバーを、あと二人挙げておきます。

一人は、生駒里奈。

生駒ちゃんは、役の本質を掴み取る能力が桁外れで、髪型やメイクによって、まず的確な器を準備し、そこに、自分の感情を注ぎ込んで、生きたキャラを完成させるように見えます。

みなみタイプといくちゃんタイプの中間に位置するような演技で、求められているものを理解し、自分なりに咀嚼して返すことが出来るので、かなり幅広い役をこなせると思います。

生駒里奈が高い演技力を持っていることは、『すべての犬は天国に行く』以来、急速に知れ渡ったようで、次々と演劇作品に出演し、8月には初の主演舞台『モマの火星探検記』が控えている。

乃木坂の選抜センターを5作連続で務めたように、表現力において、飛び抜けた才能を備えているのは間違いなく、演技経験を積むことで、女優として、どう進化していくのか、とても楽しみです。


もう一人は、松村沙友理。

『初森ベマーズ』のユウウツ役で見せた、振り切ったコント風演技が、未だに忘れられない(笑)。

あそこまでやり切るのは、一つの才能で、女優としてハイレベルな素質を秘めている気がします。

しかも、ルックスが桁違いに美しく、声も特徴的で可愛いので、一度、ハマリ役を見つけたら、何かを掴んで、ブレイクする可能性は十分あるんじゃないでしょうか。


ひょっとすると、『16人のプリンシパル』で散々な目に遭ったことで(笑)、すっかり自信を失ってしまい、「自分は演技に向いていない」と思い込んでいるんでしょうか。

だとすれば、大きな間違いで、乃木坂が唯一主演した連続テレビドラマにおいて、もっとも輝いていたのは、明らかに松村沙友理であり、自信を持って良いと思う。

最近はアニメ声優の道に進もうとしている節があるけど、個人的には、持っているビジュアル、声、そして思い切りの良さを生かして、一度は、女優にチャレンジして欲しいなと。


さゆりんが手応えを掴むためには、ユウウツ役のように、松村沙友理独自のジャンルを開拓する必要があるのかもしれない。

そして、自分を表現する適切な手段さえ見つかれば、それが自信になって、「開眼」するんじゃないかと(笑)。

松村沙友理は非常に頭の良い人なので、試行錯誤しながら、探っていけば、端緒に辿り着くんじゃないでしょうか。


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